これまで私は、「自分は別にオオカミ愛好者ではない。日本が好きで、日本の自然が好きで、大好きな日本社会の存続のためには健全な生態系が必要で、健全な生態系のためには頂点捕食者が不可欠で、日本の場合はそれがオオカミだからオオカミの復活を訴えている」というスタンスでした。
でもこの夏、考え方というか、自己認識が改まりました(笑)
やっぱあたしはオオカミ愛好者(Wolf-Lover)です。
オオカミの復活は、そもそもオオカミのためでなくてはいけない。オオカミが人間の都合の犠牲になってはいけない。オオカミ自身も幸せにならなくちゃいけない。オオカミも、人間社会も、自然も、すべてがウィンウィンでなくては。
そして最近の研究と世界の動向をチェックしてその点に確証が持てるようになってきたので、「日本の自然だ生態系だとごちゃこちゃ理屈をこねてるけど、要はただのオオカミ好きじゃねーか」という罵声に対して、これからは堂々とニッコリ笑って「ハイ♪ ただのオオカミ好きです!」と答えようと思いました。
なぜなら L. David Mech博士が日本を視察して太鼓判を押してくれたのですもの。
「オオカミは日本で暮らすことができるだろう。世界中の研究者に尋ねてみるといい、『日本にオオカミは棲めますか?』と。オオカミに詳しい研究者なら10人が10人ともYESと答えるだろう。それで決まりだ。入れなさい」
たぶん世界で一番オオカミのために世間と戦い、オオカミの目線で世界を見て語る博士が 、Just do it. と言った。
それは《オオカミの声》だ。
好きな相手が望んでいることを実現しようと努力する。それは愛の行為にほかならない、ですよね♪