♪楽・楽・楽♪

楽しいことに囲まれて、頑張りすぎず楽に考える、そしていつでも音楽の流れる人生を・・・

「ミッキーマウスの憂鬱」

2009-01-16 | つんどく本 〆(.. )
タイトルに惹かれて
背表紙のあらすじに興味をもって
昨日と今日で一気読み。

「東京ディズニーランドでアルバイトすることになった21歳の若者。
様々な出来事を通じ、裏方の意義や誇りに目覚めていく。
史上初のディズニーランド青春成長小説。」


ハケンでやってきた少年は、ヴィソーブという役名の部署に回されます。
かっこいい名前をしたその役に、胸ときめかすも束の間・・・
聞き間違いで実は日本語の美装部。
パレードのクルーたちにきぐるみをひたすら脱ぎ着させるお仕事。
地味でオンステージにも立てない雑用に始めは文句を言いながら
仕事開始2日目に、なんとミッキーマウスの誘拐事件が発生!
消えたミッキー、疑われ、責任を負わされそうになる準社員、
保身と出世にこだわり責任転嫁と名誉保持に生きるお偉方。

夢と魔法を提供するキャストが笑顔を失う瞬間、人間らしさ、対立や妬み・・・
冒頭は主人公のひどさに腹は立つし、夢と魔法の裏の現実を見せられたことに
ちょっとした不安や不快を感じずにはいられない。
むしろディズニー、この話、許しちゃってるんですか??っていう余計な心配。

もちろん出てくる大元の会社の名前が株式会社オリエンタル「ワールド」など
少し手が加わり、実際にない部署などもでてくるので完全なるフィクションではあります。


だけど、これ本当なんじゃないの??って思える箇所もたくさんでドキドキ。

最後には、これぞディズニーを支える人なんだと納得し、いい終わり方でした。


人を悲しませるのも人間、人を喜ばせるのもまた人間。
裏方に徹することにおける大切さ。
忙しいと忘れがちになる心とか。
「大切なことはみんな・・・」って本を読んだことがあるけれど
いつ行ってもあの場所はすごいですよね。キャストの演じ方がちゃんとある。
ときどき人間っぽい姿を見ると逆に安心しちゃうけどな。わたしは。

松岡さんって「催眠」とか書いてる人だよね。
こういう話も書くんだ。
なかなか面白いおはなしでしたので久しぶりにご紹介まで。


はぁ、ミッキーに会いたくなる時期なんですよね。
うがった目で見ちゃうかな。
ミッキーは、生きているんだ、ともだちなんだ。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
行きたい時に (ワタル)
2009-01-17 02:35:54
四月からは行きたいと思ったらすぐ行ける!

素敵!
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夢と魔法だね! (ヒカ)
2009-01-18 01:46:31
アフター6は、舞浜駅改札で待ち合わせ??

素敵!
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