2/3虫

2012年02月03日 | 虫写真
2010年6月下旬~7月初め写真。

今日は2月3日、節分です。
西方のとある地域ではこの日、「鬼は外!」とおらびながら太巻きを投げつけあって日頃の憂さを晴らす、無礼講の乱痴気騒ぎが繰り広げられるとか。
食べ物を粗末にするとは嘆かわしいことです。
豆ひと粒といえど無駄にできない北方での節分は、甲虫を豆に見立てて蒔くことで邪気をはらい福を迎え入れ、また春の訪れを祈願する厳粛な儀式なのです。

本日はそんな北国の節分でよく用いられる甲虫の一部と、その意味合いをご説明しましょう。

まずは上写真のオオアオゾウムシのようなゾウムシ類。
ゾウムシはその名の通り鼻が長いことから長寿、堅牢な甲殻をまとうことで家内安全、♂♀の仲睦まじさから夫婦円満などを象徴し、特に人気の高い虫です。


ハナムグリの一種。
コガネムシ類は説明するまでもなく黄金虫であり、金運や商売繁盛をつかさどり商家において根強い人気を誇ります。


ムネアカセンチコガネ。
フン虫は運がつく、といわれ節分では主役のひとりですが、衛生面での配慮が必要です。


ヨモギハムシ。
ハムシ類はその繁殖力や♀の膨れたさまから、特に子宝・子孫繁栄の願いを託される場合が多いようですが、入手の容易さもあってもっとも一般的に用いられる虫です。