7月末写真。
オオバノヤエムグラ(大葉の八重葎)。
林の中など薄暗い場所に生える、アカネ科の多年草。
葉は4~7枚ほどが輪生、逆刺の生えた蔓をひょろひょろと伸ばしていく。
夏に微細な白花を咲かせ、刺のある実をつける。
ヤエムグラの仲間の区別は難しいが、まず、茎に逆刺の生えているのはヤエムグラとオオバノヤエムグラ。
ヤエムグラは日当たりに生え、蔓状にならず、春咲きであることから、オオバノヤエムグラと判断。
「大葉の八重葎」とあるが、ヤエムグラより葉が大きいかは不明。
「葎」とはやぶなどに茂る雑草の総称で、重なり合って茂ることから(あるいは輪生する葉の様子から)「八重葎」。
アカネ科 ガリウム(ヤエムグラ)属
属名のGaliumは、ギリシア古名のgalionから。ギリシア語のgala(乳)が語源で、この属のある種を、チーズ作りのさいに牛乳を凝固させるのに用いたことから。