六畳の神殿

私の神さまは様々な姿をしています。他者の善意、自分の良心、自然、文化、季節、社会・・それらへの祈りの記。

呼び止められる

2007年10月21日 | 日々のこと
 街角を歩いていて、香りに呼び止められることがある。

 たとえば梅雨時の夕暮れに、高い灰色のブロック塀のそばで。
 その花の姿は塀の向こうに隠れ、他家のお庭だから覗くこともできない。でも知っている、これはくちなしの香。白くて大輪の花の姿を脳裡に思い浮かべて、水の匂いと季節を呼吸して満足する。

 たとえば仕事帰りの暗い道。自転車置き場の仄暗い電灯の光の輪が消えかかるところに、佇むように待っている香り。金木犀が、冷えたゼリーのような濃密な空気を醸しだす。

 そんなふうに数日前、生垣のそばで呼び止められた。
 この街に住んでこの道を歩いて、もう5年以上たつのに、はじめてだ、ここで呼び止められるのは。
 しかも知らない香り。アナタは誰?

 はじめまして。
 よい香りをありがとう。


(後日の追記 葉の形状や花のかたちからして、これは柊ではなく銀木犀と思われますが・・どうかしら?)

心理ゲーム

2007年10月12日 | バトン
 このブログを見てくれている方が、先週、こんな心理ゲームをメールで紹介してくれました。面白かったので、転載。

  

 このゲームを考えた本人は、メールを読んでからたったの10分で願い事が叶ったそうです。
 このゲームは、おもしろく、かつ、あっと驚く結果を貴方にもたらすでしょう。

 約束してください。絶対に先を読まず、1行ずつ進む事。たったの3分ですから、ためす価値ありです。

 まず、ペンと、紙をご用意下さい。先を読むと、願い事が叶わなくなります。

(1)まず、1番から、11番まで、縦に数字を書いてください。

(2)1番と2番の横に好きな3~7の数字をそれぞれお書き下さい。

(3)3番と7番の横に知っている人の名前をお書き下さい。(必ず、興味のある性別の名前を書く事。あなたが男なら女の人の名、女なら男の人の名、ゲイなら同性の名前をかく)

 必ず、1行ずつ進んで下さい。先を読むと、なにもかもなくなります。

(4)4、5、6番の横それぞれに、自分の知っている人の名前をお書き下さい。これは、家族の人でも知り合いや、友人、誰でも結構です。

 まだ、先を見てはいけませんよ!!

(5)8、9、10、11番の横に、歌のタイトルをお書き下さい。

(6)最後にお願い事をして下さい。

 ****  ****  ****

さて、ゲームの解説です。

1)このゲームの事を、2番に書いた数字の人に伝えて下さい。
2)3番に書いた人は、貴方の愛する人です。
3)7番に書いた人は、好きだけど叶わぬ恋の相手です。
4)4番に書いた人は、貴方がとても大切に思う人です。
5)5番に書いた人は、貴方の事をとても良く理解してくれる相手です。
6)6番に書いた人は、貴方に幸運をもたらしてくれる人です。
7)8番に書いた歌は、3番に書いた人を表す歌。
8)9番に書いた歌は、7番に書いた人を表す歌。
9)10番に書いた歌は、貴方の心の中を表す歌。
10)そして11番に書いた歌は、貴方の人生を表す歌です。

 これを読んでから、1時間以内にブログに貼り付けなさい。
 そうすれば、あなたの願い事は叶うでしょう。もし、送らなければ、願い事と逆のことが起こるでしょう。とても奇妙ですが、当たってませんか?

  


 私はひねくれ者なので、「こんなチェーンメールみたいな指示には従うもんか!」と、今日までブログには貼りませんでした。
 でも小心者なので、願い事が叶わなくなると困ると思い、6番に書いた人には1時間以内にメールで送りました

 そんな私が「やっぱこれ面白いからブログに貼ろう」と思いなおしたのは、特に8~11の「歌のタイトル」が当たってたからです。

 3番と7番に書く「名前」なんかは、心理ゲームとしてはまぁ妥当で、サプライズは感じませんが、歌はねー。本当に思いついたままにパッパッパッと書いただけだったのに、当たってたから

 3番にはもちろんダーリンの名前を書いた私、8番に書いた歌のタイトルは「ふるさと」。

 「次の歌は~・・ファンなんだから、1曲くらいは何かまっさんの歌を入れよう」と思い、9番に書いたのが、さだまさし「あなたを愛したいくつかの理由」。・・これが7番に書いた人と私との関係、まんまじゃないけど(全然違うけど)本質を突いていて、驚いたー。
 この曲は別れの曲で、要するに甘える受け入れるだけではダメ、お互いに成長するために、ふたりそれぞれの道を歩き出そう、という曲。そして、その人にとって私は重すぎる、そのコトを私自身が自覚していた・・というあたりも、当たってるじゃねーかぁ。
 ・・まぁ、過去の話ですがね。

 10番に書いたのがドリカムの「Love Love Love」 ・・かつて「性格が男らしい」と褒められたことのある私の、今の頭の中身はこれかい?色ボケ過ぎとちゃうか。

 そして11番に書いたのは山口百恵の「秋桜」・・・オイラの人生、母との濃ぉ~い関係が人生課題なんかな、やっぱし

当たらないよなー・・

2007年10月07日 | 日々のこと
 もう結果が出たので公開しますが。私が買った宝くじの中に、こんなのがありました~。ちょっとすごくない?

 これを買うとき、売り場のおばちゃんと思わず顔を見合わせてしまいました。
 「・・別のにしときましょうかー?」と言われて、ちょっと考えた。でも連番でなくバラのセットを買ったので、まぁこの1枚はまず当たらないだろうけど
(もしかして幸運の隠れているセットかも
と思い、「これで良いです」と買いました。

 案のじょう、全然当たりませんでした。

 ・・ま、人生そんなもんでしょう。

本日の読書

2007年10月05日 | 読書
 久々に「ウ~ン」と唸る文章を読んだ。「正論 11月号」のP300、評論家 佐藤健志の「バラバラ殺人と歴史認識 武藤亜澄が『富江』になるとき」である(・・すごいタイトル)。
 私はホラーは苦手なので、当然『富江』は観ていないけれど(カンベンして・・)、本文中にあらすじを書いてくれているので、理解には困らなかった。

 このブログをまめにお読み頂いている方はご記憶かもしれない。私は以前、「殺された娘」というタイトルで、この事件のことについて書いた。
 歯科医師の息子である予備校生が妹を殺してバラバラにした事件の後、被害者家族であり加害者家族でもある両親が新聞に寄せた手記を読んでその文面に仰天し、「殺された挙句、新聞という公の場で家族からこんな言われようをして、いくら何でも亜澄さんがかわいそう過ぎる。こんな手記を全文掲載したら家族の内情が分かってしまうのに、新聞の編集責任者は無神経だ、誰か止めなかったのか」という趣旨で書いたところ、文章力が拙いせいかその後、「実情をよく知らない家庭のことを興味本位で書きたてるのはいかがなものか」という匿名のコメントがつき、私としては、「理解に苦しむわが子の問題行動は、実は親自身が作りあげた家庭の問題のあぶり出しに過ぎない、そのことを親である人々に気づいて欲しい」という想いも込めて書いたのだけれど、別にそれは余計なお世話だ人の家庭に口を出すなと言われりゃーそれはそーかなと面倒になって、結局記事ごと削除してしまった。

 そのあたりのことを、さすがは本職の方である、佐藤氏はきっちりとしかも分かり易く書いていて、敬服してしまう(あたりまえだけど)。私もあの事件を知りあの両親の手記を読んで、大体同じようなことを思いました。弁護側が犯人を広汎性発達障害と主張しているとは知らなかったので、被告に対する家族の態度についてはちょっと違う意見をもっているけれど。

 それよりも、この事例を用いることによって、歴史認識の周囲に渦巻く強烈なエネルギーを明解に描写し問題提起をされていたので、思わずヒザを打ち身を乗り出して読んでしまいました。

 自らの内にある「不都合な真実」を外部に投影して「怪物(モンスター)」を作り上げ、それを攻撃し殺しバラバラにすることで自らの欺瞞から目をそらし現実との折り合いをつける、その黒いエネルギーが今の日本には渦巻いている。とりわけ集団内の弱い部分にその滓がふきだまる。
 家庭内においては虐待がそうだし、国内においてはたとえば「主催者発表11万人」の集会を開いた沖縄がそうだ。

 そもそも主催者発表って、何だ。
 ヘンな言い方だなぁと耳にひっかかってた。新聞も、あとNHKニュースもそう報道したけれど、実際その会場に11万人が収容されたとしたら、1平方メートルあたり4人くらいの密度で居ないと無理なんだって。満員電車並みの立ちっぱなしってコト。本当は会場にはその半分以下しかいなかったらしい。でも天下のNHKさえ「主催者発表」をそのまま報じ、本来は警備なんかの関係で人数を把握するはずの沖縄県警は黙して語らず。・・関係ないけどライブドア絡みの死亡事件で沖縄県警って何かあるんじゃないかなぁと思っちゃったけど、今回の沈黙でも何かその土地ならではのしがらみがありそう、と思わされる。
 警察も報道も真実を公正に扱ってくれなきゃ困る。(でも現実は、こういう話題に関しては「主催者発表」・・

 しかも集会の主旨「教科書から軍の関与の記述を消したことに抗議する」なんて。
 利口そうなイタイケな高校生が涙ながらに訴える。「軍が関与したという記述を消さないで下さい」「ボクたちのおじぃ、おばぁが、嘘をついていたと言うのですか!」
 ・・教科書、ちゃんと読んだか?
 軍の関与の記述が消された教科書って、あるの??

 『「戦前の日本」や「旧日本軍」が「怪物」でなければならないからくり』を解かないかぎり、目を覚まさない人々が多すぎる。この国はまだまだ敗戦・占領下の悪夢の中にまどろんでいたがっている。

 それが民意ってもんだろうか。