いのち・未来 うべ

わたしたちは、原発のない安全な未来を
子どもたちに残すことを願って活動しています

【市民学習会】水俣と福島。11月3日(金)西村誠さんの報告。

2017年10月31日 | お知らせ

いのち・未来うべ 学習部会からのお知らせです。

今週11月3日の金曜ウォーク後の学習会は、宇部市在住の在野の公害問題研究家、西村誠さんに「福島と水俣」をテーマに、原発事故と水俣病のことを話していただきます。

是非、御参加下さい。

 11月3日(金)19時~ 宇部市役所裏 緑橋教会2階にて 参加費:100円

 金曜ウォークにも、多くのご参加をお待ちしています。

 

すでにインターネットで広く拡散されていますが、このテーマでは、

アイリーン・美緒子・スミスさんの以下の比較が有名で真実を突いています。

 ■水俣と福島に共通する10の手口■
 1、誰も責任を取らない/縦割り組織を利用する
 2、被害者や世論を混乱させ、「賛否両論」に持ち込む
 3、被害者同士を対立させる
 4、データを取らない/証拠を残さない
 5、ひたすら時間稼ぎをする
 6、被害を過小評価するような調査をする
 7、被害者を疲弊させ、あきらめさせる
 8、認定制度を作り、被害者数を絞り込む
 9、海外に情報を発信しない
 10、御用学者を呼び、国際会議を開く

初出 毎日新聞 2012年2月27日特集記事 

2013年5月の学習会で報告して以来、2回目となる西村誠さんの報告は、その後の福島との対比でさらに認識を深めることができると思います。

一緒に学び、話し合いましょう。

 

 

 

 

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【裁判】上関原発用地埋立禁止住民訴訟・三浦翠さんの意見陳述

2017年10月13日 | お知らせ

前回に紹介した、上関原発用地埋立禁止住民訴訟第21回公判(10/11)で、

長年にわたり上関原発建設に反対して来られ、原告の一人でもある三浦翠さん(原発いらん!やまぐちネットワーク)が、原告意見陳述をされました。

これは、私たち上関原発建設に反対する仲間全員の考えと、全く同じです!!

原文そのままを公開されているので、どうぞお読みください。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

三浦翠さん

  

 私は現在78歳です。

大阪で生まれ太平洋戦争の空襲が激しくなる中、6歳で山口県に移住し、そのまま遠縁の養女となり、中学1年生までを周南市の山間部で過ごしました。

高校、大学、子育て時代を広島市で過ごし、37歳の時に、養母が突然他界し、残された養父と暮らすために実家の周南市に戻りました。

有吉佐和子さんの『複合汚染』という本を読んで、毎日スーパーマーケットで買っている野菜には大量の農薬が使われていて、子供たちに安心して食べさせられる状況にはないことを知り、悩ましい日々を送りました。

そこで、無農薬有機の自給農家になりたいと思い、それまで父がやっていた田んぼや畑を引き継ぎ、仕事を覚え、農薬も化学肥料も使わない稲つくり野菜つくりに精一杯取り組みました。お茶も自分で作りました。

 そんな時、1986年、私が46歳の時、旧ソ連でチェルノブイリ原発事故が起きました。夫は、15歳で広島で被曝していたので、このニュースを聞いた時、これは大変なことが起きたとすぐに事態を理解しましたが、私は8000km も離れたかなたから日本にも放射能がとんできて、丹精込めた田んぼにも畑にも降り注いだことに大きなショックを受けました。

 チェルノブイリでは事故後30年を過ぎても周囲30km圏内に人は住めません。

 肥沃なウクライナの穀倉地帯なのに農作物も育てられません。その外側で暮らす人々も、いまだに全身の痛みやさまざまな病気に苦しみ続けています。

 あれほど苦労して除草剤も使わず、毎日毎日草取りをして稲や野菜を育てても、その上に放射能が降り注いだのでは意味がないと、本当に悲しくなりました。

 その時から「原発って何だ」と思い、あちこちに話を聞きに行ったり、本を読んだりしました。そして、8000kmどころか、自分のすぐ身近に上関原発計画があること、祝島の人たちが強く反対しておられることを知りました。

 「こんな近くに原発ができたのではとても安心して暮らせない」と思い、夫と共に友人知人と声をかけあって集まり「原発いらん! やまぐちネットワーク」ができました。

 その後、友人たちとはじめて上関町を訪ね田の浦に行った時、その風景の美しさ、そして海の美しさに息を呑みました。原発をつくってはいけないのは勿論ですが、これほどまでに美しい自然を壊してはいけないという思いが新たに私の胸に強くわき起こりました。

 現在、原発建設のために埋立計画のある田の浦は知れば知るほどこの海域にとって大切な場所であることが明らかになっています。

 山に降った雨が地面にしみこみ、田の浦湾の海底から湧き水となって湧き上がっています。この透明度の高い、しかも山の養分を豊富に含んだ湧き水が、田の浦の海藻群を育てます。こゝの海藻群落は、本州では類のない豊かさで、西表島のそれに匹敵すると言われています。この豊かな海藻の群落が、魚の産卵場となり、その魚たちがいるからこそ、それを餌とするスナメリが瀬戸内海全体では減少し続ける中、この海域にはたくさんいます。

 希少種や絶滅危惧種と言われる貝や生物もたくさんいます。

 田の浦の浜の複雑な地質、これが奇跡のような自然をつくっています。

 もともと山口県は海砂の採取を禁じてきました。そのことがこの周防灘の美しさを保つ大切な要素になっています。先見の明があった県人には深い敬意と感謝の思いを捧げたいと思います。そこにこの田の浦湾から常時大量に供給される透明度が高く、しかも養分豊かな湧き水がこの海域全体の水質を保つことに貢献していると専門家は指摘します。

 田の浦の浜で地質学者を驚かす複雑な岩の模様がありますが、長い長い年月をかけて形造られた地質が、この田の浦の奇蹟的な海をつくりだしているのです。このような自然のまるで魔法のような力は、人間が壊すことはできても決して作ることはできないものです。そして一度壊してしまったら二度と元に戻すことはできません。

 2011年3月に福島第一原発の事故が起きました。福島の事故では東京23区よりも広い地域が、人の住めない場所になりました。何世代にもわたって耕しつづけた肥沃な大地も失われてしまいました。

 福島第一原発の事故による影響は、まだ全容が解明されているわけではありません。

 この福島第一原発の事故を受けて、当時の二井知事は、埋立工事の一時中止を要請したのです。その後、原発の再稼働については議論されていきましたが、原発の新設や増設はしないという大きな方針が決められていました。ですので、上関に原発を新設するための埋立工事をする必要はなくなったのです。

 現在電気を作る方法はたくさんあります。世界ではすでに自然エネルギーの発電量が、原発や火力による発電量を超えました。原発がなくても私たちは充分にやっていけるのです。

原発メーカーも事故対策のために厳しい安全基準を求められ、その費用が膨大になり、築き上げて来た会社そのものを失う事態にさえ到っています。どう考えても原発に未来があるとは思えません。

 この美しい海をうめたてゝ、原発をつくり、40年たって廃炉となった状況を想像すれば、それがいかに愚かなことか想像がつきます。

 私たちがこの訴訟の原告になったのは、山口県は、チェルノブイリの事故や福島の事故の教訓に学ぶことなく、長い時をかけてつくられた豊かな田の浦の自然を壊し、私たちの生活を危険にさらすことになる原発の建設を断念しなければならないのに、その判断を先延ばしにするために、中国電力との間で同じようなやりとりを繰り返し、政治的な風向きが変わるまで時間稼ぎをしていただけです。

 私たちは未来の世代のために悔いのない選択をしなければならないと思います。

 原発を新設するための埋立工事の必要がなくなったのに、山口県がその判断を先延ばしにしたことを許すことはできません。

                                            (三浦 翠)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

安渓遊地氏のブログに掲載されています。

http://ankei.jp/yuji/?n=2306


『上関原発用地埋立禁止住民訴訟の会』のブログ

http://umetatekinshi.wixsite.com/juuminsoshou

 

10月11日の公判では、傍聴人26名(参加可能人数41名)でした。

いつものように、原告側(上関原発建設反対派)は先に到着しており、被告側(山口県)は遅れて入り、被告側弁護士は時間ちょうどの到着でした。

また、公判が始まっても被告側の事務手続きに時間を取られました。

いつもこの調子で、被告側(山口県)が、まじめに取り組もうという姿勢があまり感じられません。

また裁判長の福井美枝氏の声が聞き取りにくいと言う声もありました。

次の公判で結審になり、判決日が決定され、次々回が判決になります。

傍聴自体はそれほど楽しいことではありませんが、上関原発計画の流れが判り、傍聴席を反対派で満杯にすることで、裁判所側に圧力をかけることができます。

傍聴人がたくさん集まり抽選になると、山口県民の中で上関原発に反対する県民が多いことを証明し、裁判長の判断にも影響を与えることが出来ると思います。

また報告会では、判らない点や自分の意見を言い、仲間の団結力も生まれます。

平日でお忙しいとは思いますが、多くのみなさんの参加をお願いいたします。

次回公判日:11月22日(水)公判13:10~

                  傍聴券配布時間12:40頃

場所:山口地方裁判所(山口駅より歩いて3分)

報告会での様子

※参考

 『いのち・未来うべ』では、8月に三浦翠さんを講師に迎え学習会を開催しました。

http://blog.goo.ne.jp/nonukes2013/e/45c47b03f039ab3088c6f1929b4f7b40


安渓遊地氏の傍聴メモ
http://ankei.jp/yuji/?n=2307

 

 

 (ミ)

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【裁判】上関原発用地埋立禁止住民訴訟第21回口頭弁論

2017年10月09日 | お知らせ

山口県のみなさん、このブログをお読みのみなさん、

衆議院選挙が近づいて何かと慌しいとは思いますが、大事な裁判の公判が、近日にあります!

『上関原発用地埋立禁止住民訴訟』の公判が10月11日にあります。
三浦翠さん(原発いらんネットワーク山口のメンバー、上関原発問題が起きた初め頃から反対の立場で行動している方)の原告意見陳述も予定されています。

一人でも多くの傍聴者が参加し、裁判所側に、山口県民の多くが上関原発計画に反対していることを示しましょう!!
傍聴・応援を、よろしくお願い致しますm(__)m
http://umetatekinshi.wixsite.com/juuminsoshou

『上関原発用地埋立禁止住民訴訟』
第21回口頭弁論
2017年10月11日(水)11:00
場所:山口地方裁判所(山口駅より歩いて3分)
10:30 傍聴券抽選配布予定時間(本館か新館)
11:00 公判
原告意見陳述:三浦 翠さん
裁判後 報告会・全体会(山口県弁護士会館:山口地裁より歩いて5分)

※今回は、原告意見陳述があるので、公判の時間が少し長めになります。

 

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柳井地域に上関原発反対の新しい旗がたった。柳井公演の報道。

2017年10月04日 | 上関白紙撤回

毎日新聞、山口東部版に中村敦夫柳井公演の報告が書かれています。

 

◎上関原発のない未来へ!柳井地域の会が結成されたこと。

 原発に反対する精神的な支えになりたいと中川代表が訴えたこと、

 柳井地域の柳井市、平生町、それに田布施町は、上関町となんら変わらない原発計画の立地自治体であり、「地元」そのものであること、その中に、新しい広がりをもつ「上関原発のない未来を!柳井地域の会」が生まれたこと。

 

◎この中で中村敦夫さんの公演が行われて、出発を激励し祝い、スタートを切った。

 

記事をコピーさせていただきます。
~~~~~~~~~~~~~~~

朗読劇

中村敦夫さんが福島弁で切々と 380人聴き入る 「上関原発のない未来を!柳井地域の会」発足 /山口

毎日新聞2017年10月3日 山口東部

https://mainichi.jp/articles/20171003/ddl/k35/040/555000c

 中国電力が上関町で進める上関原発建設計画に反対する活動を、周辺地域から支援する「上関原発のない未来を!柳井地域の会」の設立総会が1日、アクティブやないであった。総会後には、設立を記念して、俳優で作家の中村敦夫さんが東京電力福島第1原発事故を題材にした朗読劇「線量計が鳴る」を上演し、中村さんが福島弁で切々と語りかける事故の実情に約380人が聴き入った。

 総会では、代表に就任した中川隆志柳井市議が「上関、祝島で活動している人たちの精神的な支えになりたい。後ろには、これだけたくさんの人がいるんだということを発信するためにも会員を増やしていこう」とあいさつ。設立時の会員は柳井市、田布施、平生町などの約120人で今後、定期的な街宣活動や講演会を通じて建設計画撤回を訴える。

 一方、朗読劇は中村さんが準備に3年を費やし、脚本も手掛けた。原発事故の詳細なデータや経過が盛り込まれ、事故で田畑を奪われ自殺した農家の悲劇に触れる場面では、目頭を押さえる観客もいた。公演後、中村さんは「ここには上関という現場があるから思いが伝わる」と話し、2日には上関町の祝島を訪問して、原発建設に反対する島民らを激励した。

 「線量計が鳴る」は12月16日に宇部市の多世代ふれあいセンターでも上演される。宇部公演実行委員会080・6331・0960【松本昌樹】

〔山口東版〕

~~~~~~~~~~~~~

 

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中村敦夫さん祝島へ

2017年10月03日 | お知らせ

KRY(山口放送)で報道されました。

ネットから転載させていただきます。

http://kry.co.jp/news/news8709676.html


◎とってもダンディであった。

◎まるで木枯らし紋次郎が歩いているようだった

◎木枯らし紋次郎がはやった頃は生まれていなかったが、なんだか見たくなった。かっこよかった。

などの感想が寄せられていました。

 

原発を止めさせたいという強い思いを演劇に昇華させた中村敦夫さん。

35年間、原発をとめてきた「梁山泊」の祝島。

この出会いの熱気が、山口県の全県に、さらに全国に広がりますように。


 

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