3日前の午後。電話が来た。
母: いま、こっちのデパートで、美味しいスイーツフェアをやってるの。みんな並んで買ってるのよ。多代里にも買ってあげたい。
私: ふーん・・でもケーキなんてどこでも売ってるし。いいよ、いらない。
母: でも、坂井シェフのケーキもあるのよ。(←母は、私が「料理の鉄人」の頃に坂井さんと陳さんのファンだった事を知っている)
私: えー・・じゃあ・・。 あ!でも、ホントあとは何もいらないからね!こっちの冷蔵庫小さいんだし、宅急便の送料だってかかるんだから、小さい包みでね!
母: わかってるわかってる。じゃあすぐ行って、買ってきて、送るから!
そして翌日。クール便で届いたのは、もちろんケーキだけじゃない。100サイズのダンボール箱にぎゅう詰めになった、山ほどの食料品(生鮮品含む)。・・ああ・・見ただけで胃が痛くなる、食いきれない・・かといって家庭用なものばかりだから、誰かにおすそ分けするわけにもいかない・・
しかし今回は致し方ない。坂井シェフの名につられて「送られる」事に同意してしまった自分の責任だ。これは受け止めよう。
数時間かけてせっせと下ごしらえやパック詰めをし、冷凍できるものは冷凍庫に押し込む。
あーやれやれ・・と思っていたら。
一度送って『解禁』気分にでもなったのか、また親が私に黙って食品を送ってきた。今朝、それが届いた。
いったいどういう事? と電話したら、「だってぇ、また食べさせたいものがあったんだものぉー」と母。
あ゛~しまった~、一度でも気を許して同意すると、コレだ~。
狸親全開。
まーた舐められちゃったよ。ベロリンベロリン。
・・もうこれはほとんど妖怪ですね。ふりはらってもふりはらっても、ようやく振り切ったぞと思っても、気がつくとまだ背中にビタッとひっついているカンジ。
カンベンしてくれよー。食べきれないで古くなった食品の腐臭に悩まされるのはこっちなんだゼ~。
ちなみに、坂井シェフのケーキだって、賞味期限の短い生ロールケーキ。一人では期限内に消費しきれない。そしてダーリンは辛党。
・・こういうのってさぁ、期限を気にしながら連日独りでガツガツ食べるのってすごい惨めな気分になるじゃん。『心を満たす』ものであるはずのスイーツが、だいなし。
そこで、近くの友人の仕事場を訪ね(その日は彼女のボスは不在との情報あり。私も仕事の空き時間があった)休み時間に一緒にお茶して味わうことにした。
優雅なひととき。「美味しいね~」の微笑み。やっぱスイーツは、この時間を含めてこその味わいよねー。
そして友人が、紅茶のカップを置きながらひとこと。「こんな美味しいものをわざわざ送ってきてくれるなんて、風野さんのお母さんって本当に優しいね~」
・・嗚呼・・ソウデスネ・・
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母: いま、こっちのデパートで、美味しいスイーツフェアをやってるの。みんな並んで買ってるのよ。多代里にも買ってあげたい。
私: ふーん・・でもケーキなんてどこでも売ってるし。いいよ、いらない。
母: でも、坂井シェフのケーキもあるのよ。(←母は、私が「料理の鉄人」の頃に坂井さんと陳さんのファンだった事を知っている)
私: えー・・じゃあ・・。 あ!でも、ホントあとは何もいらないからね!こっちの冷蔵庫小さいんだし、宅急便の送料だってかかるんだから、小さい包みでね!
母: わかってるわかってる。じゃあすぐ行って、買ってきて、送るから!
そして翌日。クール便で届いたのは、もちろんケーキだけじゃない。100サイズのダンボール箱にぎゅう詰めになった、山ほどの食料品(生鮮品含む)。・・ああ・・見ただけで胃が痛くなる、食いきれない・・かといって家庭用なものばかりだから、誰かにおすそ分けするわけにもいかない・・
しかし今回は致し方ない。坂井シェフの名につられて「送られる」事に同意してしまった自分の責任だ。これは受け止めよう。
数時間かけてせっせと下ごしらえやパック詰めをし、冷凍できるものは冷凍庫に押し込む。
あーやれやれ・・と思っていたら。
一度送って『解禁』気分にでもなったのか、また親が私に黙って食品を送ってきた。今朝、それが届いた。
いったいどういう事? と電話したら、「だってぇ、また食べさせたいものがあったんだものぉー」と母。
あ゛~しまった~、一度でも気を許して同意すると、コレだ~。
狸親全開。
まーた舐められちゃったよ。ベロリンベロリン。
・・もうこれはほとんど妖怪ですね。ふりはらってもふりはらっても、ようやく振り切ったぞと思っても、気がつくとまだ背中にビタッとひっついているカンジ。
カンベンしてくれよー。食べきれないで古くなった食品の腐臭に悩まされるのはこっちなんだゼ~。
ちなみに、坂井シェフのケーキだって、賞味期限の短い生ロールケーキ。一人では期限内に消費しきれない。そしてダーリンは辛党。
・・こういうのってさぁ、期限を気にしながら連日独りでガツガツ食べるのってすごい惨めな気分になるじゃん。『心を満たす』ものであるはずのスイーツが、だいなし。
そこで、近くの友人の仕事場を訪ね(その日は彼女のボスは不在との情報あり。私も仕事の空き時間があった)休み時間に一緒にお茶して味わうことにした。
優雅なひととき。「美味しいね~」の微笑み。やっぱスイーツは、この時間を含めてこその味わいよねー。
そして友人が、紅茶のカップを置きながらひとこと。「こんな美味しいものをわざわざ送ってきてくれるなんて、風野さんのお母さんって本当に優しいね~」
・・嗚呼・・ソウデスネ・・
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