「小さな政府(小泉構造改革)」=格差社会

格差問題を中心とした考察 ※コメント、トラックバックは受け付けません

小泉改革路線の「都市と地域の格差」に対する自民党総裁候補の考え方

2008年09月12日 | 政治
小泉改革路線により生じた「都市と地域の格差」について、自民党総裁選候補者5人が、どう考えどう取り組むかを記録として残しておきたい。

 
【麻生太郎】 …マスコミから反構造改革派のレッテルを貼られないよう控えめな表現にしていると思われる。

 
「改革の話だが、改革というのはきちんと改革をすれば、必ず痛みが出てくるものである。既得権益が壊される。そこは必ず痛みが出るところです。

問題はそれを経て、どのような形で構造改革をやっていくかという過程においては、当然のこととして急激な痛みを対応して、痛み止めもいるでしょうし。
また注射やら、またいろいろな意味での栄養の補給というものを考えねばならん。

しかしその結果として日本は先進国であり続けるためには、やはり国際競争力を維持し続けるためには、日本の国内において内需の拡大、また研究開発投資、農業を含めて構造改革などなど今後とも進めていく。

傍らそういった人たちに手厚い対応が必要、時間が必要だというように考えている」



【石原伸晃】…地方と東京の格差を理解しているフリをしている。信用できない。

 
「構造改革についてはいろいろなことがいわれている。私は東京の人間。小池先生も与謝野先生も東京の人間でありますが、東京で暮らす消費者であります。

おコメも野菜もお肉も魚も地方のみなさま方が供給してくれなければ、都民は暮らすことができません。

いたずらに都市と地方の対立をあおる政策はナンセンス。やはり理解しあえる、ともに繁栄して日本の繁栄があると思います」



【石破 茂】…話の筋は通っている。

 
「改革の評価というご議論のようだが、それは地方に行ってみて本当に惨憺(さんたん)たる状況になっている。このことをわれわれはよく理解すべきだ。

本当に限界集落どころの騒ぎでない。集落崩壊、ひとりぼっちで村から誰もいなくなってしまい、ひとりぼっちで住んでいるお年寄りが涙を流して『自民党信じている』と。その声に応えないでどうする。改革の痛み総点検とはそういうことだ。改革の痛みを総点検しない限り、改革は実現できない。

手術は成功したが患者は死にました。そのようなものは手術でない。いい医師であるためには痛みを理解する。それできちんとした改革を実行する。私はその姿勢が必要だと信じている」



【小池百合子】 …論外。意味不明。ごまかし。

 
「それから小泉改革でございます。改革の痛み、格差が生じている。私はむしろこの特に国際的な競争にさらされている分野は、改革を避けて通っては、さらにこの国全体が世界から取り残される原因になってしまう」  「冒頭に申し上げたように、今過疎の地域、地方の街でシャッター通りいろいろある。格差の問題だと言うが、このままいくと日本そのものがシャッター街になる。そして過疎の国になってしまう。1人当たりGDP、本当に18位になってしまったというふうに申し上げた。私は明確に道州制をここで積極果敢に進めていって、人間、財源、権限、この3つの『3げん』をしっかりと地方に渡していくという、そういうことを決めていかなければ全体で縮み思考になってしまうという話につながっていくと思う。」



【与謝野馨】…論外。格差が生じた原因がわからないのなら政治家を辞めてほしい。

小泉構造改革は成功した改革だったと私は評価している。ただ構造改革の結果、生まれたかどうかは判然としないが、いわゆる社会に格差が生じたのは間違いない。

やはり同じ職場で同じ労働をやりながら、ずいぶん賃金が違う。社会保障が違う。こういうことがやはり多いというのは、自民党としての社会的正義感に反していると思う。これは自民党として格差問題に取り組まなければならないと思う。

地域経済を振興するのは大変大事で、国民に暮らし、生活を守るため、これからも地方経済に対しては自民党は一段と貢献できる政策を立案していかなければならない。時間がないので抽象的で申し訳ない