笠菅

2012年02月20日 | その他植物







2011年5月中旬写真。

 カサスゲ(笠菅)。
別名・ミノスゲ(蓑菅)


北海道から本州・四国・九州の湿地や水場に自生する、カヤツリグサ科の多年草。
水田で栽培されることもあり、古くは笠や蓑の材料として用いられてきた。

草丈は40~100センチほど、地下茎を出して群生する。細長い葉はしっかりとしていて立ち上がり、断面はM字型になる。
4~6月頃に茎を伸ばし、先端に雄花穂、その下に数個の雌花穂をつける。
(この仲間は雌花穂の先端が雄花穂に変化することもあり)

よく似たアゼスゲは草丈が20~80センチと若干小型、雌花穂の鱗片は暗赤褐色の模様が強く、雌花穂全体が黒っぽく見える。


 カヤツリグサ科 スゲ属
属名のCarexは、カヤツリグサ科ヒトモトススキ属のCladium mariscusのラテン古名から、というのが一説。
葉が切れそうなほど鋭いことから、ギリシア語のkeirein(切る)が由来との説も。