キツツキのドラミング

思い付くまま, 気が付くまま・・

お地蔵さんにも一票あれば・・・

2020-08-10 07:55:03 | Weblog

世論調査では素人の支持率がダントツの石破茂だが肝腎の自民党議員の不人気は相変わらず低迷中だ。やっと20人になった石破派、1人去って現在19人と相成った。総裁選出馬するには他派の協力を仰ぐ事態。自民党総裁選の規定では“党所属国会議員20人により推薦された党所属国会議員のみが、総裁候補になることができる”。石破が7日、参院竹下派を束ねた故・吉田博美前参院幹事長の新盆を前に、東京都内の墓前に喪服姿で手を合わせた。総裁選前のパフォーマンスだ。18年9月の前回総裁選で敗色濃厚だった石破の支援に回り助けたのが参院自民党竹下派を束ねる吉田だった。安倍総裁任期満了後行われる次期総裁選の“柳の下の泥鰌”を狙って、参院竹下派の支援を目論んでいるからに他ならない。生前吉田は「平成研(竹下派)は衆参結束して首相(安倍)支持」の流れを作るべく腐心していたが、政治の師と仰ぎ、参院のドンと言われた青木幹雄元参院議員会長から『石破茂支持』の意向を示され為、参院竹下派を石破支持でまとめた。青木が石破から『竹下派支持』を懇願された結果だ。義理人情に厚い吉田は「親分を裏切ったら、一生人を裏切る人間とみられる。心情的には安倍首相を支持したいが、私にはできない」と複雑な心境を漏らしたとされる。枚挙に遑がない程、所属政党や先輩、恩人を裏切る政治人生を歩んだ石破は痛痒など全く感じまい。義理人情には無縁の野郎だ。次々自民党入りの議員を己の二階派に囲い込み、自派を膨らませているのが実力者・二階俊博幹事長にも石破は、秋波を送っている。9月の石破の派閥パーティーでの講演を依頼し、快諾を得た。石破はメディアでも度々「ふるさとや地方に対する愛情が強い方」などと二階氏を持ち上げるおべんちゃらを叩いて関心を引く。老獪でタヌキならぬパンダオヤジは周辺に「頼まれれば石破でも誰でも受ける」と意に介しない。一枚も二枚も上手だ。幹事長続投を目指す二階は秋の党役員人事で岸田幹事長阻止を睨み、首相サイドを牽制している。参院自民党は吉田が平成26年に参院国対委員長、28年に参院幹事長に就くと状況は変化。首相を高く評価する吉田は参院を挙げて法案審議や政権運営に協力した。首相は吉田の野党人脈や根回しの手腕を信頼し、国会運営などで意向を尊重した。期待に応えて吉田は27年の通常国会は安全保障関連法を成立させるため、会期を現行憲法下で最長の95日間延長、通常国会でも32日間延ばした。衆院側は延長を短くせよとの要望があった。吉田は「衆院よりも熟議に力を入れる参院」という独自性を打ち立てたいと考えた。これを首相や官邸が飲んだ結果だった。組閣では吉田が作成した推薦リストの参院議員2人を入閣させ、吉田本人は入閣を固辞している。首相は弔辞で「常に縁の下の力持ちで、ひたすら無欲。人間の情に通じた古き良き日本の美徳を体現する政治家だった。『謙虚に丁寧に』と耳の痛いことを率直に言ってくれた」と故人をしのんだ。一方墓参りした石破は記者団に「立場やポストを全く考えないことが吉田さんの真骨頂だった。自民党はそうあるべきだ」と語ったとあるが石破と正反対ではないか。次期総裁を狙う石破は、他派閥との連携強化に全力を挙げているようだ。議員票の確保へ党内基盤を広げるのを狙っているが、同僚議員から信頼されず、支持が広がらない。これも石破自身が長年同士を裏切った報いだろう。石破は強い地方票も固めようと、地方行脚も本格化。党員へのアピールに余念がない。道端のお地蔵さんも一票に見える、ああ~五百羅漢が羨ましい。7月以降精力的に東奔西走しているとのことだ。