ユニコムかつしかつれづれ日記

NPO法人ユニコムかつしかのパソコン教室活動などのよしなしごとを、そこはかとなくゆるりと書きしるしてまいります

偉い人がいます

2016-06-05 | 日記

 

新聞の「ひと」欄に、96歳の大学卒業生のことが出ていました。

入学したのが85歳といいますから、それだけでも驚きです。

従軍が経験あり、戦後は各地の労災病院で働いた、とありました。

 

雑木林を切り開いた自宅敷地に、夫婦二人で日本庭園を造ったと言います。

その手入れが忙しくなって、病院事務局長の職を早期退職。

それから陶芸に入れ込んで、自宅に工房を作るほどの熱中ぶり。

 

さらに極めたいと造形芸術大学の陶芸コースへ。

奥さんはすでに亡くなられ、買い物、食事の支度などは自分ひとりでこなしているといいます。

「いいこと、悪いこと、すべて人生の財産」という前向きの姿勢・・・ツメの垢を貰わなくては。

 

もう一人 宮大工の人の話が載っていました。

法隆寺の宮大工として有名だった故西岡常一さん、その技を内弟子として唯一受け継いだ人。

といっても、師匠は何一つ教えてくれなかったといいます。

 

  教わったものは、自分のものじゃない。

  教えるのは親切のように見えるが、結局は身につかない。

 

一度だけ、向こうが透けて見えるほど薄いカンナ屑を渡された。

それを壁に貼り、同じものが出るまで、カンナの刃を砥ぎ削り続けた。

その人も言います。

 

  大工の仕事は、言葉で教えることができない。技術は身体の記憶だから。

 

そこで、いまは栃木県の山中に工舎を作り、昔ながらの徒弟制度で仕事をしています。

朝から夕方まで、どっぷり仕事に浸かり、身体にしみこませてゆく。

夕食後は自由ですが、みんな砥石に向かって夢中で刃を砥いでいるとか。

 

一人前になるまで10年。耐えられずに辞めていく者もいる。

「ボク、日本の建築を背負っていく」なんて人間は、ハナから採用しないそうです。

「毎日、木に触っているのが楽しい」 そういう子じゃないとダメなんだそう。

 

ボク、アベノミクスのエンジンを最大限にふかして日本を背負っていく。

そういう人間もいますけどどうです?

そんなもの、勝手にふかして日本海を飛び越えて行けばいいんじゃないの・・・。

趣味ぶろ教室ブログランキング


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする