「小さな政府(小泉構造改革)」=格差社会

格差問題を中心とした考察 ※コメント、トラックバックは受け付けません

さよなら長谷川慶太郎さん

2008年09月21日 | 先見性のある人々
長谷川慶太郎氏については、経済、戦争分析、予想を適確に当て、なんと先見性のあるエコノミストだろうと思っていた。

たとえば
 
石油ショックは永く続かない日本企業はますます強くなるという見通し 
◆プラザ合意による超円高日本経済はさらに強くなるとの見通し
◆1992年イラク戦争の開戦日を言い当てた分析力と短期決戦で戦争が終わる見通し

などである。

バブル崩壊時の株価見通しを誤った(株式投資を煽ったと言われているが)との批判も多いが、これは当時の政府日銀による失政、失策に因るところが大きく、氏の誤った判断とは言えないと私は今でも思っている。

ところが氏も70才を越えた頃からおかしな発言、誤った判断が目に付き始めた。  

1 1990年代中盤までは、総合経済対策(財政支出)を強硬に支持していたが、い     
  つのまにか財政再建主義
に転換し、あろうことか小泉構造改革までも支持
  ていった。

2 原油価格の高騰は100ドル/1バレルを超えることはないと言い切っていた。
  円キャリー取引などにより生じる余裕資金がいかに先物市場を混乱させるかを
  読み切っていなかった。

このうち特に小泉構造改革支持については残念でならない。

マスコミや多くの国民が支持するカイカクの間違いを長谷川さんには指摘して欲しかった

ここに至って私は長谷川慶太郎氏から卒業しようと思った。
ただし長谷川さんは少数意見であっても信念で発言をする人物であった。

その姿勢だけは今後も見習っていきたい。

さよなら長谷川慶太郎さん