六畳の神殿

私の神さまは様々な姿をしています。他者の善意、自分の良心、自然、文化、季節、社会・・それらへの祈りの記。

「交渉人 真下正義」

2005年06月29日 | 映画
 そーいえば今頃ですが、映画「交渉人 真下正義」を観ました~♪

 何か「イマイチ」みたいな評判だったので、あまり期待しないで観ましたが、けっこう面白かった。

 あの解決の仕方とゆーか犯人像はどーなのか・・という気がしないでもないけど、わたし的には、映画において最も重要だと思っている《作品全体から醸し出される方向性》や無言のメッセージみたいなのが、この作品ではきわめて明確で、作り手たちが《迷って》おらず、しかも共感できるものだったので、素直に楽しむことができ、満足しました。

 お気に入りキャラは、木島さん~。こういうタイプの人、身近にもし実在してたら、私、絶対絶対毛嫌いして近寄らないと思う・・でも意外と、ヨワイんです・・(泉谷しげるとかもそうなんだけど)。遠くから見てる分には、かわいくって、タマランー

 片岡指令長の國村はもちろんですが、広報・矢野役のアリキリの石井も、力量ありますね~、見ていて楽しかった。

 それにしても、どうしてこの時期に公開したんだろ。シーズンものなのだから、クリスマス近くにやったらもっと気分が出て、お客の入りも良くなったかもしれないのに。次に「容疑者 室井慎次」が控えているからかな。ちょっともったいない気がしました。
 ・・あと、電車モノってことで福知山線の事故が頭の片隅に浮かんだり、テーマソングを聴きながら先日のマイケル裁判がらみのことを考えてしまったり、映画の世界に没入しきれない気分になる瞬間があって、そこも少し残念な気がしました。

舞台根性

2005年06月27日 | 舞台
 「Musical Baton」のエントリーの記述の中に、疑問を感じた方がいたかもしれません。
 カーペンターズと同じ舞台に立ち損ねた話で、子供の私が考えていたことについて。
 「ハテ?4,5年生くらいの子供が、『大人びた6年生より私たち低学年を使った方が舞台映えして効果的』なんて発想、するか?」「本番に出られなくて、『6年生、うらやましい~』ってだけの話じゃないの?」って。

 でも、本当なんです。私は『舞台効果』を考えた。演出家の視点で状況を見ていた。
 そして、同様の発想をした子は他に何人もいたのです。

 ご存知の方も多いと思いますが、舞台というのはとても危険な場所。袖の暗闇の中には大道具や装置、レバー、幕などがドカドカとむき出しで並んでいて、ガキんちょが浮かれてふざけたりしたら、大袈裟でなく、命の危険がある。
 そこを仕切っているのは職人の世界。子供だろうがシロウトだろうが容赦なく罵声が飛び、裏方さんがヘソ曲げたら幕は上がらない。

 だから私たち子供は、舞台に関わるにあたってまず、舞台根性を叩き込まれました。行儀良く、指示を守ってつべこべ言わない、すばやく、しかし独断では動かない、数手先を自分で考え、できることは準備しておく・・

 そして「裏方に支えられて舞台にあがる以上、子供だろうが経験がなかろうが、君達はプロなんだ」と教えられました。
 私たち子供は皆、指導の先生の言葉に顔を輝かせた・・

 黙々と仕事をこなす沢山の人に支えられて、光り輝く表舞台が、闇からくっきりと区切られて目の前に広がる・・その先に、賛辞と花束と拍手が待っている。

 神聖な異空間。

 そこは決して『自分のためだけに』ある空間ではない。わがままや私情、身勝手が、ゆるされてよい場所ではない。
 その奮えるような誇らしさ、敬虔な気持ち、感謝と責任感は、胸にしっかり刻まれていました。

 だから『思い出作り』などという《身勝手なわがまま》を理由に出演者を決めた保護者たちは、プロ根性をもった子供たちの目には『つまんないことを考える』人たちにしか見えなかった。

 良い指導者や教育者の下では、子供はあっという間にプロになる。精神的にも大人びる。

 逆に言えば、子供をダメにするのは、私情や願望を押しつけ、子供をお人形扱いする、思い入れタップリな大人たち。

 『舞台が魔物』なのではない。ドロドロした大人の欲望と都合が神聖な空間に侵入し、楽神(ミューズ)の使徒たる子供たちの心を、内側から浸食してゆく。

歌の翼に乗って・・1クリックお願いします♪

Musical Baton

2005年06月25日 | バトン
 この「Musical Baton」、makikoさんのブログではすでに見ていましたが、まさかこんな人脈極少・超弱小ブログにも回ってくるとは思いませんでしたー。しかもmegumiyazakiさん、アナタからとは!とても意外!驚いたので、文面の一部をそのまんま引用させていただきました(笑)

『この「Musical Baton」は、自分の普段聞いている曲や好きな曲を晒して、次の人にまわす、というチェーンメールと不幸の手紙を足して二で割ったようなもの。違うか。
質問が英文なとこを見ると、海外から渡ってきたのでしょうか。もうかなりいろんなジャンルのブログに飛び火してるようです。

設問は以下の4問。
1)Total volume of music files on my computer(今コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)
2)Song playing right now(今聞いている曲)
3)The last CD I bought(最後に買ったCD)
4)Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me(よく聞く、または特別な思い入れのある5曲)
&次の送り先5名。』

 私の回答です。

1)わかりません。わりに容量は大きいはず(こういうのを宝の持ち腐れと言う・・)調べればわかるけど、調べる気無し・・こんな私が持っている理系の修士号は、偽造にちがいない。

2)I’m now playing 「森のくまさん」「たなばたさま」「てのひらを太陽に」・・だって、近々、子供向け演奏会で歌ってって頼まれたんだもん、練習しなきゃ。あ、「童神」もね。

3)最後に買ったのはいつかなぁ・・ダーリンの誕生日に、リクエストがあって元ちとせの「ノマドソウル」を買ってあげた記憶があるけど、だいぶ前だしなぁ。

4)現在、思い入れがあるのは次の5曲。
「あの鐘を鳴らすのはあなた」(和田アキ子)
 ・・私、しょっぱなから飛ばしてます?(笑)
 以前、谷山浩子の「デザートムーン」がカラオケの十八番と書きましたが、最近はこの曲を、1オクターブ上のソプラノで歌うのにハマッてるのー。いつかダーリンを前にこの曲を歌っちゃる・・と妄想しているが、照れ屋なダーリンは恥ずかしさのあまり悶絶すること必至なので、きっとその日は来ないでしょう。
「トップオブザワールド」(カーペンターズ)
 これを書くと年齢がバレるが・・がきんちょの頃、カーペンターズと一緒のステージに立ち損ねたことがある。
 来日コンサートの地方公演。バックコーラスに地元の児童合唱団を使う企画が舞い込み、リハーサルまでやった。しかし「舞台が狭い」という理由で合唱団全員は出られず、思い出作りにと6年生だけが本番の舞台に立つことになった。
 当時は「ふーん。大人びた6年生より私たち子供コドモした低学年を使った方が、舞台映えして効果的なのに。思い出作りだなんて、大人ってつまんないこと考えるなぁ。ま、別にいいけど」と思ってた。
 しかし、今となるとすっごい残念。私に思い出作りをさせてくれなかった当時の大人たち、恨むぞよ。
「風に立つライオン」(さだまさし)
 まっさんファンとしては、選択がヒジョーに困難なのだが、1曲といわれたらやっぱコレかな。ひそかに「アメイジンググレイス」も5曲の中に選びたかった思いを忍ばせてみたりして。
「いちわのすずめに」(レーナ・マリア・ヨハンソン)
 レーナ・マリアは、スウェーデン生まれのゴスペルシンガー。両腕が無く、左右の足の長さも違って生まれてきた。そして、真っ直ぐな心と、美しい歌声も同時にもって、生まれてきた。素晴らしい家族や仲間と、信仰を持っている、この世で「本当に豊かな人」のうちの一人。
「雨」(多田武彦作曲 男声合唱組曲「雨」の中の1曲)
 八木重吉の詩に曲をつけたもの。名曲です。八木さんの詩だけでも名作だけど、それを何倍も引き立てて、心に残ります。
 自分が死んだ時、葬儀の席でBGMを流すとしたらどんな曲がいい?という話を何かのテレビ番組でやっていた。面白そうと思って私も、好きな曲の中から、自分らしくかつ弔いという場にふさわしいと思える曲を、リストアップしてみた。12曲くらいを選び、曲順も決めた。この曲は、その中のひとつ。
 こんなふうに生きて、こんなふうに死にたい。私の理想、です。

 さてお回しの先は・・楽しんで下さりそうなmakikoさんにはもう回っちゃってるから~・・
Ashさん、あさひ素材さん、hikaruさん、blueさん・・と考えてふと見たら、トラックバックURL欄は3つしかありませんでした・・アラ。だめじゃん。
 考えたけどhikaruさんには、別の記事でトラックバック。よかったらhikaruさんも「Musical Baton」に参加してくださいね~。また、他の皆様、こういうのがお嫌でしたらスミマセン無視して頂いていいです~。

本当の弱者は誰なのか

2005年06月25日 | 文化・社会
 お待たせしました。
・・って誰も待ってなかったかもしれませんが 久々のエントリーっす。

 この1週間、忙しくて疲れてたのもあるし、テンション低い時期でもあり、まるで自分が、波打ち際でコロコロと洗われてる空き缶になったみたいな気分でした。「ちょっとぉ、ちょっと待ってよぉ」って思っても時間は流れつづけ、いろいろな出来事が耳に目に飛び込んできて、その毎にココロが転がされてしまって、グッタリ。

 そういう状態に入った最初のきっかけはもちろん、19日に日比谷公会堂で行なわれた「人権擁護法案に反対する集会」でした。

 ネット上の呼びかけ文を見て「せめてあたま数の+1にだけでもならねばっ」と思って参りました。事情があって20分くらい遅れて会場に到着したのだけれど、その時間でも三々五々集まってくる人の波が途切れず、心強い気がしました。・・開始時間に間に合わないと知ったらフツーはアキラメて来なくなるものじゃないかな。なのに、それでも集まってくる人々。その様子が、この法案に対する人々の危機感を如実に物語っている気がしました。

 資料として渡された、法案の中の問題とされる部分の抜粋を読むと、なるほどコレはツメが甘すぎ・・つーか、わざとゆるゆるにしておいて後で「こういう解釈も可能」みたいにすり抜けるのを意図して書いてるんじゃねーのって、シロウト目にも感じられる箇所がてんこもり。
 イカンぞ、これは。
 また、(・・ここで2分中座して、書棚をさがす・・あんまり以前の雑誌だったんで、ダーリンに古紙回収に出されちゃったよぅ)何に載ってたか忘れたけど、精神科医の斎藤環さんが書いてた、人権擁護という《母性的》なものを、法律という《男性性》の典型みたいな場で扱う事の危険性と問題点。そこが、わたし的にも一番ひっかかったなぁ。

 その他にも、創●学会の内実とか、以前から私の中で疑問だった『就労目的で来日した人々までなぜ《強制連行だった》という主張の陰に隠れて黙っているのか?そういうことにしておけばどんな利点があるのか』の具体例が聞けたりと、いろいろと知らなかった事が分かって勉強になりました。

 でも、拝聴しながら会場内でぼんやりと感じた違和感が、いまだに胸の中にモヤモヤわだかまり続けている。

 ある人が訴えた。「本当は弱くないのに『私は弱い!』と大声で主張して、既得権益を守ろうとしている人々に、この法案は有利に使われる危険がある」「皆さん、サイレントマジョリティをやめましょう。私たち多数者の平穏を、人権人権と騒ぎ立てて人権を隠れ蓑にするノイジーマイノリティが脅かすのをゆるしておいてはいけない」
 そして会場からは、賛同の拍手、万雷。

 でも、この部分には私は、どうしても拍手できなかった。

 サイレントマジョリティをやめよう、というのは良い。人権を隠れ蓑にする悪辣な人々を看過するな、というのも、その通り。
 ただ、マジョリティは「多数というだけで力を持っている」ことを忘れてはいけないと思う。
多数集まるだけで、その存在は「圧力」。だから、「より大きな視野とバランス感覚と自制心」がマジョリティには課せられているのだと、自覚しておかなければならない。
 それをうっかり忘れ、ノイジーマイノリティは迷惑、と一方的に言ってしまうのは、下手すると優生思想にだってつながりかねないコワイ思考パターンに滑る危険を孕んでいる。

 種類はどうあれマイノリティは、周囲の「多数派」に眉をひそめられながらもノイジーにならざるを得ない場面がどうしても出てくる・・「マジョリティの無理解と無関心」のただなかにあっては。
 だからマジョリティを自覚する人は、この部分で「そうだそうだ」とシンプルに喜んで拍手していいのか・・マイノリティーをノイジーにさせてしまった自らの無理解無関心を、ちょっと恥ずかしく思うべき場面ではないのか?よりいっそうの節度とバランス感覚を要求されて「これは厳しいが、がんばるぞ。その困難を引き受け、真実を冷静に見極めるだけの能力が自分にはあるぞ」と誇らしく身をひきしめる場面じゃないのか?

 会場に沢山座っていた、まだ20代前半に見える若者達が、楽しそうに大笑いして拍手している顔を見て、少しくフクザツな思いがしましたです(ほんとにアンタ達、大丈夫?分かってる?「サイレントマイノリティ」にまで目配りする知識と覚悟は出来ている?)。
 ・・まあ、この会場に足を運ぶくらい知識良識をもった方々なのだから、大丈夫だろうとは思いましたが。

 また、「本当の弱者は、都会の片隅でコツコツ真面目に働いている若いサラリーマンだ!」と訴えた若い議員さんがいて、これにはすごく違和感を感じた。こういう人には、本当に弱くて、働けないくらい弱くて、自分の居場所を見つけられず苦しんで、肩身の狭い思いをしてひきこもっている人々の声は、届かないんじゃないかと思った。
 人間の強さ弱さの差は、客観的には本当に微々たるもの。しかし主観的には、その差は強者から見下ろせば数センチ、弱者から見上げれば数十メートル・・その事を、議員になるようなこういう「強い」人には理解できないにちがいない。
 だから今後も、ニートや少子化、虐待防止などの公的な対策には、期待がもてそうにない気がして・・あーモヤモヤ。

 こんな気分にさせられちゃう法案、ダメです。
 本当に擁護されるべき弱者のか細い声をも一緒にかき消してしまいかねない、圧倒的な反対の声を誘発する法案、ダメです。
 とにかく私は反対だっ(←めちゃ独断。んでもって、いろいろなことをごちゃまぜにしとるのは自覚してます、お許し下さい)

 それにしても。

 ノイジーマイノリティの典型な人々がいま、永田町で頑張っている。拉致被害の家族会の皆さんの座り込みだ。
 マジョリティよ、今こそ耳を傾けよ!自らの無関心を恥じて、行動せよ!

 ・・ねーねー、彼らは《被害者》なんだよー。誰よりも守られ慰撫されねばならないはずの被害者。しかももう相当のご高齢の方も含まれている。
 こんな弱者を、こんな炎天下に座り込みする状況に追い込んでおいて、強者である政治家たちは建物の中でネクタイ上着着用でガンガン冷房効かせて、美味しい飲み物片手に平気で日常業務をこなしている・・その姿を想像すると、はらわたが煮えくり返るような気がしてくる。

 今日ばかりは、明るい陽光がうらめしい。せめて涼風よ、永田町官邸そばの座り込み会場の方々に吹いてくれと祈るばかり。どなたも、体調を崩したりしませんように・・

クリック!風よ吹け!


ダーリンの料理

2005年06月17日 | 日々のこと
 私が作ったおかず、量や種類は充分だったんだけど、たまたま小皿料理ばかり並べてしまって、「いただきまーす!」な勢いにはちと淋しいかな・・と思った夕食時。やおらダーリンが立ち上がり、流しで手を洗い出した。

 よっ!待ってました! ・・えへへ

 2分くらいで作ってくれたのが、「トマト海苔いため」

 「何じゃ、そりゃ」って思うでしょ?
 私も最初にレシピを聞いた時は、正直「美味いのかそれ・・」って思った
 でも、ダーリンは「ちゃんと料理本で見て覚えた」って言ってました。

  作り方)トマト1~2個(食べたい量)を6~8切れに切り、油を引いて暖めたフライパンで、中火か強めでざっと炒める。全体に火が通ったら(半生で可)しょうゆ(できれば薄口)を回しかけ、火から下ろして焼き海苔をちぎって好きなだけ乗せる。大皿に移して、海苔とトマトを混ぜつつ、いただく。

 ・・私は気を利かせたつもりで、あまり味の個性の無い油をダーリンに渡しましたが、実際に食べてみると、むしろこれはゴマ油とか、好みによってはラードとかオリーブオイルとか、個性の強い油の方が、逆に予想外の味の組み合わせになって、面白いかもって思った。

 これから夏野菜が豊富になる季節。ぜひ一度、お試しあれ  

トマト好きに一票を!


今度の日曜

2005年06月16日 | 文化・社会
 さるさる日記の「クライン孝子」さんの日記 http://www2.diary.ne.jp/user/119209/ から転載。
 
>>人権擁護法に関する緊急の投稿を行ないます。
現在、反対派議員と連絡を取っている人の話では、今度の6月19日
の反対集会の参加者数(1500名)が前回を下回った場合、自民党執行部は
「反対派は少数」とみなして党内了承を一気に進めるとのことです。

ですが、今回の集会に関しては前回に比べて告知の量が少なく
このままでは前回の参加者を下回るのは確実な情勢です。  

既に予定が入っていて、難しいかもしれませんが、
手のあいている方は途中参加でも構いませんのでご参加くださいます
よう宜しくお願いいたします。

また、各ブログ・サイト・掲示板にもご紹介してください。

集会日時・・・6月19日(日)12:30~16:00
(開場12:00 途中入退場可)
集会場所・・・日比谷公会堂(日比谷公園内)
住所 東京都千代田区日比谷公園1-3
TEL 03-3591-6388

人権擁護法案?
ハァ?って人は、↓アニメーション(FLASH)http://homepage2.nifty.com/save_our_rights/jinken001.swf

サルでも分かる?人権擁護法案
http://blog.livedoor.jp/monster_00/  <<

 有権者の一人として、これはやはり時間を作って足を運ぶべきかなぁ。後日後悔しないためにも。

 本日の報道ステーションで「あなたの知らない中国」って枕言葉で(いやもうみんな知ってるって・・。)6人死亡48人が怪我という地方での住民襲撃・暴動シーンの実写ビデオを放映していた。さすがのテレビ朝日も、ワシントンポスト経由の情報があっては、中共の腐敗・欺瞞と弱体化、人民弾圧と反動の事実はとりあげざるを得なくなってきたみたいですねぇ。

 世界各国のアスリート一人一人の心情を思うと、北京オリンピックがダメになって欲しくはないですが・・果たして、2008年まで持つのか、中国共産党政権は。

 関西の皆さん、「ダメになったら大阪へどうぞ」って、準備しといた方がいいんちゃうん?

大阪の方がいいなぁ

若貴確執・・「騒動」??

2005年06月14日 | 文化・社会
 最近とみに、TVから聞こえてくる言葉に耳を疑うことが多くてイヤになる。こんなのをタレ流す業界人が大金を稼ぐこの世の中で、子供がまっすぐ育つはずねぇよ

 その1.
 複数の人がいれば、そこに何がしかの確執が生じるのは必然だ。
 なのにそれを追っかけ回し、あばいてあおりたてておいて「兄弟の確執騒動」とは。「騒動」に仕立てて視聴率を稼いでるのは誰なのよ。

 早すぎる死というだけでも、平静さを失って当然。感情的になって自分でも信じられないくらい軽率な言動をしてしまうこともあるだろう。身内同士なら何年か後に「あの時はお互い動転していたから・・」で許しあえるような事も、おおやけになっちゃったら引っ込みがつかなくなるかもしれないのに。

 貴~、気持ちは分かるけど、もう黙った方が良いよ~。痛々しくて見てられない。利用しているつもりかも知らんが「マスコミにしゃぶられてる」だけだよアンタ。旨みがなくなったら即ポイなのよ~。
 黙ってる若にーちゃんの方が一枚うわて。・・ともに真っ直ぐで不器用な兄弟を、もうそっとしておいてあげたい。 
 マスコミ~、尼崎列車事故がらみのクレームで、ちっとは反省したんじゃないのかい。「『人の死』でメシを食う」のはいい加減にシロ。

 その2.
 昨夜は久々に筑紫ジイさんを見てしまった、私好みの色のシャツをお召しになってたので。
 チャンネルを変えそびれていたら凄い事を喋りだしたんで、マジ耳を疑った。

 「確かに日本は謝罪の言葉を述べている。しかし直後に必ず、他国が『妄言』と指すような本音を、もらしてしまう政治家がいる。日本にばかり有利な主張をしていては、いくら謝っても謝ってもダメ。国益と言うなら、そういう政治家こそ国益を損ねている。妄言を繰り返す政治家は、もう黙ってくれませんか。」

キタ━━━━━(゜∀゜)━━━━━!(2ちゃん風)

 なにかねそれはつまり「国益のためには本音を封じろ」と。自国に有利な事を堂々と主張するのは悪い事だと。他国の言語統制を受諾せよと。

 ・・あ、あのな・・それ、言論封殺主義。あるいはより狡猾の極み。

 そもそも「異なる意見の持ち主は黙ってろ」と公言しちゃうような人が、ジャーナリスト面して公共電波で喋ってて良いわけ?

 嗚呼、誰か早く、哲也ジイちゃんに引導を渡してくれ・・

そう思ったらクリック!

コアラよ お前もか・・

2005年06月13日 | 自然関連
5月24日の読売新聞に、こんな記事が載った。

 『オーストラリア南部カンガルー島でコアラが大繁殖し、ユーカリを食い荒らすため、島の北東部では立ち枯れ被害が深刻化。南オーストラリア州政府は今後4年間かけて約3億3千万円相当の資金を投入し、不妊手術による数の抑制を図る』。

 ああ、コアラよ お前もか・・。

 小さな囲み記事なのでこれ以上のことは分からないが、おそらくこの島にはもともとコアラは居なかったのだろう。『1920年代に持ち込まれた18頭から始まって、現在は約2万7千頭が生息』とある。

 人間というのは本当に浅はかだ。コアラのことならコアラのことしか考えない。稀少で可愛いから何とか増やしたい一心で移入したのだろうけれど。

 良かれと思って、したことなんだろうけど。

 動物も植物も、昆虫も微生物も土壌も、地史的な時間スケールの中でその場所に位置づけ(ニッチ)を獲得してきた存在だ。
 そのことを、人間はあまりに軽く見ている(それとも、壮大すぎて目に入らないのか)。
 種の絶滅や、いなかった種を他所から持ち込むというのは、『地史スケールの時間』を掻き乱す行為。本当は、すごく恐ろしい事をしているのに。
 その自覚が無いから、生態系の構成メンバー(種組成)が変わっても平気で、無頓着でいられる。畏れなどみじんも感じない。 

 本当は、本来の生息場所でその生き物が本来の生き方ができるように、ヒトが勝手なふるまいをちょっと我慢したり、ほんの少し手助けするだけでよかったのに。そして、結局はそれが一番安上がりだったのに。
 ヒトが自然のルールを無視し、「ちょっとの我慢もイヤだ!オレには権利がある!」と欲望をフル稼働させ、仕方なく代替として安易に野生をいじったために、後になって多額の公的資金の投入を余儀なくされる。

 しかも「もともとこの島にコアラはいなかったのだから、ゼロに戻そう」って議論にはならない。南オーストラリア州政府の対応は、いじっちゃったモン勝ちを認め、事なかれの先延ばしで誤魔化してるだけ。

 こんな対応、良くないよ。

 「それって、コアラを駆除しろってこと?」と目を吊り上げる人がいるかもしれない。何万頭にもなったコアラを捕獲処分するべきなんて、何てひどいことを考えるのだ、愛護精神にもとる、非人道的な冷血漢の発想だ・・と責められそうだ。

 だけど、愛護も人道も「人が決めたルール」。自然が、『時間』が、決めたことではない。
 「人の考え決めた事」を理由に、自然を思いのままに扱おうとすることは、とんでもない思い上がり。その発想の不遜さに、気づいて欲しいと思う。

 人の価値観を野生に拡大するな。人の尺度で自然を測るな。

 人が行なった、誤った過去の行為の報いとして、駆除する「心の痛み」を、我々人間は真正面から受け止めるべきなのだ、本来は。

 真綿で首をしめるみたいにじわじわ頭数を減らしていく不妊作戦なんて、コアラが可哀想でしかたがないよ・・・

 ・・って、アレレ? (^^;)やっぱ私のも感情論か?

コアラに一票!


祝 ドイツ行き決定

2005年06月09日 | 日々のこと
 開催国以外で、日本が世界で最初の、ドイツ行き決定国になったそうです。

 ・・別に「一番最初に決まった」からって、どうってことはないのですが。単なる「偶然の順番」なだけですが。「一番」というのは何だか気分が良いものです・・はは
 
 ・・でも、昨夜の試合、最後の最後のあのレッドカードは、腹立たしいというよりは悲しくなってしまいました。あんな行為に及ぶくらい、北朝鮮選手は精神的に追い詰められているんだろう・・その社会的立場を慮って、非常に後味悪し。
 すぐに東アジア大会が控えているから、あの選手たちが即、罷免放逐されたり見せしめ粛清されたりすることはないでしょうが・・。本気でそれを心配しちゃうですよ。

 国を代表する選手が、世界が注視する大会において、非難必至の違反行為に及ぶ。スポーツマンシップに則って『正々堂々と負ける』ことができない。その背景を想像すると、切なくて泣きたくなる。

 ふと、90年代半ばに活躍したフィギュアスケート女子シングルの、フランス代表選手だったスルヤ・ボナリーを思い出した。

 技と同時に美を競う氷上の闘いにおいて、常に上位5人に入る実力だった彼女。でも、たしかどんな大会においても、1位にはなれなかった。
 フィギュアは「技術点」と「芸術点」の総合評価で決まるが、彼女の芸術点はいつも技術点の足を引っ張った。

 「美」とくれば、圧倒的に白人優位に思える。その中にあって、黒人である彼女の思いは、想像に難くない。

 ただ、同じ有色人種から言わせてもらえば、彼女の芸術点の低さは決して、人種由来の肌の色や体つきのせいだけではなかった。
 こう言っては失礼だが、伊藤みどりだって外見に恵まれていたわけではない。でも世界選手権を制しメダルも獲った。そこからもわかる。世界トップクラスの、紙一重の争いでは、ほんの指先ひとつ、エッジさばきのひと伸びが、勝敗を分ける。もって生まれた資質に加え、「砂時計の砂一粒」みたいな努力が、最終的には実を結ぶのだ。

 多分ボナリーは、その『最後の一粒の努力』ができなかったのだろう。かわりに「人種偏見だ」という思いに『逃げ込んで』しまったように見えた。

 たしか最後のオリンピックだったと思うが、彼女はアマチュア競技では禁止されている大技、女子では世界で彼女しかできないバック転を、あえてやってみせて、負けた。

 反則で自己をアピールするのは、競技者としていただけない。不遜な行為で、人格的に未熟な個人の資質の問題。

 ただ、その行為に及ぶ背景に、どれほどの理不尽な経験や鬱屈、孤独な涙があったことか。
 そういう現実がいまだに厳然とあることも、忘れてはいけないと思う。

          

 昨夜の試合後、ダーリンとの会話。

 さて、北が負けたから、何が飛んでくるかな。前はシルクワームだったけど、今回は奮発してテポドンくらいいくかな。

 いや、地下核実験を実施するぞぅって、予定発表かも。「発表」なら、口で言うだけだもん。

 ・・・


クリック!何が起きるかな?

歴史認識

2005年06月05日 | 文化・社会
 歴史認識とは、未来へ向けて、自らがどういう姿勢で生きていくかという決意の裏打ちとなるものなので、ぐらつくのも困るけど、かといって誤っているそれに固執するのも好ましくない。
 自分も日々成長し、以前は理解できなかったりしたくなかった事も呑みこめるようになる、と同時に、事実の方も、過去には隠されていた事が明るみに出たりして。
 歴史認識というのは、普通に感じる以上に流動的で主観的な事なんだなーと思う。

 昨日は、6月4日でした。天安門事件のあった日。香港では、中国共産党政権に対し『事件の再評価を求める集会』が行なわれた。
 「再評価を求める」・・哀しい表現。「糾弾」や「抗議」だと危険すぎて、これが精一杯なんだろうな。
 中共が日本の歴史認識に対し色々言ってくるけど、たった16年前に起きた事実に対する評価の仕方ひとつとって見ても、かの国が未来へ向かってどういう姿勢で行こうとしているかが、自ずと明らかになる。
 そういう国と私達は向き合っていかねばならない・・ああ、しんど。

 今朝の産経新聞の社会面に、沖縄戦の住民集団自決、渡嘉敷島では「軍の自決命令はなかった」という記事が載った。犠牲者の遺族に年金を渡すためには軍命令だった必要があって、村長がそういうことにしてほしいと頼み込んだのだそうだ。座間味島の集団自決でも、軍命令はなかったとの事。
 もちろん、だからといって沖縄戦の悲惨さが変わるわけではないですよ。犠牲者が戻るわけでもないし、本土が今でも沖縄に押しつけている負担が正当化されるわけでもない。戦後の混乱期、いろいろあっただろうし、曲げても生き抜かねばならない状況だらけで、村長とか、頼みを聞き入れて「軍の命令だった」と言った関係者を、いまさらどうこう評価はできないと思う。『戦争』というものが、悲惨で憎むべきものだってこと、その認識は何も変わらない。

 ただ、私達が教科書で教えられた「悪魔のような旧日本軍軍人」の姿は何だったのって思う。
 もちろん戦闘のさなかだから、鬼畜の所業に及ぶ人はいたかも。でもそれは「日本人だから」って理由では無いだろう・・

 困ったなぁ(笑)幼かった私の心に刺さってずっと疼いていた「自国嫌悪」の棘が、これでまたひとつ抜けてしまった。これからはますます素直に「私は日本人でよかった」と言えそうな予感・・♪


ミステリー列島

2005年06月04日 | 文化・社会
 全都道府県で発見されたという、ガードレールに付いた謎の金属片。ホントに何なのでしょうねー。

 最初は私、あれはすごく忍耐強くて時間があり、なおかつすごく卑屈な犯人の、悪質ないたずらだと思いました。「いつか誰かがこれにひっかかって、怪我する奴が出ればいい、チクショーめ・・」とつぶやきながら、全国津々浦々を自転車とかで回って仕掛けた犯人。最近になってようやく大騒ぎになって、彼はもう今は中年か初老くらいになってて「ようやくこの日がきた・・」と涙を滲ませ、セコイ喜びに独り浸ってる・・みたいな想像をしちゃったんですけど。

 47都道府県全てで見つかるとなると、やっぱそれは無さそうですね。模倣犯なんかは多少含まれていそうだけど。
 真実が判明するのが楽しみ・・と言っては不謹慎かな。怪我人が出てるもんね。

 それにしても、ワイドショーでのコメント。
 予想しないほどの事態の広がりに、とっさに根拠もなくインターネット利用を疑うのはまぁいいとしてもだ、言うに事欠いて「何かのカルト教団のしわざかもしれない」と言っちゃうのは、どーなのか。日本ってそんなに、ヘンなことするカルト教団が多いの?

 しかも一般に全く存在を知られないまま全国規模の活動を展開できちゃうようなカルト教団が、もしあったらその方がかなりな大問題じゃんー。

 他にも、さらに大きな謎がこの列島には、ある。

 『何も悪い事してない』なら、どうしてあんなに思いっきり逃げたのさ、韓国のアナゴ漁船は。そしてそれを「大きな外交問題には発展しない」って言っちゃう日本の政府関係者。コレはあんまりひどいんじゃないですか・・何か隠された意図でもあるんですか・・

 ・・でもこの問題は、いいや。日本は法治国家だからな。今は冷静に、粛々と法的手続きを進めるべき状況なのかも。隣国の対応は(船長の言動とか韓国マスコミの報道ぶりとか表彰とか)色々気には障るけど、そんなの内政干渉だしな。挑発を真に受けて彼らと同じ土俵にのるのは好ましくないかもしれない。きっと一番悔しい思いをしている海上保安庁も「これで解決」と言っているんだから、私のような一般市民は、唇を噛んで黙って成り行きを見守ろう。

 でも、飛び移った海保の三人の勇姿は、心に焼き付けておこうと思います。

 ありがとうございます。今日の私の平穏な日常は、たとえばこういう現場の方々が、人知れず日々頑張っていて下さるおかげです。

あー・・またか

2005年06月02日 | 日々のこと
 3日前の午後。電話が来た。

母: いま、こっちのデパートで、美味しいスイーツフェアをやってるの。みんな並んで買ってるのよ。多代里にも買ってあげたい。

私: ふーん・・でもケーキなんてどこでも売ってるし。いいよ、いらない。

母: でも、坂井シェフのケーキもあるのよ。(←母は、私が「料理の鉄人」の頃に坂井さんと陳さんのファンだった事を知っている)

私: えー・・じゃあ・・。 あ!でも、ホントあとは何もいらないからね!こっちの冷蔵庫小さいんだし、宅急便の送料だってかかるんだから、小さい包みでね!

母: わかってるわかってる。じゃあすぐ行って、買ってきて、送るから!

 そして翌日。クール便で届いたのは、もちろんケーキだけじゃない。100サイズのダンボール箱にぎゅう詰めになった、山ほどの食料品(生鮮品含む)。・・ああ・・見ただけで胃が痛くなる、食いきれない・・かといって家庭用なものばかりだから、誰かにおすそ分けするわけにもいかない・・

 しかし今回は致し方ない。坂井シェフの名につられて「送られる」事に同意してしまった自分の責任だ。これは受け止めよう。
 数時間かけてせっせと下ごしらえやパック詰めをし、冷凍できるものは冷凍庫に押し込む。

 あーやれやれ・・と思っていたら。
 一度送って『解禁』気分にでもなったのか、また親が私に黙って食品を送ってきた。今朝、それが届いた。

 いったいどういう事? と電話したら、「だってぇ、また食べさせたいものがあったんだものぉー」と母。

 あ゛~しまった~、一度でも気を許して同意すると、コレだ~。
 狸親全開。
 まーた舐められちゃったよ。ベロリンベロリン。

 ・・もうこれはほとんど妖怪ですね。ふりはらってもふりはらっても、ようやく振り切ったぞと思っても、気がつくとまだ背中にビタッとひっついているカンジ。

 カンベンしてくれよー。食べきれないで古くなった食品の腐臭に悩まされるのはこっちなんだゼ~。

 ちなみに、坂井シェフのケーキだって、賞味期限の短い生ロールケーキ。一人では期限内に消費しきれない。そしてダーリンは辛党。

 ・・こういうのってさぁ、期限を気にしながら連日独りでガツガツ食べるのってすごい惨めな気分になるじゃん。『心を満たす』ものであるはずのスイーツが、だいなし。

 そこで、近くの友人の仕事場を訪ね(その日は彼女のボスは不在との情報あり。私も仕事の空き時間があった)休み時間に一緒にお茶して味わうことにした。

 優雅なひととき。「美味しいね~」の微笑み。やっぱスイーツは、この時間を含めてこその味わいよねー。

 そして友人が、紅茶のカップを置きながらひとこと。「こんな美味しいものをわざわざ送ってきてくれるなんて、風野さんのお母さんって本当に優しいね~」

 ・・嗚呼・・ソウデスネ・・   

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