6月下旬写真。
ジャガイモ(ジャガ芋)。
別名・バレイショ(馬鈴薯)、ニドイモ(二度芋)。
南米のアンデス山脈の高地原産の、ナス科の一年生作物。
日本には慶長年間(16世紀末)に、ジャガタラ(現在のジャカルタ)からオランダ船によって持ち込まれた。
「ジャガ芋」は「ジャガタラ芋」の略。
ナスと同属で、初夏頃にナスに似た白~薄紫色の花を咲かせる。
あまり目にすることはないが、緑のミニトマトのような小さな実をつけることもある。
暑さに弱く、夏には地上部が枯れてしまうので、塊茎を掘り上げて収穫する。
もともと冷涼な気候の原産で、昼夜の寒暖差が大きいほどイモが太りやすいので、品質のいいイモが収穫できるのは北海道など寒冷地。
その代わり、暖地では夏に植えて秋に収穫する二期作も可能。
このことから「二度芋」の別名がある。
イモは食用の他、デンプンやアルコールの原料とされる。現在の片栗粉は、ほとんどがジャガイモのデンプン。
茎葉や実、芽やイモの緑色部分は有毒。
「馬鈴薯」は、馬につける鈴にイモの形が似ていることからというのが一説。
ナス科 ソラナム(ナス)属
属名のSolanumは、ラテン語のsolamen(安静)が由来で、この属のある種に鎮静作用を持つものがあるからというのが一説。
その他、強い日差しを好むことから太陽の意など諸説あり。