みかん日記

省農薬ミカン園の様子や農薬ゼミの活動内容を伝えます。

3/26ゼミ報告

2010-03-28 20:48:37 | みかん山報告
3/26のゼミ報告です。
今回は前回に決まったゼミテーマをどういった形式で進めていくかという内容でした。参加者は5人でした↓

2010年度ゼミは
テーマ① 農家が行う選択は日本の農業にどのような影響を与えるか(吉村、松村)
テーマ② 流通と販売形態(加地、日高)
テーマ③ 調査データにもっと親しもう(青木、伊藤)
の3テーマをメインに進めていきます。

ゼミのすすめ方は
・ゼミの2週間前…各テーマの担当者が2週間後のゼミで何を行うか発表。メンバーの予習が必要な場合はここで告知。
・ゼミ当日…テーマに関する発表、ディスカッションetc
・2月…各テーマのまとめと反省。
という流れで進めていきます。

①~③の各テーマ、前期に4回、後期に2回ゼミを取る予定です。この3テーマ以外にも、一回完結で進化についてなど他のテーマを6回ほど扱います。
ゼミの時間は例年通り、18:30から行います。場所は後期は市民研ですが、前期はまだ未定です。農学部総合館のどこかの教室になると思います。
来週は各テーマの担当者がオリエンテーションを行います。具体的な方針とかを発表してもらいます。


また、ゼミの話ではありませんが、ミカン山への訪問は
・花見(5月中旬)
・夏調査(7月末)
・秋調査(10月末)
・収穫(11月末)
・剪定(2月)
の5回の予定です。

以上ゼミの報告でした。
来週からは学校も始まるし、参加者が増えるといいですね(´・ω・)...

ゼミ員M

2010年度 環境・農業系サークル合同説明会のお知らせ

2010-03-28 10:48:08 | 不定期コラム
今年度も環境・農業系サークルが集まって合同説明会を行います。
この説明会には、環境・農業系のサークルが一同に集まります。
興味のあるサークルの話を聞いて回る事で、自分にあったサークルを見つけてもらうことが目的です。

環境・農業系サークル合同説明会
日時:4月14日(水)・4月22日(木)、どちらも18:30-20:30
会場:京都大学吉田キャンパス吉田食堂1F

事前の申し込みは不要で、新入生、京大生に限らず参加できます。
参加費は必要なく、入退室自由です。

今年度の参加団体は、

環境サークルえこみっと
環境ネットワーク 4Rの会
京大生協環境委員会 E-COOP
京都R
国際青年環境NGO SAGE
リサイクル市実行委員会
京大自然農法研究会
農業交流ネットワーク
京大農薬ゼミ KGRAP
有機農業研究会 minori
山仕事サークル杉良太郎
ウェルかも!
国際学生森林連盟 IFSA-Kyoto
ベジポックルズ

以上14団体です。

詳細は環境・農業系サークル合同説明会のHP(下記)をご覧ください。
http://ecokyoto.fc2web.com/index.htm

一回生 青木より

3月19日のゼミ報告

2010-03-21 00:09:23 | ゼミ活動
3月19日のゼミ報告です。

今回は来年度のゼミのテーマを決定しました。
各自が自分のやりたいテーマについて5分程度のプレゼンと質疑応答を行った後、みんなで話し合った結果、来年は次の3つのテーマを中心にゼミを行っていくことに決まりました。

・農家が行う選択は日本の農業にどのような影響を与えるか
・流通と販売形態
・調査データにもっと親しもう

来週はこれらのテーマについてどのように取り組んでいくかについて議論する予定です。


一回生 青木

3/12ゼミ報告

2010-03-14 22:41:40 | ゼミ活動
今日がホワイトデーだということをすっかり忘れていて、LOFTに手帳を買いにいくというヘマを犯しました。沢山のカップルの中、どや顔で実用品をかってやりましたよ。

どうも、来期マネのカジです。以下、先日のゼミについての報告です。

12日のゼミは、各人が興味のある研究テーマについて10分程度プレゼン⇒5分、質問応答という形式で行いました。目的は来期のゼミのテーマ・方針と個人の研究テーマの決定です。

おおまかには
・みかんの流通や価格決定
・みかんの流量決定の要因
・自然淘汰・進化論
・みかんの品種、進化論
・省農薬の意義
・調査の見直しとデータの活用法の考察
・販売形態の見直しと新顧客獲得
といったテーマがでました。

自分のテーマも含め、漠然としたものが多かったのですが、その多くが話し合いの中で具体的な方向に向かっていきました。次回ゼミのプレゼンに期待です。

それでは、
さよなら。さよなら。さよなら。





2月みかん山 

2010-03-07 21:41:26 | みかん山報告
こんにちは、2回生の日高です。
遅くなりましたが、2月の19から21日に訪問したみかん山での活動のうち、20日の午前中についての報告です。
病害虫や収量調査の対象にしている木に括りつけたプレートが、破損したり、はずれて無くなったりしていないかを調べ、補修しました。(このプレートはそれぞれの木を識別するためのものです。) 
また、余った時間を利用してふきのとうを採取しました。夜にてんぷらにして貰い、いただきました。




JAながみね訪問

2010-03-05 21:25:38 | みかん山報告
 2010年2月20日(土)JAながみねの「しもつ営農生活センター」にて土田喜代光さんにお話を伺った。この施設では、購買事業、営農指導、販売が行われており、パートを含め20名の人が働いている。営農生活センターに隣接する「しもつ総合選果場『蔵夢』」の見学も行った。
 ここでは、頂いた資料に書かれている内容については割愛し、それ以外の内容を記す。(資料の内容は、JAながみねのウェブサイトhttp://www.ja-nagamine.or.jp/mikan.htmlでも多くが紹介されているので参照されたい。)

①「蔵出しみかん」は昔から続く販売戦略である。
 訪問当日も蔵出しみかん担当者は東京へキャンペーン中であったが、このような販売努力は近年に始まったことではない。少なくとも30年前から「蔵出しみかん」という言い方と販売戦略はとられており、それ以前にも「貯蔵みかん」という言い方で下津しもつの蔵出しみかんが販売されていたという。早生を出荷する有田との差別化を図るために、みかんを蔵に貯蔵し、年明けの早生がなくなった頃に売るという戦略をとったのが始まり。貯蔵には元々トロ箱が用いられていたが、今は改良され、杉の木箱で屋号が入ったものを用いる。蔵は瓦屋根の土壁が望ましいが、高価なので、最近はトタン屋根も多い。
 下津全域で約1000軒の農家が蔵出しみかんを生産しており、そのうち約350軒が農協を通して出荷している。個選の農家は関西を中心に出荷し、農協からは北海道に3割、関西に4割、その他地域に3割を出荷している。北海道に対しては舞鶴から船便で送り、月曜日に出荷すれば水曜日のセリにかけることができる。下津において、全みかん生産量に占める蔵出しみかんの割合は6割である。


②光センサーの導入で「蔵出しみかん」のブランド力を高めた「雛みかん」
 下津の蔵出しみかんは、「蔵出し」での商標登録は行われていない(「しもつみかん」が地域団体商標に認定されている)。これは、蔵出しみかんの強みが、酸が抜けて甘味が増した点ではなく、みかんが希少になる年明けに出荷する点にあるためだと考えられる。事実、2月に関西で出回っているみかんの8割はJAながみねの「蔵出しみかん」である(おそらく残りも下津の個選農家の蔵出し)。そのため、「蔵出しみかん」は、年内のみかんに比べて出荷価格が安定する という若干のメリットはあるものの、出荷価格を引き上げるほどのブランド力は持っていない。農協出荷の「蔵出しみかん」は、貯蔵方法が仮貯蔵であるもの(つまり蔵ではなくコンテナで貯蔵されているもの)については出荷時期の期限を設けるといった一種の品質管理を行っており、その点では個選の「蔵出しみかん」とは異なる部分もあるが、農協が作ったラベルを個選農家が使用することなどは黙認されている。
 そこで、平成17年度に導入されたのが今回見学した「しもつ総合選果場『蔵夢』」である。糖度、階級(大きさ)、品位(見た目)で42種類に分類する大規模選果システムで、糖度12以上を保証する「雛みかん」ブランドが可能になった。「蔵出しみかん」を出荷できるぎりぎりの3月3日をターゲットに、雛飾りに橘の木があることにヒントを得てブランド化された「雛みかん」は、17年の「蔵夢」導入から5年を経てようやく軌道に乗り始めたところだという。一般の蔵出しみかんの1.5倍の値が付く。


③センサーのために石灰硫黄系防腐剤は廃止、水溶性カルシウム剤を導入
 蔵出しみかんには以前から収穫前に殺菌剤が使われていたが、新しい選果システムの導入により、殺菌剤の種類も変化した。以前使われており、今でも個選の農家の多くが利用している石灰硫黄防腐剤は、新システムのセンサーと相性が悪い。さらに、みかんに白い斑点が残ってしまい、それを嫌う消費者もいる。そのため、農協出荷の蔵出しみかんには、水溶性のカルシウム剤が、季節ごとの腐敗原因の傾向にあわせて3種類使われている。


④選果場見学

みかんが列になってセンサーに入っていく


16条のラインから42個の落し口に選別されていく


雛みかんは箱の角度を少しずつ変えられる機械で丁寧に箱詰めされ、箱詰めされたみかんは各市場へ出荷される。



 今回の訪問で、「蔵出しみかん」は下津で昔から続く販売戦略であり、「蔵出しみかん」だけではブランド価値は小さいことがわかった。そのため、JAながみねでは、経済基盤を活かして光センサーを用いた大規模選果システムを導入し、従来の「蔵出しみかん」のブランド力を高めた「雛みかん」を売り出している。また、光センサーのために石灰硫黄系防腐剤は廃止され、水溶性カルシウム剤が導入された。

 最後に、今回の訪問を受け入れてくださったJAながみねの皆様、丁寧な解説をしてくださった土田さんに感謝の意を表したい。多くのことを知ることができただけでなく、ゼミ員の刺激にもなった。

みかん山での仲田さんとの交流

2010-03-04 11:31:04 | みかん山報告
今回のみかん山活動でも、悟の家に仲田さん親子が来て、お話をしてくださいました。

20日(土)朝ごはんの頃に仲田芳樹さんが白菜とブロッコリーを持ってきてくださいました。
芳樹さんのお話によると、今年はみかんの値段が安く、農家にとっては苦しいそうです。
そのため、今年は収穫を行わないところもあったということです。
確かに、帰りの車からみかんが木になったままの状態のみかん園をいくつか見ることができました。
また、はじめに出荷したみかんの評判が悪いと、後から出荷するみかんの値段も上がらないそうです。

午前中に調査を行った後、お昼には芳樹さんがみかん園に残っていたみかんを持ってきてくださいました。
午後から仲田尚志さんと一緒にJAながみねの「しもつ営農生活センター」に行き、みかんの選果を見学しました。
選果の様子やJAの土田さんのお話に、尚志さんも含めみんな興味津々の様子でした。

JAから帰ってきた後夕食の時間まで尚志さんにお話を聞きました。
尚志さんのお話によると、少農薬みかんのお客さんが、アンケートでおいしいと書いてくれているのを見ると、
やっぱりうれしくて、より良いみかんをつくろうというやる気が出るとのこと。
また、みかんの隔年現象が抑えられればなあと話していらっしゃいました。
みかんの生りが良くない年は、どういうわけか味も良くない傾向があるそうです。

以上、みかん山での仲田さん親子との交流の報告でした。

一回生 青木