ムーンライトで行こう 《序章》

新年明けて6連勤。
月曜日で、今後の私のおしごと方針が決まる、らしい。
泣きそうになった夜だって、片頭痛を引きずる夜だって
渋谷の冬の空はいつでも明るく眠らない。
だけど、会社を出た裏道は少し暗くて、真上には最近いっつもオリオンが見えるんだー。

泉岳寺なんてもっとすごい。
近くに大通りがあるっていうのに目の前の公園の空の上は
ぴかぴかはっきり星が瞬いてる。ずーっと見てるとたまに流れる星だって見えるんだ。

3日ほど前の朝日の1面に、オリオンのペテルギウスが超新星爆発を起こしそうだって
ニュースが出てた。
明日のことかもしれないし、数百万年後のことかもしれない。
どちらにしたって、いつかあのきれいな形が見えなくなってしまうと思うと
いま都会の真ん中でもきれいに見える一等星と二等星の群れ達がすごく貴重だって思う。

すこし離れたふたご座の2つ星から、150度くらい曲がったところに
赤く光る星がある。
あんまりにも赤いからすごく気になっていたけれど結局正体は分からず仕舞い。
こいぬ座のプロキオン？しし座のレグルス？
星図を見たって、夜空を見なきゃ分かんないよ。




たいてい冬の間には日没後、全身見渡せるよオリオン☆



窓越しに広がる暗闇の駿河湾を見ながら
コーヒーのカフェインで冴えた目でオリオンをまったりとながめて
思い出に浸ってこようと思ったんだ。
来週まで・・・なんてそんな悠長なことは言えない。
行ってお茶して帰ってくるだけなものかもしれないけれど
たぶん帰ってきたら仕事もやる気がでるんじゃないかな。
調子にも乗ってないし、トラブルも起こしてないけどさ。
でも逃亡はしたいのさ。



だから、行ってきます。探さないでください。








BGM:ムーンライトで行こう　
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（俺は鉄ちゃん！）