みかん日記

省農薬ミカン園の様子や農薬ゼミの活動内容を伝えます。

今日のゼミは

2010-06-18 21:53:45 | みかん山報告
みなさんこんばんわ。京都学園大学4回生のSです(^胃^)

今日も昼からしとしとと雨が降り、いまは激しく地面を雨がたたいております。

今日は京大の創立記念日らしく、京大の学生は休日出勤であったようです。
本日のゼミはMくんと私でした。テーマは「使用農薬」(byM)「亀岡の京野菜」(byS)です。
Mくんの使用農薬の報告はみかん山で今まで使われてきた農薬の一覧と、農薬の効能・毒性・使用期間などについて話し合いました。ジマンダイセン水和剤(マンゼブ=殺菌剤)やスプラサイド(DMTP=殺虫剤)、ラウンドアップ(除草剤)、サンマイト(殺虫剤)などを組み合わせて散布されていました。これが他の農家さん(みかん山の近所であれ、全国どこかの農家さんであれ)とどう違うのかが気になるところでした。農薬散布について思い出すと、個人的に高校時代に薬を振った先生の感想が出てきます。その先生は鼻が詰まっている時に土壌消毒をしていて、臭いがわからないせいで知らないうちに薬剤を吸っていたようで吐き気や目眩が生じたらしいです。ただ単にシャワーのヘッド部分が腰より高くて、なおかつ少し午前の遅めに撒いたせいで上昇気流で舞い上がってしまっただけかもしれないですが、十分注意していてもそんな事故は起こっていたようです。

私のテーマの「亀岡の京野菜」では、卒研で使っている農地の近くの九条ねぎの農家さんに聞いた話を参考にレポートしてみました。九条ねぎとは葉ねぎ品種のひとつで、葉色や形状の美しさ、風味、京野菜ブランドということもあって最近盛んに亀岡でも栽培されるようになってきました。ただ美しさを求められるものは得てして手間がかかるものですが、農薬代がかなりかかってしまい有機農業や無農薬栽培で作ることは大変だそうです。それでもカット野菜など年中需要があり、畑一枚分の出荷をまるごと売買する「青田売り」「青田買い」という販売方法らしいです。ちなみに亀岡市の農業自給率は80%、食糧自給率は60%近くあって、軟弱もん(ネギやわけぎ、にら、三ツ葉などの日持ちのしない青物など)の自給率はよい方だと思います。

今朝テーマを与えられなんやかんやしているうちにゼミの時間になり、ぐだぐだと手書きでレジュメを作っているとまとめが無い内容になってしまいました…。

気がつけばもうすぐ22時………

明日はMさんと黒糖とたまごのケーキ作りに励みます♪沖縄黒糖と使ったパウンドケーキとかいいですね~~~♪

嗚呼誰か雑草を一緒に抜きませんか?40坪を3箇所という規模を夏中やるので、どうかうちの畑に遊びにきてくださいませんか………?もしも手伝っていただけましたら、オクラとインゲンを一緒に食べましょう。

それでは今日はお疲れさまでした。おやすみなさい

お知らせ

2010-06-13 18:55:41 | ゼミ活動
毎週金曜日のゼミの場所の変更のお知らせです。


前期ゼミは農学部総合館E103にて行っておりましたが、6月18日のゼミから市民環境研究所で行います。

時間はいつも通り、18:30からです。







ついでに、宣伝を。。。

農薬ゼミのホームページに井上民二先生の写真集をアップしました!

市民研の本棚に眠っていた写真をスキャナーで取り込んだものです。

*井上民二さんは生態学の先生で、農薬ゼミのメンバーだった方です。若くして、飛行機事故でなくなられました。

仲田さんとの話し合い

2010-06-08 05:21:59 | みかん山報告
どうも。名無しです。

5/14~16 のみかん山で仲田尚志さんにインタビューをしました!
その簡単なまとめです。遅くなって申し訳ありません。

尚志さんは和歌山の省農薬ミカン園を35年以上やってこられた仲田芳樹さんの息子さんです。
昨年からUターンしてエンジニアから、ミカン農家になられました。現在、芳樹さんと共に、省農薬みかん園でミカンを作っておられます。



【尚志さんへのインタビュー】
※内容以外の言葉遣いなどは、読みやすいように変えております。また、農薬ゼミメンバーが聞いたので、高志さんとゼミメンバーには共通の認識としてあるが、読者は知らない内容などは、補っています。


《生活編》
・現在どのような生活を送っているか?
⇒Uターンする前の会社にて、週2日アルバイトしている。さらに、月に2回くらい大阪の部署に出張がある。 会社の仕事(プログラムを書く)のは趣味みたいなもん。
4月から大窪(省農薬みかん園がある所)の副区長をしている。お宮の役もしていて、いろいろと農家以外の仕事があって大変。
忙しくて今年はビワの出荷をほとんどやめている状態。みかんの方はこの時期あまり仕事がない。(僕たちが行った時は草刈をしておられました。)

・Uターンして感じる事
⇒みかん農家にならずにサラリーマンを続けていても楽しかっただろうし、こっちにきても、昔の友達に会ったりと楽しい。
いまを一生懸命やるしかないと思っている。


《農業編》
・農業について芳樹さん以外に教わる事はあるか?
⇒直接はないが、大窪の人がやってる事をみて学ぶ事はある。あと、叔父さん(土田さん:同じ大窪でミカン農家をやっておられる方)の手伝いをしに行ったりする。昨年から一年、日誌をつけている。
 除草や施肥は自分でできるようになった。剪定はまだ良くわからない。

・近隣の人と省農薬の話をする事はあるか?
⇒近隣の人には省農薬をうらやましがられる。

・今までのみかん園とのつながりは?
⇒(Uターンする前は)収穫のとき、仕事が無い土日に帰ってきて手伝う事はあった。除草や、植木は就農して初めてやった。

・省農薬についてどう思うか?
⇒下草刈りが大変。(ミカン園の全部を刈るのに5日くらいかかる)見た目がきれいなのは作れないが、省農薬はいい。

・ミカン以外にどんなものを作っているか?
⇒びわ、きゅうい、ふき、びしゃこなどを出荷している。


《ゼミ編》
・農薬ゼミの印象
⇒ありがたく思っている。若い人と話せて楽しい。

・インターンシップを受け入れたりできないか?
⇒手伝ってもらえたらありがたいけど、収穫とかの時期でないと全然仕事が無いときとかある。



以上、インタビュー報告でした。


6/4ゼミ報告

2010-06-07 00:53:26 | ゼミ活動
こんばんは。ゼミ員Kです。

さっそくですが6/4のゼミ報告です。

前半はマーケティングについての発表で自分が担当でした。経済学部ということもあってマーケティングにも興味があるので、省農薬みかん販売をマーケティングの観点から考えてみようと試みました。ただ、マーケティングはそもそ消費者ニーズを中心としていて、省農薬ミカン販売のような"product out"つまり、商品ありきの思考とは相いれず、少し難しいかなと...。食の安全というニーズを受けて省農薬ミカン販売がなりたっていると考えてみたら、矛盾はしないのかな…。でもやっぱり気持ち悪い。それはやはり消費者ニーズが可変的であるのに対し、そのニーズに対応する形で生産されるべき生産物が現状では省農薬みかんに固定さてているところにあるのでしょうか。完全に脳内オーバーヒートなので前半の内容についてはここまで。ww

後半は、テーマ①からの課題に対する報告でした。有機JAS以外にも行政機関が設ける規格沢山があるようです。基準の観点や基準の厳しさの度合いも多種多様でした。個人的には一つの認定機関が様々な観点から評価してその評価に対してグレード(AAA、AAB…etc.)をつけた方が分かりやすくていいのかな、なんて思います。しかし多種多様な規格のおかげで、環境問題や食へ安全への意識が高まるということも少なからずあるでしょうし…。これもどちらがイイとは言い切れない感じがしますね。


あ、もう夜中の1時半。。。


今週はテスト、ライブ、資格試験と忙しい1週間となりそうですが、なんとか耐えぬきたいと思います。


以上今週のみかん日記でした。

私の初みかん山

2010-06-06 03:14:21 | みかん山報告
 みなさん初めまして。今年から農薬ゼミに参加させていただくことになりました、岩本啓己と申します。京都大学農学部資源生物科学科3回生です。いつも色褪せた黒い帽子をかぶってます。集合写真の後列向って右端が私です。以後お見知りおきください。

 少し遅くなりましたが、5月14日~16日のみかん山の感想を綴ってみたいと思います。
 みかん園に足を踏み入れるということ自体が、私には初めてのことでした(私の故郷・福井県では柑橘類の果樹園は非常にまれなのです)。平坦な田んぼに囲まれて育った私にとっては、山の上のあんな急な場所で農作業をしていることは驚きだったと同時に、それでも重いものを持って仕事をしている仲田さん親子をはじめとする産地の人たちに対して頭の下がる思いがしました。
 日高さんや青木君の後ろについて私も土壌調査に参加させてもらいました。この圃場の中で場所によって養分や土層の深さにどんな傾向があるのか、非常に興味あるところです。隔年現象の出方との関係が分かればなおいいと思いますが、なかなか楽天的なことは言えなさそうで、前述の二人が目下奮闘中です。これまで大学の講義でそれなりに植物生理や土壌のことについては勉強してきてはいますが、これを機にもっと理解を深めたいと思っています。これからもこういった調査を継続してやっていけるとより信頼できる結論が得られるんじゃないでしょうか。一回一回、大変ですけど。

みかん山花見報告(5/14-16)

2010-06-01 11:15:05 | みかん山報告
みかん山担当で法学部2回の吉村です。5/14-16のみかん山花見で私たちが行った活動を、写真を用いて説明します。

今回は、ゼミとしては約20年ぶりに、ミカン畑の土壌調査を行いました。やり方としては、検土杖という1メートルほどの金属でできた棒を突き刺し、土の深さを測ると同時に、その一部を採取します。そして、採取した土の成分を分析し、養分が含まれている有効土層を推定するというものでした。

ところが、この検土杖を地面に突き刺す作業が大変で、検土杖を支える人、上からハンマーでたたく人、杖が壊れないよう間に木の柱を挟む人が必要でした。それが以下の写真です。





今回は、ミカンの花を見に行くのも目的のひとつだったのですが、残念ながら咲いていませんでした。





検査キットを使って、土の成分を調べているところです。





みんなの大好物、おもちをついているところです。





午後からは、仲田さん親子も招いて、ゼミ@みかん山を行いました。ここで、今後の農薬ゼミの活動についていくつか重要な決定が下されました。詳細について追々話します。





16日の朝、ミカン畑に行ったら、なんとミカンの花がきれいに咲いていました。





ちなみに、土壌調査ではここまで深く掘りました。それでもたった1メートルです。





土壌の成分を分析しているところです。色の判断が結構難しいんです。





京都に戻る前に、集合写真を撮りました。