みかん日記

省農薬ミカン園の様子や農薬ゼミの活動内容を伝えます。

ミカン選好・アンケート調査報告

2006-06-30 23:47:50 | ゼミ活動
6月30日 担当:脇田

03年に行ったミカン選好・アンケート調査の仮報告書を用いてのゼミでした。
農薬ゼミでは83年に、消費者のミカン選好・消費動向などの調査を行っています。それから20年が経過しましたが、その間にミカンを取り巻く様々な社会背景が大きく変化しました。また、農薬ゼミが調査・販売を行ってきた省農薬ミカンも、この20年の病害虫対策の効果が表れ、品位・品質ともにとてもよい時期を迎えています。
03年での調査では、省農薬ミカンに対する消費者の意識の変化を知るために83年の調査と比較することを第一の目的とし、また消費者の好みを分析することによって農薬を減らす活動および省農薬ミカンの販売促進といった活動へのつながりを検討することを第二の目的としました。

《消費者の意識について》
83年の調査ではアンケートの回答では選択基準として品位よりも品質を重視するとしながら、選好調査では品位を重要視して選ぶという被験者の矛盾した行動が指摘されていた。しかし、03年の調査ではアンケートの回答では20年前と変わらず品質を重視する一方、選好調査では品位にとらわれずミカンを選ぶ傾向がみられた。これは農薬問題に関する関心の高まりに伴い、品位と品質は無関係であるという知識が普及すること、及び省農薬ミカンの病害虫被害程度が軽くなり一般消費者の許容できる程度に改善されたことの双方の効果によるものと推測される。


詳しい調査結果は報告書の完成を待つことにしましょう

改善するべき点や補足が必要な所もありましたが、長い間望まれてきた報告書完成の日はそう遠くないでしょう

(小川)

仲田さんのヒアリング+α

2006-06-25 19:32:30 | ゼミ活動

6月23日 発表者:太田、小川

この日のメインの議題は「仲田さんのヒアリングのまとめ」でした 仲田さんには前回5月に和歌山に訪れたときに、仲田さん、それから下津のミカン農家と農協との関係について聞き取りをさせていただきました。それをまとめて発表しました。ミカン農家と農協との関係についての基礎知識が得られたのはよかったです。 …ただ、早く終わってしまったので、僕があるHPを調べてだした「みかんの効用」、そして小川さんの前回の発表の資料である遺伝子組み換えとうもろこしについての文献の論争についてを検討しました。 前期のゼミの活動は残すところあと2回です。頑張りましょう

(太田)



『ネイチャー』誌が遺伝子組み換え作物汚染の論文を撤回、関係者の間で激しい論争
http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20020613203.html

の記事の紹介でした。前回の補足ということですが、前回がどういった内容かわかりませんが、おそらく、ここらあたりの内容もからんでくるのでしょう。

「Journal Raises Doubts on Biotech Study」
http://www.nytimes.com/2002/04/05/science/05CORN.html

遺伝子組み換えが、在来のトウモロコシに対し、遺伝子汚染を起こしたのかどうか?その論文に対して産業界から圧力がかかって撤回に至ったのではないかということでした。この論文の信憑性に関しては、いろいろな議論がなされています。

遺伝子組換え植物の光と影〈2〉
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4762230146/249-4614500-6369150?v=glance&n=465392

に話の流れが書かれています。論文の信憑性に関しては、真偽の程が明らかではありませんし、論文の撤回に圧力が絡んでいるかどうかもわかりません。社会的に反響の大きい問題に関することに対しては、批判に耐えるだけの信頼性が必要になるだろうことを感じました。ただ、遺伝子汚染を及ぼしているという論文が撤回されたことが、あたかも組み換え遺伝子の生態系への拡散が起こらないという根拠になりかねないことは憂慮すべきことのように思われます。

(吉野)


7月の予定

2006-06-22 16:45:55 | ゼミ活動
農薬ゼミ7月の予定です。

7月7日(金) 定期試験の都合により休み

7月14日(金) 発表者:富山(テーマ:未定)

7月28~30日 みかん山夏調査
        28日(金)の夜からみかん山へ夏の定期調査へ行きます。

(太田)

ミカン園調査の方法

2006-06-17 16:44:29 | ゼミ活動
6月16日 担当:西原さん

農薬ゼミの活動の一環としてのミカン園調査とその方法をまとめていただきました。…まぁテーマ決定したのは西原さんでしたが。

ミカン園では年に2回病害虫調査をしている他、夏には間伐区の樹勢調査。そして冬には収量調査をしています。

そのデータの取得方法といいますか、調査方法と、データのまとめかたをレクってもらったわけです。

実際、何年も携わってこられたかたにしてみれば当たり前のことだったのかも知れませんが、まだまだ新人の僕らにとっては、お世辞ではなくためになりました…お世辞ではなく。

「あれをまとめたほうがいい」「これをまとめたほうがいい」という意見が飛び交いましたが、研究とかそっちの方面にまったく知識のない僕からすると、それがどういう意味を示すのかとか、なにをどうまとめたらいいのかとか、おそらくみなさんには基本的な部分にしこりがのこりました。

今回のゼミで、ようやく農薬ゼミの調査の概要がつかめたのが大変よかったと思いました。



…西原さん、またゼミしてくださいね!!


(太田)

農業と企業の関わり

2006-06-11 00:32:22 | ゼミ活動
6月9日 担当:山崎

久しぶりの発表で、少し緊張しました。

さて、今回は農業と企業の関わりについてまとめました。
農家、農協、消費者から見た農業・食を取り上げることは
多いのですが、企業という視点からも農業を捉えてみようと
考えて、このテーマを選びました。

まずは農地法や農業基本法など法律の変遷を踏まえながら、
近年、企業の農業参入が注目されるようになった背景を
考えました。そこから、「農業に新しい風を」という期待や、
「地域のためにならないのでは」という懸念や反発、「補助金の
削減をしなければ」という裏事情などがかいま見えました。

企業とひとくくりにしても、大企業と地場中小企業では参入の
動機や方法、地域へのインパクトは大きく異なります。そこで
参入の事例をいくつか紹介しました。

食の安全性を追い風に施設栽培で事業を拡大する、地域づくりを
見込んだ農業+加工・販売・観光を模索する、など個々の取り組み
によって、「農業」の捉え方は様々であることが分かりました。
また、それらが農業全体にどんな変化をもたらすかという議論を
行いました。

参入する企業があれば、撤退する企業もあり、注目度は高まりつつ
あります。今後の展開を追ってみようと思います



(山崎)