六畳の神殿

私の神さまは様々な姿をしています。他者の善意、自分の良心、自然、文化、季節、社会・・それらへの祈りの記。

何の音・・?

2009年02月28日 | 日々のこと
 歯を磨き、パジャマに着替え、やれやれ今日も寝ますか~・・と布団にもぐりこむ。目を閉じて、リラックス~・・

 ・・と。
 枕元で微かな、何ともいえない幻のような音がした。

 コニョ・・ というか カショ・・ というか。

 柔らかくて乾いていて、でも何だか生き物っぽい音。
 おもわず身体を起こして辺りを見回す。
 この季節だから、まさかゴ●●リではあるまい。入り込んだハエでも止まったか?いや、周囲には動くものは無い。じゃあ、脱いだ服が崩れてたてた衣擦れの音?・・でも衣擦れの音ならそうと分かるし、そんな音じゃなかった、だいいち崩れるような置き方はしていない。

 何の、音?

 ふと目をやると、枕元の頭の上で、その日の夕方、仕事帰りに買って花瓶に生けていたスカシユリのつぼみがほどけていた。

 蓮の蕾は開くときに「ポンッ」と音がするのだと話に聞いたことがある。いつの日かその音を聴いてみたいと憧れてはいるが、考えてみれば夜も明けやらぬ早朝から蓮の揺れる池の傍に佇み、いつ咲くか分からない花を待つなんて贅沢な時の過ごし方が現代日本人に許されるとは考えにくく、蓮の花の開く音は「マイ水琴窟」と同じく、永遠のあこがれのままで終わるのだろうな・・などと思っていた。

 しかし、予期せず「蕾の開く音」なるものを聴いた・・ような気がする^^;

 本当に幻のような音だったんだけど。
 気のせいかもしれないけど。

 ちょっぴり幸せな気持ち・・

動機

2009年02月22日 | 日々のこと
 私は小学生の頃から、女の子とはあまり遊びが合わず、男の子と缶ケリをしたり秘密基地を作って探検ごっこをする方が好きだった。

 中学に入るとさすがに相手を異性として意識するよう強制されることが増えて困惑したもんだったが、背伸びしたブンガクの話とか科学の話とか、やっぱ気が合う話し相手は男子の方だった。

 早熟な子は特定のカップルとして成立するけど、私のようなオクテな少女は、異性と意識せず友人として、複数の男子とよく喋る。
 男子も、異性としての意識が全くない私を「つきあう相手」とみなしはしなかったが、それでも「女子」と喋るのはそれなりに嬉しいらしく、得意げに(・・オス鳥が求愛ダンスを踊るような、ちょっとしゃっちょこばった滑稽さが垣間見えて可愛らしいのだが。笑っちゃ失礼なので、こちらも大真面目にうんうんと頷く。それが礼儀。)いろいろな知識を披露してくれたものだった。

 ・・考えると年代が合わないかな?とも思うので、これはそういう中学時代ではなく、女子高に入った後か、もう3,4年後、大学に入った頃に同窓会などで再会した折、聞いた話かもしれない。

 とにかく、中学時代の友人の男子が言ったのだ。目を輝かせ、声をひそめて。多分週刊誌か何かで読んだのだろう最新の情報を披露してやるぜ、という得意げな口調で。
「おい風野、知ってるか? 日本海側では、海辺でデートするとカップルは神隠しに遭うんだってさ」

 ・・はぁ?

「事件らしいぜ。何か大きな陰謀があるんだ」

 まったく男子ってのは。
 神隠しだの陰謀だの、いつまでも子供っぽいんだから。しょうがないわね。

 私は鼻先で笑って、信じなかった。
 私を不安がらせ怖がらせて、自分を異性として意識させようとかそーゆー魂胆でしょう、残念でした、その手にはのりませんよーだ・・みたいな、ただのネタとしか思わなかった。
 
 でも本当だった。男子が言ってたのは、地村さんや蓮池さんのことだった。

 本当だったんだ、という驚愕。
 本気にしなくてごめんなさいというお詫びの気持ち。
 私のように本気にしない人々の無関心の中で、家族が過ごしただろう長い長い年月の辛さを想像すると、本当に胸が痛む。

 その謝罪のつもりで、都合が合えば街頭活動や集会に参加させていただいている。

バレンタインだもの!

2009年02月14日 | 文化・社会
 2月14日なんだから参加するっきゃないデショ(←意味不明)
 現場を写メし忘れたので、これをかぶって参加しましたの帽子の写真です。
 
 ミクシィで呼びかけのあった「東西ブルーリボンの会同時街頭行動 2.14」の東京・渋谷ハチ公前での活動に参加してきました。

 人見知りでシャイな私(・・誰か今「ぷ」て笑った?)喋り声も小っさいし(歌の発声と違うから!)見た目の押しも弱い。でもこんなアタクシでも人手があればいないよりはマシだろうと思って、ボランティアしに行ってまいりました。

 広場のはしっこでコソっとチラシやブルーリボンを「どうぞ(ニッコリ)」と配るだけのつもりでいたのに、気がついたら手には石原都知事宛要望書の署名用紙が・・ヒョエエェ~・・ 「これにしよめいしてくださいおねがいします!」なんて苦手ちうの苦手~

 でもな。
 これは別に「私のために」やるんじゃない。
 何がしかの自分の欲望を満たすためにとか、自分が格好良く見られたいとかの目的だと、恥かしいという気持ちも湧いてくるけれど。

 おまけに、川のように流れ去る渋谷の見知らぬ通行人にとって私は【誰でもない】人間。匿名の、顔の無い、人間。

 つまり、ここにいるのは自分じゃない。

 そう考えると「恥かしい」とかの自意識もなくなるし、署名を断られても目をそらされても全然応えない。ヘーキ。だって拒否されるのは私という人格ではないも~ん。私は私でなく、ごくごく少しでも拉致被害者とそのご家族のお手伝いの片鱗になればって思ってるだけの存在だも~ん。

 ・・だから時々、署名してくれた方から「頑張って下さい」と激励されると、かえってすっごくドギマギしてしまった。
 いやっあのっ私自身の頑張りなんてちっともアレですから。そんな声かけてもらえるほど苦労してないですから。30年も辛い時間を過ごしてきて、きっと何十回も何百回も街頭に立ったご家族の苦労に比べれば!今日だって何の説明も無しで「拉致問題のぉ~」と言えば「ああ、めぐみちゃんとかね」と返ってくる、そんな楽チンな街頭活動なんてないですよ!
 さぁ、芝居で培った(←全然培われなかったという説もある)腹式の発声で~「らちもんだいかいけつのためのしょめいにごきょうりょくおねがしまー・・」あ。噛んだ☆ もいっぺん。「らちもんだい・・(あ、何だっけ。えーとえーと)・・
 ・・客観的には、けっこうイタ恥かしい状況だったりする

 結局2時間で私は60人くらいに署名してもらえました。いっしょにチーム?組んだ、格好良いフリーチベットシャツ着た○田さんと仰る方が、これまた署名に誘導するのがお上手で。季節はずれの高気温で喉が渇いて辛かったけど、明るく楽しく働けました。

 他にもフリチベ組が複数いましたけど「配布物とか、フリチベモノの方が受け取ってもらいやすい気がする。拉致問題は国内の問題なのに、残念・・」というつぶやきが、ちょっぴり気になりました。
 素通りしていく人たちも大半が(ああ、拉致問題ね・・)と目が喋ってた。
 なのにどうして、素通りするの?
 無関心というよりは、慣れと無力感から目をそらしてる感じがした。「知ってるけど、だって結局何も変わらないでしょ?」と。
 こーゆーところが、日本人の悪いところね。だから熱し易く冷め易いとか言われちゃう。

 機会をとらえて、くり返しくり返し、機会あるごとに訴えていく。何事によらず、その忍耐強さとバイタリティが物事には必要なのだと、勉強になりました。

ほ~ら~ね~(怒)

2009年02月14日 | 文化・社会
 本日のえぬえちけ7時のニュースでもコレやってました。

以下転載
【不正認知で子供に日本国籍、中国人逮捕…服役男性の名前悪用】

 外国人女性が妊娠した子供を日本人の父親が認知すれば日本国籍を取得できる「胎児認知制度」を悪用し、中国人男女の間にできた子供を不正に認知させたとして、警視庁は13日、いずれも中国籍で、東京都豊島区池袋、無職沈楠(28)と無職王宗(29)、ブローカーの足立区西新井本町、郭清清(34)の3容疑者を有印私文書偽造・同行使などの疑いで逮捕したと発表した。

 同庁は、父子の血縁関係の真偽確認に初めてDNA鑑定を活用、日本人の子供ではなかったことを特定した。

 同庁幹部によると、3人は昨年1月22日、王容疑者と沈容疑者との間にできた子供について、別の傷害事件で服役中だった川崎市の日本人男性(56)を子供の父親と偽り、この男性が認知したとする偽の認知届を東久留米市役所に提出するなど、子供に日本国籍を不正に取得させた疑い。

 この男性の戸籍を調べたところ、王容疑者との間にできた子供を認知したとの記録があった。だが、認知届の提出日に男性は服役中で、郭、沈の両容疑者が、男性の名前を悪用していたことが判明。沈容疑者が男性の紹介料80万円を郭容疑者に支払っていたこともわかったという。沈、王の両容疑者はいずれも日本人との結婚歴があり、日本の定住権を取得していた。調べに対し、「子供が日本国籍を取得すれば、日本で長く暮らせると思った」と供述しているという。

 昨年12月の国籍法改正までは、外国人女性が妊娠した胎児だけは、日本人男性の認知で日本国籍を取得できたが、改正後は、出生後に父親が認知した場合も国籍取得が可能になった。
(2009年2月13日14時08分 読売新聞)
転載ここまで・・・

 この事例は、去年末にワタワタしていた国籍法の改悪「前」の法に則った偽装ですが。
 ミクシィの国籍法改正反対のコミュでTameさんという方がこんなコメントをかきこんでらっしゃいました。以下、無断転載^^;

【法改正前の、婚姻または出生前の届出が必要だった頃でさえこういう事例がまかり通っていたという事実は見過ごせないと思います。「賛成論者」は、「偽装結婚より手間がかかるのに、ブローカーはわざわざ出生後認知など利用しない」という論法を使うことがあります。

今回の事例は、
・不法な手段でも日本国籍を取得しようとする外国人が、多数存在する
・不正な国籍取得を仲介することがブローカー業として成り立つほどの需要を持っている
・また、不正取得のうち、一部はDNA鑑定によって排除できる
ということを改めて実証してくれました。

国籍法が改正された現在、彼ら不法に日本国籍を取得しようとする人々がより行動しやすくなっていることに注意を払うことが今後も必要だと考えます。】

 仰るとおり!

 えぬえちけニュースでも、不法滞在に詳しいという顔を隠した中国人が「同居の事実が必要な偽装結婚と違って、偽装認知はものすごく簡単。断然ちがう。だから今後もこのようなケースが増えるでしょう」という意味のことを言い切ってました。敵(?)ながらよくぞ言ってくれた!とか思っちゃったよ。

 ニュースでは、認知する男性の出頭も必要ないこと、書類の形式が整っていれば窓口では受理するしかないというあたりも、ちゃんと触れていて、現在はこれよりもユルく(つまり、以前の胎児認知だけでなく出生後認知も可になっている)ことについてもコメントしてました。

 国籍法改正反対!と騒いだ人たちを「根拠の無いデマで扇動され妄想をふくらました奴ら」と冷笑した政治家や法曹家や官僚のセンセイ方に、このニュースの感想を伺いたいもんです。

薔薇が咲いて

2009年02月06日 | 日々のこと
 飾っていたスプレー咲きの薔薇が咲き終わって、新しくイエロー系の花たちに花瓶をあけわたした。

 7,8コくらいついていた花の大半は咲き崩れて花びらの色も変わり、どれも疲れたように首を垂れている。
 もう捨ててもいいよね。

 ・・でも真ん中あたりの枝の蕾が2コだけ、色を変えずに残っている。頑ななまでに直立し、少しもうなだれていない。

 一気に捨ててしまうのが何となくしのびなくて、その蕾たちだけを短く切って空き瓶にさし、台所に置いた。

 咲かないだろうと思いながら。

 他の花たちはもう咲き終わって。葉だってしおれてるし。こんなに短く切っては、いのちの蓄えも乏しいだろう。蕾のまま色が変わって枯れてうなだれたら、捨てるつもりでいた。

 そして今日、仕事から帰って台所に立ってみたら、蕾たちがほどけていてビックリした。

 捨てるつもりだったから、もはや部屋を飾ることもない。だから流しの前に立たないかぎりダーリンも気づかないだろう。

 この薔薇が咲いたことに気づいたのは、世界中で私だけ。
 この薔薇は、私ひとりのためだけにこうして咲いてくれたんだ。

 そう思ったら泣けてきちゃった。
 
 花のけなげさ。いのちの不思議。
 捨てられるはずだったのに、ひねくれも拗ねもせず、汚れも疑いもしないで、与えられたチャンスを精一杯に生ききる。それが花。打算も保身も、そこには無い。未来への畏れもためらいも、戦略も無い。それが花。
 その姿を、ただまっすぐに、こんな私のためだけに、「どうぞ見て」と・・。

 それがありがたいようなもったいないような、手を合わせたいような、切ないような哀しいような、うれしいようなさびしいような・・モロモロの気持ちが涙になってこみあげてきた。

 ・・ちょっと疲れてるんだろうかなアタシ

ゲットぉ(^^)v

2009年02月01日 | 食べもの
 なかなか手に入らないんですコレ。石垣島ラー油。

 月に一度くらいかな?新宿のデパート内にある沖縄モノのお店で、限定50個くらい仕入れるらしい。んで、売り出しの当日、昼くらいまでには売り切れちゃう。
 
 自分が新宿まで出かけるタイミングと販売日とが合わないと、何ヶ月も購入のチャンスを逃してしまう。でも昨日はたまたまタイミングが合ったので、デパートの開店15分前くらいから並んで買いましたよ!

 15分前から並び、そのドアからデパート館内に入ったのは3番目くらいだったのに、デパートには残念ながら何箇所も入り口があってですね(あたりまえだ)エスカレータをガシガシ歩いて登ったにもかかわらず他の入り口から入ったお客の方がそのフロアに着くのが早くて~整理券もらったのは19番目でした~。

 すごい人気デショ?