みかん日記

省農薬ミカン園の様子や農薬ゼミの活動内容を伝えます。

2013年度初ゼミ!

2013-04-08 21:20:14 | ゼミ活動
京大農薬ゼミの新年度初ゼミが4月5日(金)に開催されました!
今年度は昨年度よりさらに充実したラインナップでお届けしますよ!
・・・申し遅れました、京大農薬ゼミの岩本です。

今回の発表者は経済学部4回生の但馬君でした。
「エネルギーから考える農業」という題で、農業において食べ物を作るためにどのくらいエネルギーを使っているかを紹介してくれました。
考えてみると、製造業とかサービス業では随分「エコ」という言葉が使われるようになってきましたが・・・農林水産業ではあまり聞きませんよね。
もともと自然相手の仕事やからエコっていうイメージがあるせいだろうか・・・ですが、そんなのは安易な思い込みです。
機械の燃料に、肥料や農薬の生産、施設園芸で空調つけたり・・・「現代農業とは石油を食べることである」なんて言われ方をするくらい、化石エネルギーに依存した産業なんですよ、現代農業ってやつは。何とか効率のよい生産技術を編み出さなくてはいけないのです。
だけど、農業にまつわるエネルギー消費って、上に書いたのだけじゃないですよね。農産物を加工して、梱包して、輸送して、販売して、調理して、残りを廃棄して・・・ここでもエネルギーを使ってしまうわけです。
「フードマイレージ」っていう言葉も聞かれるようになりましたが、生産から消費までの一連の流れ=「フードシステム」としてエネルギー効率を考えていかないと、ですね。そのためには、個々のプロセスにおけるエネルギーの節約はもちろん、「地産地消」の推進で輸送コストを抑えるのも有効でしょう。富山県氷見市では、地域の需要に合わせて生産計画をたてる「地消地産」という取り組みも進んでいるとか。

次回は4月12日(金)、「稲作と殺虫剤使用の歴史」と題して、私こと岩本が発表します。
いつものように京大農学部総合館E103教室で行いますので、どうぞ聴きに来てください!