いのち・未来 うべ

わたしたちは、原発のない安全な未来を
子どもたちに残すことを願って活動しています

原発新設NO!祝島島民の会から署名呼びかけ

2021年07月15日 | お知らせ

 

http://chng.it/ynjGbpxmBt


上関原発を建てさせない祝島島民の会が、新設原発をエネルギー基本計画に書き込まないよう求めるオンライン署名を呼びかけています。
いのち。未来うべは、全面的に賛同し、ともに署名の呼びかけを行います。
一人でも多く集めましょう。
2021年7月15日(木)4600を越え、5000人がまじかです。

以下に呼びかけ文を掲載します。

 

 

みなさんは現在、国内に原発を新設する計画があることをご存知でしょうか?

山口県の上関町で中国電力によって計画されている上関原発計画です。

中国電力・上関原発計画は1982年に計画が持ち上がりましたが、地元の根強い反対運動によって阻まれ建設はいまだ実現されていません。2009年からは建設予定地の田ノ浦での埋め立て作業が強行されようとしていましたが、2011年3.11の原発震災発生を期に計画は凍結されました。

しかし、中国電力はそれからも敷地内のボーリング調査や道路・トンネルの整備をすすめ、2019年からは埋め立て予定海域の海上ボーリング調査にも乗り出しました。

それに対し対岸の祝島の漁民は抗議の意を込めて海域に漁船を出して操業、中国電力は結果として準備作業に入れず海上ボーリング調査は手つかずのまま中止となりました。2020年にも同様の経過をたどり、今年も2021.7.7〜10.6の3ヶ月間予定地海域の占用許可を申請し、海上ボーリング調査を行なおうとしています。

※田ノ浦海域での祝島漁船による出漁は許可漁業・自由漁業にあたり、法的権利に基づく操業です。

 

  • エネルギー基本計画に「原発の新増設」を明記させないで!

現在、国のエネルギー基本計画には原発の新増設は明記されていません。つまり上関原発計画には政策としての根拠が存在しておらず、それにもかかわらず中国電力は建設の準備作業を着々と進めながら国のゴーサインを待っている状況なのです。

東京電力福島第一原発の破局事故によって国民の意識は脱原発にシフトし、現段階では原発の新増設について明文化できない状況にあり、このことが上関原発建設の再開にブレーキをかけています。2021年現在、国内で維持されている新設計画は上関原発だけです。今年策定される第6次エネルギー基本計画にも新増設の文言を明記させないことで、国内の新規原発建設の芽を摘み、日本の脱原発実現につなげていきたいと考えています。

国内では福島のメルトダウンから10年を過ぎ、悲惨な事故の記憶がうすれ行くのを背景に既存原発の再稼働が進められています。「日本の原発は安心です」という大きな幻想が崩れた今、これ以上未来に禍根を残す存在をながらえさせるべきではないと考えます。

 

  • 世界の潮流は脱原発

ドイツでは福島の事故を受けて脱原発・再生可能エネルギーに舵を切り、2022年には脱原発実現の見通しと言われています。当事者である日本はいったいいつまでこの状況に留まっているつもりなのでしょうか。

 

  • 原子力発電は巨大利権

昨今、国内で起こるさまざまな問題は、決まって利権がからんでいることに気づきます。原発をなくすことは、大きな利権を貪る構造的問題を社会からなくしていくことにもつながると考えます。

  • 私たちの願いは、原発のないままの海です

私たちの暮らす祝島は、予定地・田ノ浦からわずか4㎞に位置しています。祝島島民の会は1982年以来、39年間にわたって上関原発建設に反対してきました。祝島の島民は人生の長い時間を投げうって原発建設を阻止し、この海を守ってきました。高齢化の進む祝島住民を反対運動から解放し、地域の分断をなくしたいという思いも私たちには強くあります。「原発問題のなかった40年前のような島を取り戻したい」という声を原発白紙撤回によって実現させたいのです。

上関の海は「奇跡の海」と呼ばれるほど透明度が高く、予定地田ノ浦の海域には稀少な生物が多く息づいています。この美しい海を埋め立て、温排水によって生態系を破壊し、周辺住民を事故の危険にさらし、処理できない核廃棄物を生み出す原発を建設することは許されることではありません。

私たちは、毎日対岸の田ノ浦を眺めて暮らしています。そして変わらない風景と安心して暮らせる毎日を望んでいます。どうかみなさんの力をお貸しください。

上関原発建設計画を阻止するために、第6次エネルギー基本計画に「原発の新増設」を明記しないよう求める署名活動にご協力お願いいたします。

わたしたちは、原発の新増設に反対しています。経済産業省・資源エネルギー庁は国民の意思を汲み、第6次エネルギー基本計画に原発の新増設を明記せず脱原発の実現に努力してください。

呼びかけ:上関原発を建てさせない祝島島民の会

 

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上関町田ノ浦へ行きましょう!

2021年07月09日 | 上関白紙撤回

【報告】6月29日 田ノ浦の海岸まで行ってきました。

「上関原発はいらない、つくってはいけない」。

6月29日、中電が勝手にボーリング調査の準備を始めるというこの日、せめて「原発に反対」の気持ちを伝えようと、宇部から5人で行きました。

「草が多いのでは」と鎌を持って行きましたが、小中さんと地元のみなさんが草刈りと道の整備をしてくれていました。お蔭で重度障がい者の岡本正彰さんも汗びっしょりになりながらも下り、上りできました。途中のベンチもありがたかったです。

                   ロープの道が少しあります

                     

         小中進さんが岡本さんが着いたことを知って大歓迎してくれました

 

 田ノ浦の海岸からは、中電の「お願い船」の姿が見えました。「ボーリング調査の準備工事をさせてください。」と舳先に身を乗り出し懇願するのです。それで「お願い船」と呼ばれるようになりました。中電の幹部は、社員にこんな恥ずかしいことを(しかも危険の伴う)させてどうも思わないのでしょうか。人は理屈の伴わないことをさせられると身も心もボロボロになってしまいます。

 中電の社長は「不断に原発の安全性を追及する」と言います。それって、原発は福島の事故が全世界に示したように、事故を起こす危険なものだと自分から言ってることですよ。しかも、祝島の漁民には、海の埋立も、ボーリング調査も、相談も了解もとっていない理不尽さです。29日の「準備作業」も許可をとっていない日の違法な行為です。

 

田ノ浦海岸には、祝島の漁船から橋本典子さんと岡本直也さんがカヤックできて海上の様子を報告してくれました。そして私たちに感謝の言葉を言ってくれましたが、感謝すべきは私たちです。海を守り、いのちを守るために原発を跳ね返している祝島のみなさんには、どんな感謝の言葉もありません。そして私たちは、漁民のみなさんが自分たちの権利をどのようにして主張し守っているのかを目の当たりにみて教えられています。いろいろな市民運動に、労働者は労働者として、農民は農民として、コロナ拡散オリンピックという理不尽さに怒っている人も、それぞれ、祝島から学んでいます。黙っていてはいけないのだ。現場で声を出すのだ、と。権利は、使い活かすものだ、と。

 

 

 

   私たちは、オンライン学習会に力を入れつつ、同時に、なによりも現場が大切だと考えます。みなさん、一人で

  も多く田ノ浦に行って、県民世論の大きさを示しましょう。(安藤 公門)

 

この報告は、金曜ウォーク@宇部 №006(2021年7月2日)に掲載したものです。

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