カッとなって、ムカッとなって、ハラが立って・・・。
近頃、そんな単純なことで人を傷つけたり、死なせたりする事件が増えている気がします。
しかも、他人だけでなく、親子、夫婦、兄弟といった身内同士の間でも。
アメリカでの研究。
衝動的な殺人を犯した数十名の脳を調べたら、共通する特徴がありました。
それは、前頭葉の機能低下がいずれも著しかったこと。
前頭葉というのは、オデコのうしろ側の脳ミソ部分です。
さまざまな働きをするところらしいのですが、ブレーキをかけることも大事な役目。
アタマに来たぞ、という時に、じっとこらえてカラダの運動にブレーキをかけます。
そのブレーキが利かないか、利きが弱くなっている。
すると相手を凶器で殴ったり刺したリする行為に及ぶというわけです。
いわゆる、抑えが効かない状態、理性が働かない状態。
前頭葉の機能がなぜそれほど低下するかはわかりません。
弱肉強食、貧富の差が大きい社会になったことと関係しているのでしょうか。
ストレスが溜まり、不満が怒りとなって、身近な者に向けて闇雲に発散されるとか。
口先だけならともかく、包丁だの、ハサミだの、バットなど持ち出されたらかないません。
とはいえ、わたしも近頃、前頭葉の機能が衰え気味。
アカンベ政権への怒りを堪えるのに四苦八苦、そのうち機関銃でもぶっ放すぞ・・・なんて。