だから、ここに来た!

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食べちゃいたいほど、好きなんだ

2010-01-26 | movie/劇場公開作品
【1月20日】
暖かい日だったので、
「かいじゅうたちのいるところ」を見てきた。
http://wwws.warnerbros.co.jp/wherethewildthingsare/



ものすごく単純に例えると、
オズの魔法使いを思い起こさせる。

ドロシーが分かってくれない大人たちから逃げたように、
この主人公のマックス君も、
理解してくれない家族と、寂しさから抜け出す。
たどり着いたのがマンチキンのいる世界じゃなくて、
でかいかいじゅうがすむ世界ではあるけれど。

世界の王様を名乗ってかいじゅうたちと思う存分暴れて過ごすけれど、
やがて仲たがいが起こり、マックスは信頼を失ってしまう。
そんな中マックスはかいじゅうたちの姿を見て、ある答えを見つける…


正直、原作を読んだときに結末が釈然としなかったけれど、
この映画のオチで提示する解釈はすごく納得させられる。

映画として見ると凡長だが、
40ページたらずの絵本で作られた映画と考えれば仕方ない。
下手なつっこみはこの映画に関してはしないほうがいい。


子供のころ、空き地に秘密基地を作って遊んだことのある人や、
洋服が汚れるのも気にせずにドロドロになって遊んだ経験のある人、
そして、ひとりになるのが怖いと思ったことがある人には、
楽しめること請け合い。

大人の気ぐるみを着た子供である私には、
十分楽しめました。

かいじゅうたちやマックスもかわいいけど、
かいじゅうの友達のボブとテリーがかわいかったw
それに景色が素晴らしかった。




帰りは夕日を眺めていろんなこと考えながら、
凹んだり、もちなおしたりして、
テクテク公園を散歩しました。




次は「Dr.パルナサスの鏡」を見に行く予定。
(こないだ「未来世紀ブラジル」を久々に見たけど、
 黒い内容で相変わらず楽しかった。フフフ。
 ただ長いよね。あれじゃ切りたくなるわな)

それと映画館のロビーで「シャーロック・ホームズ」の
長めのトレーラー見たらちょっと楽しみになってきた。あれあれ?
ホームズに「目障り」とはっきり言っちゃうワトスンに好感w
もー、あのコンビの喧嘩ほどwktkなものはない
(私は婦○子ではありません、あしからず。)
原作からの引用も、思ったより多そうだ。
早くこい3月
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『アバター』

2010-01-26 | movie/劇場公開作品
【1月13日】
3D版の「アバター」を見に行った。
これから見に行く方、見に行って好感を持たれた方は
以下の私の感想にはご注意いただきたい。



1年前くらいに「これからは3D映画の時代が来る!!」と周りが騒いでおり、
その3D元年に放たれる作品がアバターだという触れ込みがあった。
ちょうど「センター・オブ・ジ・アース」なんかがやってたころか。

それで一応見ないといけないなぁというのと、
自分の将来がまったく五里霧中なので
気持ちを入れ替えるために見に行ったのであるが。


なーんだか疲れちゃったな。
そして凹んでしまった。
ヤレヤレな感じであった。


ディズニーランドのミクロアドベンチャーのように
入口でメガネを渡されるのであるが、
メガネ on メガネになってしまった。
2時間40分にこれはキツかったので、
違うメガネをかけていけばよかった。

映像は美しい。
特に飛ぶ鳥や浮遊する森の生物、
それとラボの中の遠近感。
飛び出すのではなく、奥行きがグーンと広がっている。


有毒な大気に包まれた惑星で、
滅びかけた地球をよみがえらせる資源を得るために
ヴァーチャルな分身に神経を同期させて侵略のための情報を集める主人公が、
その惑星の種族たちと交流するうちに作戦に疑問を持つようになって…
という設定。

観客がその場にいるような感覚になる3Dと、
アバターを利用して感覚を得る主人公たちの立場を掛け合わせたようで
その点、興味深い。


だが、設定を読んで分かる通り、
内容は過去の産物のツギハギだ。

それはいいとして、
結末が「やっぱりそういうまとめ方かよ」と、
ガッカリしてしまう。
せっかくたくさん設定を引用してきたのにである。
結局、映像だけが新しくて、扱ってるものはくたくたの使い古しだ。

自然との営みの大切さや、
戦いで問題の解決はしないと訴えているようで、
結局は戦いで勝利することでしか帳尻は合わせられないと証明している。
が、大方見ている方は注意深くしていないと気付かない。
十分カタルシスを得られて満足してしまうんだろう。
その事実にぐったり疲れる。
娯楽映画は、悪人倒せばいいってまとめ方からは逃れられないのかね。



それにしても、どんどん3D化が進んでいったら、
つまらんなー。
結局のところ、映画にリアルな美しい映像なんて、
私はちっとも求めていないってことかもしれないね。
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