みかん日記

省農薬ミカン園の様子や農薬ゼミの活動内容を伝えます。

1/13(金) ゼミ はたけいじり

2017-01-23 00:54:37 | ゼミ活動
13日の金曜日にゼミを行いました。相変わらずの更新遅れ申し訳ありません。次の私の投稿は、もうゼミしたその日に書きます。

農薬ゼミのみかん日記をご覧の皆さまこんにちは。1回生の内藤聡です。今回のゼミは、はたけいじり~畑に何を植えるか~についてやりました。農薬ゼミはミカン畑の中にある畑をお借りして、芋なんかを作っています(詳細は各季節の調査報告をご覧ください)。しかし、ジャガイモとサツマイモをもうやってしまったので、次に植えるものを考えなければいけません。



私たちはどんなに頑張っても、2か月に1度位しか畑を手入れできないので(実は仲田さんに水やりを何度も、肥料も入れて頂きました。本当に有難う御座いますヾ(●⌒∇⌒●)ノ)手の掛からない野菜を植えなければなりません。そこで発表は、①恐らくできるみかん山の畑でもできるであろう、手のかからない野菜 ②できるかどうか怪しい野菜(ちょっと手がかかる) ③この際、連作障害をやりにいく に分けて行いました。

①には、菊芋・モロヘイヤ・春菊・ネギ・分葱・隠元豆・むかご・南瓜・アスパラガスを
②には、ごぼう・里芋・はやとうり・レタスを
③には、ジャガイモをpick upしました。

①の中で特に簡単なのは菊芋です。兎に角生命力が強く、基本適切な時期に植えれば出来ます。天然のインシュリンとも呼ばれるイヌリンを多量に含んでおり、健康食として最近注目され始めている野菜です。・・・ただ、生命力が強すぎて植えた畑の養分が吸収されて、枯れた畑になりますので栽培の際にはご注意下さい。取り敢えず、無難に南瓜が良さそうです。

ジャガイモを使って連作障害を試すのも面白そうです。連作障害とは、連作(連続して同じ場所に同じ作物を植えること)に起因する何らかの理由(主として土壌に関係する理由)により、次第に生育不良となっていく現象を言います。ジャガイモは、2年、間をあけるのが良いとされているようです。

大学(農学部)に入学してから、畑をやりたいという人や、畑をやってるよという人に沢山会いました。これを意識の高まりとして良いのかは甚だ疑問ですが、農業生産はこれからの時代、更に重要になるでしょう。究極の話、人間飯さえあれば生きていけ(何処かで聞きました)ます。もっと農業生産について勉強したいです。

農資1 ないとう 

1/6 ゼミ⑮調査報告と防除技術

2017-01-13 17:49:35 | ゼミ活動
新年あけましておめでとうございます。
今年も省農薬ミカンおよび農薬ゼミをよろしくお願いいたします。

遅くなってしまいましたが、先週のゼミの報告を。
先週でゼミも15回目となりました。
今年度はゼミ員各自が調べてまとめるスタイルで通してきたので
今年度残りあと3回もゼミ員がお送りします。今月の統一テーマは
「2017 ミカン山(農薬ゼミ)でやりたいこと」。
第一回は昨年の調査報告と今年のみかん山での新たな防除法についての提案です。

農薬ゼミの調査は1978年から始まりかれこれ39年。
それをすべてまとめるわけにはいきませんでしたが、
ここ数年の結果と比べて昨年の調査でわかったことは、
①省農薬ミカン園では、農薬散布を年1回に減らしても病害虫は急激に増加しないこと。
②省農薬ミカン園では、低い密度で多様な害虫が生育している(多様性が維持されている)こと。
③省農薬ミカン園では、ミカンの収量が前年に比べて少ない年(裏年)ではヤノネカイガラムシの発生度合いが高いらしいこと。
・・・など。今後の病害虫推移も注目していきたいです。

そんななか、私が個人的に抱いているミカンのお悩みが病気です。
ミカンの病気というと、省農薬ミカンを買ったことがある人なら一度は経験がおありだと思いますが、みかんに生えるカビ、も病気の一つです。ほかにはみかんについた、黒点やかさぶたのようなものも病気です。こうしてみると、箱に入ったミカンも病気にかかったものが多いです。(熟れたものを除けば人体に無害です。)
私たち農薬ゼミでは、できるだけ安全、安心なミカンを作りたい。だから化学農薬を使わない別の方法を調べました。それが「えひめAI」。これは私たちに身近な食材(納豆、ヨーグルト、パン酵母)から簡単に作ることができ、それらの微生物の力を使って環境を浄化できるものです。実力は、どれほどのものかわかりませんが、作物の病害防除にもつかえるとのこと。今回実際に作ってみました。現在、メンバーのお家の中で活躍しています。(トイレの消臭や台所まわりの掃除にも使えるのです。)
まだまだ企画中ですが今後、ミカン山で実験してみたいと思っています!!

農学部応用生命科学科3回 菅野伸哉