キツツキのドラミング

思い付くまま, 気が付くまま・・

7対3では惨敗、マスゴミは善戦、健闘

2018-09-21 14:30:09 | Weblog

 2017年10月の衆院議員選挙の各紙の見出しを並べると朝日新聞「自公大勝 3分の2」 読売新聞「自民圧勝 与党310超」 毎日新聞「自民280超す」 東京新聞 「自公3分の2維持」と自公与党の選挙結果の表現は「大勝、圧勝、超す、維持」だが実際はどうだった。自民党は選挙前勢力284議席で今回も284議席と同じ、公明党は34議席が29議席に減らした。勝ったのは立民党が15議席を55議席に増やしたのみ、希望7議席減、公明5議席減、共産9議席減、維新3議席減と各党議席を減らした。マスコミのいい加減さが目立つ。
 それでは今回の自民党総裁選の見出しは「石破氏善戦、地方で健闘」テレビでも同様な表現で石破を称えているが果たしてそうだろうか。2012年の総裁選と比較すると石破氏大敗、惨敗と表現すべきで、逆に安倍氏健闘、圧勝、大勝だろう。安倍553票、石破254票だ、68.5%と31.5%ではダブルスコア以上だ。安倍圧勝と石破惨敗だろう。マスゴミが紙と電波であれだけ露骨に石破候補を露出させ、応援した結果がこの数字では惨敗と表現すべきだろう。2012年議員票はほぼ同数だが地方票は安倍34%、石破66%とダブルスコアに近い。

 

2012年

2018年

 

議員票(197)

地方票(300)

議員票(402)

地方票(405)

安倍晋三

108(55%)

87(29%)

329(82%)

224(55%)

石破茂

89(45%)

165(55%)

73(18%)

181(45%)

今回の総裁選で斉藤農水相が「石破支持なら辞任しろ」と安倍陣営に言われたとほざいていたが安倍内閣の一員で主要閣僚の自覚がない証左だ。また小泉信次郎も石破に投票したと表明していたが小泉は安倍自民党総裁の下で副幹事長の要職にある。石破支持であるなら安倍総裁、首相を否定した事になる。両者ともに辞任してから堂々と石破に一票入れるのが筋だろう。
 記者会見で記者「首相の政治姿勢に批判的な石破氏が全体で3割を超える票を得た、今後の政権運営をどう進めるか」安倍「私の訴えに力強い支持を頂いた。選挙に勝利を収めた以上、選挙で約束をしたことを実行に移していく責任がある・・」記者「内閣改造、党役員人事は何時行うか」安倍「人事は常に適材適所で考える。未来を見据えた国造りの大事業を進めていく上に、しっかりとした土台の上に、できるだけ幅広い人材を登用していきたい」記者「今後の人事で石破氏や石破派の議員も公平に処遇するか」安倍「適材適所だ」
 今回の総裁選のマスゴミの報道で感じるのは今夏の高校野球決勝戦の報道に似ている。大阪桐蔭が史上初となる2度目の春夏連覇。この10年で7回の日本一。決勝戦では大阪桐蔭が12対3で金足農業に圧勝した。その後マスコミは金足農業と吉田投手を取り上げても大阪桐蔭を無視していた。金足農業は公立で選手は地元出身。一方の大阪桐蔭は私立、全国から名のある選手を集めている。判官びいきの典型だろう。