ノリの東京の友人の生きる糧(福岡編)

日々のちょっとした楽しみや悲しみを徒然に語ります。

それはないぜぇ ~ 真説・水滸伝(最強の豪傑は誰だ) ~

2008年04月28日 | 
 普段は全く興味も持たないのですが、先日、コンビニで売っている1コイン本(500円)の1冊に目が留まりました。茜新社の『真説・水滸伝 ~最強の豪傑は誰だ~』と言う本です。

 パラパラめくるとイラストも綺麗ですし、内容もしっかりしてそうだったので、読む本がなかったこともあって購入しました。「最強の豪傑は誰だ」と言う文句に惹かれましたね。
 水滸伝は横山光輝先生の漫画しか読んでいなかったので興味がありました(北方謙三先生の小説は買おうか買うまいか、ここ数年悩んでいます)。コーエーのパソコンゲームは昔遊んだ記憶がありますね(あまり面白くなかった記憶あり)。

 遠地の御客様を訪問&帰宅する電車の中(合計約4時間の小旅行)で読んだのですが、なかなか丁寧に作られた本で、500円の価格にしては良い買い物をした感じです。

 水滸伝に出てくる梁山泊の豪傑108人を1人1人を全員解説しているのは良かったですね。私の知らない豪傑が多数出てきます。
 その豪傑の紹介も、『首脳部』『騎兵軍』『諜報・伝達』と言った感じで、ジャンルによって別れているので、豪傑の比較が判りやすくて読みやすかったです。豪傑の能力もレーダーチャートで6つの能力値を整理しているので見やすいですね。

 そんな感じで108人分の文章を楽み終わったので「で、最強の豪傑は誰なんだ?」と興味津々で最後の総括のページをめくると、

 「最強は誰か?。それは、読者自身が決めることであり、また決めなければならない。」

との、突き放した御言葉が載っていました。
「それはないぜぇぇぇ」と言う感じですね。思わずこけてしまいました。

 その後に「なぜなら、その答えこそ、自分の憧れる強さであり、いかに生きるべきかを示してくれる最強の男の姿であるからだ。」と言うフォローは入っていましたが、なんだか釈然としないですね。小学生の頃に読んだ本で同じような締めで終わっている本があったような淡い記憶も蘇ってきました。

 まぁ、言っている意味は判らないではないので、怒ることなく、苦笑いをしながら本を閉じました。
 この本単体だと、1人の豪傑の人生が4ページ(少ない人は1ページ)のダイジェストで書かれているので、『いかに生きるべきかを示してくれる』レベルまでは達していないので、結局、他の本を読んで各豪傑の人生の深堀しないとダメですね。

 と言う事で、北方謙三先生の『水滸伝』を読むことを決意させてくれた茜新社の『真説・水滸伝 ~最強の豪傑は誰だ~』でした。
 水滸伝の入門書としては問題ないですし、価格も安いのでお勧めです。コンビニの本棚で見かけたら購入しても損はないと思いますよ。
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