いのち・未来うべ第9回総会の報告、続きです。
今回は、都合で参加出来なかった横見 出(よこみ いずる)さんのメッセージを転載します。
横見さんは、2011年3月11日の東京電力福島第一原発事故のあと、神奈川県から山口県へ家族で避難移住してきました。今年度は、副代表として、避難・保養活動のプロジェクトを担当します。
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いのち・未来うべ 第9回総会に寄せて
もう2020年も後半になりました。
あと半年で東日本大震災からまる十年になります。
福島第一原発が文字通り瓦解し未来永劫とも言える汚染を東日本の大地に残した時から十年。
人々の関係をズタズタに切り裂き、政治の信頼性を破壊して、今や日本語まで壊れてしまった十年。
この十年で政治はデタラメになりました。
福島第一原発の安全装置を外した人物が総理大臣となり、法も秩序も打ちこわし、
また「直ちに影響はない」と東電・政府を擁護した人物が野党の代表として幅を利かせています。
日本社会が著しく劣化した十年、気づいたら意味不明の国会答弁や理解不能なニュース原稿が溢れていました。
そして、そう感じる私はどうも社会に馴染めていないはみ出し者らしいのでした。
類は友を呼ぶ、と申しますが、原発反対を始め戦争反対、基地反対、環境破壊反対、田舎バンザイでつながる仲間たちも、アベ政治に黙々と従う社会からはみ出しているところです。従う人々からすれば「はみ出し者」です。
でもね、
山大の高橋先生の講演でも指摘された「集団に2割は従わない者がいる」という意味はおそらく、必要な2割なんですよ。
人類に限らず2割の変わり者こそがその種の保存に貢献しているのです。そうです、私たちは必要な2割なんです。そして、安倍自民党の獲得投票数が有権者の2割程度という事実を加味すると、決してマイナーな2割ではなく、メインストリームに進み出るに十分な2割です。
だからこそ、これからも私たち2割の必要な存在として声を上げ、伝えていく意味があるのです。
生き延びて声を上げ続けましょう。
2020年9月13日 横見 出
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