みかん日記

省農薬ミカン園の様子や農薬ゼミの活動内容を伝えます。

6/17 食の安全

2016-06-20 14:41:02 | ゼミ活動
こんにちは。今回の勉強会は「食の安全」についてでした。

本来なら10日に行う予定だったのですが、メンバーの都合で欠席者多数ということになり、一週間延期しての勉強会となりました。まぁ聞いている人が少ないと発表側としてもやる気が起こりにくいので。

「食の安全」と聞いて思い浮かぶことと言えば何でしょうか?ニュースでよく見かけるのは産地偽装や異物混入などだと思います。他にも様々な問題があると思いますが、今回取り上げたのは農薬ゼミということで残留農薬問題についてと、個人的に興味があった食品添加物についてです。

残留農薬についてですが、今回話せたのは主にポジティブリスト制度についてと基準値についてでした。他にも何か触れられることはないかと探してみたのですが、これというのが見つからずなんだか味気ないものになったような気がします。ですが、今回の発表の中に他のゼミメンバー(特に1回生)が少しでも興味をひかれるものがあればと思います。

食品添加物にいついては、割と楽しく話すことが出来ました。具体例としてとある食品を持って行き、それには何が入っているのだろうという感じの発表にしてみました。僕自身が興味をひかれたテーマだったので、調べているときも楽しかったです。

農薬も食品添加物も確かに悪い面はあります。しかし、これらがなければ食糧不足になってしまうことは目に見えています。農薬があるから安定して作物を育てることができる。食品添加物(保存料や甘味料)があるから食中毒などの心配をすることなくおいしいご飯が食べられる。今回最大のポイントは、農薬や添加物などの善悪を一方的に決めつけるべきではないということです。インターネットを見てみると、農薬や添加物は悪者だと決めつけている記事が多く目につきます。かといって決して体に良いものではないということも事実です。なので一方的に決めつけるのではなく、より良い使い方はないかと模索していくのがよいのではないかと僕は思います。

                                                          かわはらだ

6/3 ミカンの防除暦

2016-06-08 16:14:55 | 告知

こんにちは。この日は農薬関連ゼミリレー第2回「ミカンの防除暦」でした。

防除暦とは、都道府県ごとに農業試験場の専門家や行政担当者が作る「防除基準」に記載された農薬の中から、農協の営農指導員や県の農業改良普及員がその地域に合うように散布時期などを決めて選択・例示したものです。

今回は実際に2016年度のJAありだの防除暦を例にとって、どのような農薬散布が推奨されているのか、対象となる病害虫の説明も交えながら農薬をひとつひとつ紹介しました。

ここで重要な論点として掲げたかったのは、防除暦はどのように活用すればいいのか、ということでした。防除暦をただ鵜呑みにして踏襲する姿勢でよいのか、という疑問提起です。農家さんのことを何も知らないくせに偉そうなことは言えませんし、もっと農薬散布の実態を調べないと何も論じることはできませんが、漠然と思うところは「防除暦を踏襲することは悪いことではないが、それを鵜呑みにはせずに個人個人考えて活用すべき」ということです。

今回はテーマが「ミカンの防除暦」と絞られていたこともあり、どこまで掘り下げていいのか、ゼミのメンバーはどういうことを知りたいのかが判然とせず、さらに下調べの時間もあまりとれなかったため、とりとめのない悩ましい内容になってしまいました。そのため、最後に皆がどのようなことに興味があるのかを訊いて、次の担当までの宿題にすることにしました。上に書いた「防除暦をどのように活用すべきか」という問いにも前向きに取り組めたらと思います。

ゼミの後半では、農薬ゼミの省農薬みかん園ではどのように農薬散布が行われてきたのかという、農薬ゼミの防除暦も紹介しました。これには、1989年から毎年発行している News Letter を参考しました。

今回は下調べの段階で、農薬ゼミのたくさんの資料にあたり、その古さ、多種多様さに度肝を抜かれました。例えば、1962年当時の防除暦の発掘等々・・・。それらを保存することはもちろん、これからの活動も将来に向けて記録し続けることが大事だと再認識しました。

というわけで、今回のゼミ内容はまたいつかリトライします。6/10は残留農薬と食品添加物についてだそうです。

ふじい