いのち・未来 うべ

わたしたちは、原発のない安全な未来を
子どもたちに残すことを願って活動しています

平和フェスタ2020、岡本正彰さんの発言

2020年10月15日 | 上関白紙撤回

10月11日の健文会平和フェスタ2020は、オンライン中継と動画のアップの予定でしたが、通信の不調により、後日再現記録のアップとなりました。午前10時から11時45分までの濃縮された内容の報告は、今しばらくお待ちください。

いのち・未来うべは、実行委員会に参加し、福島現地からの報告に対して、山口からの連帯と現状報告の役割を担いました。

その中から、事務局長・岡本さんの発言原稿を掲載しておきます。

上関原発を建てさせない運動の視点に新しく加えてほしいと岡本さんは語っています。

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    一番安全な避難計画は、原発が無いこと!

                いのち・未来うべ 事務局長  

                         岡本 正彰

祝島へ行くには、上関町室津の港から船に乗ります。

船の中から山の方をみると、中腹より上、山頂に近いところに大きなビルがあります。

「なんですか?」と聞くと病院だと教えてくれました。

あとで調べると原発の計画地から10キロ前後のところ、平生町で、病床920を越える大きな病院でした。入院されている人、看護師さんなど従事されている人はどのくらいいるのでしょうか。また、さらに柳井市側には、病床280の国立柳井医療センターもあります。原発の計画地からは20キロ以内です。柳井医療センターには、医療ケア児を対象とした田布施総合支援学校の院内学級があります。

これは、大変だなあ、と思いました。

というのは、福島の原発事故で放射能が降り落ちる中、障がい者や高齢者が、病院や施設に置き去りにされた事実があるからです。高齢者や障がい者の命に関わる問題です。実際亡くなったかたもいます。さらに深刻なことは、サポートしている若い従事者が、高齢者や障がい者を置き去りにしてしまって自分だけ逃げたことを、ずっと気にして未だに立ち直れず、心の病を抱えていると報道されていたからです。

原発は事故を起こします。
原発を進める人は、原発の事故に備えて避難計画を立てると、一応は言います。訓練もされるようです。

でも、一番よい避難計画は、私のような重度障がいがあるもの、さらに高齢者も、そしてなによりも、サポートする人たちも、放射能から逃げることを心配しないでよいこと、つまり、一番よい避難計画は、そもそも事故の元になる原発が無いことだと思います。

上関原発計画を止めましょう。全国から原発をなくしましょう。一緒に声をあげましょう。

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健文会平和フェスタ2020 いのち・未来うべも参加

2020年10月06日 | お知らせ

今年は、オンライン中継がメインになります。

福島の原発事故から間もなく10年目、
戦争も核もない、美しい青空を未来の子どもたちに引き継ごう!

10月11日(日)午前10時〜11時45分
宇部市総合福祉会館 3階講習室からオンライン中継

 ↑ ここは、定員20名です。

主催 医療生協健文会 

     電話 0836−34−2510

詳しくは、チラシをご覧ください。

 

 


総会報告(続き)、横見出さんのメッセージ

2020年10月05日 | 活動の報告

いのち・未来うべ第9回総会の報告、続きです。

今回は、都合で参加出来なかった横見 出(よこみ いずる)さんのメッセージを転載します。

横見さんは、2011年3月11日の東京電力福島第一原発事故のあと、神奈川県から山口県へ家族で避難移住してきました。今年度は、副代表として、避難・保養活動のプロジェクトを担当します。

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      いのち・未来うべ 第9回総会に寄せて 

もう2020年も後半になりました。
あと半年で東日本大震災からまる十年になります。
福島第一原発が文字通り瓦解し未来永劫とも言える汚染を東日本の大地に残した時から十年。
人々の関係をズタズタに切り裂き、政治の信頼性を破壊して、今や日本語まで壊れてしまった十年。

この十年で政治はデタラメになりました。
福島第一原発の安全装置を外した人物が総理大臣となり、法も秩序も打ちこわし、
また「直ちに影響はない」と東電・政府を擁護した人物が野党の代表として幅を利かせています。

日本社会が著しく劣化した十年、気づいたら意味不明の国会答弁や理解不能なニュース原稿が溢れていました。
そして、そう感じる私はどうも社会に馴染めていないはみ出し者らしいのでした。
類は友を呼ぶ、と申しますが、原発反対を始め戦争反対、基地反対、環境破壊反対、田舎バンザイでつながる仲間たちも、アベ政治に黙々と従う社会からはみ出しているところです。従う人々からすれば「はみ出し者」です。

でもね、
山大の高橋先生の講演でも指摘された「集団に2割は従わない者がいる」という意味はおそらく、必要な2割なんですよ。
人類に限らず2割の変わり者こそがその種の保存に貢献しているのです。そうです、私たちは必要な2割なんです。そして、安倍自民党の獲得投票数が有権者の2割程度という事実を加味すると、決してマイナーな2割ではなく、メインストリームに進み出るに十分な2割です。
だからこそ、これからも私たち2割の必要な存在として声を上げ、伝えていく意味があるのです。
生き延びて声を上げ続けましょう。

           2020年9月13日            横見 出

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