いのち・未来 うべ

わたしたちは、原発のない安全な未来を
子どもたちに残すことを願って活動しています

9月13日に総会を開きました。岡本正彰さんの挨拶を掲載します。

2020年09月30日 | 会について

9月13日に宇部市新天町逍雲堂美術館ホールで

いのち・未来うべの第9回総会を開きました。

取り組みの総括、会計報告、原発をめぐる情勢と方針など
限られた時間でしたが、提案と討議と経て承認され、新しい取り組みがスタートしました。
以下、順次報告します。

当日、議長を務め議事進行を行った岡本正彰さんが、新しく事務局長に就きました。

その岡本さんの挨拶を掲載します。

 

     原発は、人の思いや力で止めることができます。

   ともに原発のない社会をつくりましょう。

           いのち・未来うべ 事務局長   岡本 正彰

 今年度の事務局長を務めることになりました岡本正彰です。
 私は宇部で自閉症の子どもたちとご家族への保養活動を通じ、小出裕章さん講演会に参加したことをきっかけに、脱原発への思いが強くなり、5年前にいのち・未来うべの会員となりました。

 川内原発再稼働反対集会に宇部から参加しアピールしたことを皮切りに、上関原発を建てさせない山口県民大集会では視覚障がい者の仲間とアピールしたり、災害・避難弱者の立場から、上関原発を建てさせない、原発再稼働反対を訴えてきました。原発事故はむろん自然災害ではなく人災ですが、事故の元である原発は人の思いや力で止めることができるのです。

 そういう思いで、雨天で足元が悪いとき以外はほとんど金曜ウォークに参加し、3年前から運営委員として学習会に関わってきました。とはいえまだまだ勉強不足で、何より脳性まひの重度障がいがあり、独りで物事を完結できることは難しい点が多く、皆さんのお力添えをいただければ嬉しいです。

 その上で、障がい者や高齢者がより参加しやすい金曜ウォークや学習会を目指し、障害が有る無しにかかわらず、会員が情報共有しやすくなるよう、皆さんと一緒に考え、進めていこうと思います。そして保養活動から出発した者として、一日も早く宇部で保養活動が再開できるように、代表や副代表を微力ながらサポートできればと思っています。
 重度障がい者の立場から言えば、原発と戦争こそ、優性思想の極みだと思います。みなさんと力を合わせ、上関原発建設、原発再稼働、戦争にかかわる企てに出来るかぎり、反対していこうと思います。どうぞよろしくお願いいたします。(2020年9月16日)

 

     第9回総会 (9月13日 逍雲堂美術館)

 

 

 

     総がかり行動宇部の集会でアピールする岡本さん(9月18日 宇部市役所前)

     この日は、脱原発金曜ウォークは、集会とデモに合流した。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いのち・未来うべ 通信22号が発行されています

2020年09月15日 | お知らせ

いのち・未来うべの会報、「通信22号」が発行されています。

下記でPDFファイルでご覧いただけます。

http://atta-an.seesaa.net/article/477399019.html?1600126797

津田敏秀著『医学的根拠とはなにか?』(岩波新書)の学習会の報告です。
八田優さんのまとめです。

次回からの学習会のテキストは、中川保雄著『放射線被曝の歴史』(明石書店)です。

紙版をご希望の方は、連絡ください。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(寄稿)君子豹変は、上関原発でも歓迎

2020年09月14日 | 上関白紙撤回

君子豹変す、とはこの事か。

村岡県知事が、イージス・アショア配備に意見を述べた。反対であり、防衛省は反省していただきたい、と。(毎日新聞山口版、618日)
河野防衛大臣の「システム停止」発表を受けてのことである。

初めての見解表明と記者は書いているが、実はそうではない。

2019711日の定例記者会見で読売新聞の記者の質問に答えて、「人口減少対策に自衛隊は有効」という田中文夫県議とほぼ同趣旨の歓迎論を述べている。

また、201912月の県議会で篠崎圭二県議の質問に答えて「ハワイ視察でイメージが固まった。安全である」との答弁を行っている。別に、深読みしなくても配備推進を前提にしていることはわかる。

私も参加している、イージス・アショアふあんクラブ・山口が何度も求めてきた全県説明会も防衛省に求める考えはないとの回答だった。判断ができない・態度未定というのなら、県民の疑問の声に耳を傾ける姿勢があったはずだ。

とくに、ミサイルのブースター落下地点の問題は、当初の阿武町沖海上からむつみ演習場内へと防衛省の説明は移行し、私が参加した説明会では、「一発目は演習場内に落とすようにするが、一発40億円近くもするのですぐには撃てず2発目は発射角度が南側(山口市阿東地域)になることもありうるが、基地内に落ちるようにする」と防衛省の担当者は答えていたのだ。「そのようにする」「安全にする」というのみ。これらのやり取りを県知事が知らぬはずがないし、少なくとも、このような疑問がある以上、山口市と一緒になって全県説明会を開いて当然であった。

君子豹変は、昔から、悪いことばかりではないとされている。

人間、失敗はつきものだし失敗を恐れて何もしないのは政治の場ではとくに困るだろうから、態度や見解、政策を変えることはもちろん、一概に責められるべきことではないだろう。ましてや住民の安心安全、命と暮らしにダイレクトに影響することである。

そして、今、強く求めたいのは、イージス・アショア、ミサイル基地配備と並ぶ、山口県の3つの危険因子のうちのあと2つ、岩国基地増強を止めること、上関原発計画の白紙撤回だ。とくに、上関原発の計画の無茶さは、中電の責任だけでなく、公有水面の埋め立てを認めてきた山口県の責任が大きい。福島の原発事故があり、何一つ解決していないのに、山口県は実質、新規原発を認め進めているのだ。祝島のみなさんをはじめ、地元の声をどうとらえているのか。原発で瀬戸内工業地帯を壊滅させる気か。県知事として明確にすべきだ。

県知事には原発を止める権限が法律上、ありませんという見解をよく聞く。それが万が一正しいとしても、県民に選ばれた知事の見解を踏みにじるようなことが許されるのか、当然、一番に尊重されなければならないはずだ。阿武町長の花田氏になにか特別の権限があったか。むしろ安保防衛問題は国の専管(専権)事項といって多くの自治体の長が判断を回避してきたことだ。それを住民の声をバックに、住民の安心安全とまちづくりにそぐわないとして、「町長としての大義」を掲げ、意見を述べ続け、信念をブレずに貫いた。政治家の力とは、これが本来の姿ではないのか。

まして、山口県知事には、とっておきの如意棒がある。中国電力の大株主としての権限だ。2020年度の株主総会通知書では、山口県は、9.4%で筆頭株主だ。「危険な原発はやめる」その意思表示をするだけで、中電も計画を進めることはできない。

普通に安心安全に暮らしたい。地方の地域の豊かさを糧とし誇りにもして暮らしたい。阿武町民と阿武町長花田氏の訴えは、国を動かし、実質白紙撤回を実現した。その流れの中で村岡県知事の見解が出された。よいことだ。阿武町宇生賀の原セツ子さんが、白紙撤回の一報を聞いて「阿武町の風景が変わってみえた」と語っている。上関原発の白紙撤回を知事が述べれば、山口県全体の風景が、一変するだろう。村岡知事には、上関原発計画についても、どんどん君子豹変をやってもらいたい。だれも責めはしないだろう。

             安藤 公門 (いのち・未来うべ代表)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする