「とん ことり」の音がして

暮らしの中で 絵本と私

『 クリスマスまであと九日 』

2007-12-17 13:17:52 | 書籍・絵本


                  


               クリスマスまであと九日 
                        エッツ&アウロラ・ラバスティダ 作
                        マリー・ホール・エッツ       絵
                                             富山房


      クリスマスの前に行われるメキシコの民族行事 「  ポサダ 」を
      題材にした絵本です。
      メキシコ(1959年初版)の日常生活、文化習慣などが
      きめ細かく描かれています。
      こんなクリスマスもあるんだ。素敵  
      異国のクリスマスを堪能しました。

 
      ::::   ::::  ::::  ::::  ::::


            私がいま楽しみに読んでいるサイト

      

                はぼ日刊イトイ新聞     


      1998年6月6日午前0時にスタートしたものだそうです。
      毎日、更新されています。  
      糸井重里さん(コピーライター)が好きな息子からのお薦めサイトです。 


           

              母の病院へ行く途中に食べたラーメン
              外食が増えて・・・私は  になるかも。
        


ケア

2007-12-16 17:34:17 | Weblog


                   

      12月は1日が飛ぶように過ぎていく   
      今日はとても寒い日だった。
      気がつけば木々はすっかり葉を落としてしまった。 
      母は今年も乗り越えられそうな気配だ。

      春も 秋も そしてこの12月も
      「最後の時」と言われながらも・・・
      母は生きている。
      まるで私の心の動きなどとは無関係に、ね。(笑)
      そう思うと なんだか 感無量ですかね。

      こんなに季節の一瞬、一瞬を
      感じた年はなかったなあ~
      母が「危ない状態」と言われると風景ばかり見ていた気がする。
      自分が癌になった時は 桜の花が愛おしかった。
      過ぎていくときを見逃さないように、と桜の花を見つめた。
      でも、母のケアの日々はそれとは少し違う風景だった。

      私は身勝手な生活してきた。
      いま、つくづく思う。
      人は人をケアして生きている。
      親にケアされ私は大きくなり、わが子をケア(愛して)して成人にして
      今度は親をケアして、いつか私も子、あるいは誰かにケアされるのだろう。

      母の姿に苦しい思いをしている時、施設の職員さんが言った。
      ケアは「包み込むマント」です。
      私達もマントの役割をお手伝いましょう。と
      人は人をケアして、人にケアをされて生きていけるのだ。おそらく・・・
      

              浦和3位   「ボカ  ミラン」 カカ 頑張れ 
      
       
      


『 まどから おくりもの 』

2007-12-15 23:57:48 | 書籍・絵本


             

            まどから ☆ おくりもの
                     五味太郎  作・絵
                              偕成社


       五味太郎さんのしかけ絵本です。
        窓のかたちに空いた穴から次のページの絵が見えるのですが
       次のページを開いてみると窓から覗いたときには
       想像できなかった絵が・・・・
       サンタさんのかんちがいにワ・ハ・ハ
       楽しい絵本です。

                        

       今日は図書室のクリスマススペシャルの日
       子どもたちがたくさん集まってきました。

           

            クリスマススペシャルのチラシ

         

              受付

         

             会場

         

          ねえ~サンタさん、ブログに出てくれる?
            いいよ~だって。

       パネルシアター、人形劇、ぺープサート など
       ボランティアのみなさんが頑張ってくれました。
       『まどから おくりもの』も 出し物のひとつでした。

       今日は母の病院行きはパス 
       姉の娘(看護士)が夜勤あけなのに母の病院へ行ってくれました。
       お互い介護で煮詰まることがないように
       緊急でないかぎり「自分の生活」を大切にしていこうと
       話し合い「介護休日」をつくるようにしました。
       だから図書室での仕事ができました。 


『 さむがりやのサンタ 』

2007-12-14 19:43:53 | 書籍・絵本


               

                さむがりやのサンタ 
                         レイモンド・ブリッグス さく・え
                         すがはらひろくに    やく
                                   福音館書店


       サンタクロースのながい1日を漫画のコマ割りで描いた絵本
       愛すべきサンタおじさんのお話
       サンタさんの仕事はこどもたちにプレゼントを配ることなんだけど
       このサンタさん、がんこ者で少し気むずかしくて
       ももひき愛用のさむがりや
       ラジオで天気予報を聞いて 「今日は雪」だと「ちぇっ、まったく」
       なんて言ったりします。
       仕事に出かける時はトナカイとクロとポチ(犬猫)に
       「行ってくるよ」と声をかけます。
       そして「煙突なんてなければいい」なんてぶつぶつ文句・・・
       ついつい笑ってしまう
       ブリッグスの絵がとてもいいです。


       今日の母はまるでフリーズ状態・・・
       呼びかけにも反応なし 目線にも動きがない。
       それでも、安定しているようだ。
       ひまなので病室で「 質問箱」を読む 


          


        谷川さん、谷川さん、どちらへ?
                     (糸井重里 58歳)

        招かれてあちらに行く予定なんですが、
        日程が決まらないので、
         まだこちらで足止めくってます。
                     (谷川さんの答)


        宇宙人って本当にいるんですか?
                     (波蘭 14歳)

        いますよ。あなたもそのひとりです。
                     (谷川さんの答)

         ***   ***  ***  *** 

       僕はやっぱり歩いてゆくだろう
       新しい夏をむかえ 秋をむかえ 冬をむかえ
       春をむかえ 更に新しい夏を期待して
       すべての新しいことを知るために
       そして
       すべての僕の質問に自ら答えるために
                   (谷川俊太郎 ネロより)

       明日は詩人・谷川俊太郎さんのお誕生日だね。
      
      
       
       


『 無名 』

2007-12-13 19:44:16 | 書籍・絵本


              

               無名      沢木耕太郎
                           幻冬舎

       父が脳の出血により入院した。
       秋の静けさの中に消えていこうとする父
       無数の記憶を甦らせようとする私

       父と過した最後の日々・・・
       自らの父の死を正面から見据えた沢木文学
                    (MARCデータべースより)

       生きて死ぬこと
       母と私の位置・・・
       その意味でも深く心に食い込んできた一冊でした。

        :::::::::::::::::::::

       今日は雨
       母の容態が安定しているようなので午前中は家で
       ゆっくりと過した。
       ロッド・スチュワートをしばらくぶりにガンガンとかけて・・・
       (年齢がバレバレ・・・) 
       シチューを煮込みながら掃除をした。
       平穏な日常 
       クリスマスツリーも飾った。 

       昨夜、クラブWカップサッカーを国立で観戦して遅く帰宅した
       息子に「人の最後って大変だね。私、貴方にいろいろ迷惑を
       かけるぐらいなら早く死にたいよ。」と言ったら
       彼は少し黙ってから
       「おばあちゃんの事で大変かも知れないけどおばあちゃんは
        生きたいと思って今回も死ななかった・・・
        だから、支えてあげる。それだけでしょ
        人の命に迷惑はない。
        おばあちゃんが生きているのが迷惑でないことを
        お母さん自身がそれを一番感じているでしょ?
        今、そんなことを言うのはおばあちゃんに失礼だよ」と
        怒られた。   ごめんね むすこ君。

                 今日は浦和レッズ VS ACミランの試合  楽しみ~~


『 子うさぎましろのお話 』

2007-12-12 20:57:08 | 書籍・絵本

                

                 子うさぎましろのお話
                      ささきたづ  ぶん
                      みよしせきや   え
                             ポプラ社


      クリスマスの日、もうひとつプレゼントがほしい白うさぎのましろは
      炭をからだにこすりつけて黒うさぎになりすましサンタクロースの
      おじさんに会いに行きます。
      プレゼントはひとつだけということになっているのですが
      サンタクロースのおじさんは黒うさぎはましろだと気がついていますが
      プレゼントの種をひとつ渡してくれました。
      帰り道、ましろはサンタクロースのおじさんに嘘をついたことを
      悔やみ、からだの炭を落とそうとしますが落ちません。
      ましろは泣きながら、もらった種を神様に返そうと雪をほりました。
      ましろが埋めた種は春になり芽をだして
      次の冬には大きなもみの木になりました。

           

                クリスマスの本の定番です。 


      今日の午後 母はICUから個室へ移動した。
      新しくて広いし、明るい綺麗な病室だった。
      
        


      ベットにサークルをつけるのは拘束という事で承諾書を書いた。
      私が顔をみせると母は赤ちゃんのように「ニタ~」と笑った。
      「呼吸・・・息は苦しくない?」と聞くと
      「苦しくないよ」と答えた。
       すご~い
       ここに来る前よりしっかりしている!!!
      信じられない生命力
      認知症であることがかえってストレスを感じないで
      命の継続になっているのかな・・・

『 谷川俊太郎質問箱 』

2007-12-11 21:59:32 | 書籍・絵本

           
              

               谷川俊太郎
                 質問箱      

     どうしてにんげんは死ぬの?
     さえちゃんは、死ぬのはいやだよ。 (こやまさえ 6歳)

     谷川さんの答え

     ぼくがさえちゃんのお母さんだったら
     「お母さんだって死ぬのいやだよー」
     と言いながら
     さえちゃんをぎゅーっと抱きしめて
     一緒に泣きます。
     そのあとで一緒にお茶します。
     あのね、お母さん
     言葉で問われた質問に
     いつも言葉で答える必要はないの。
     こういう深い問いかけにはアタマだけじゃなく
     ココロもカラダも使って答えなくちゃね。

       ほぼ日刊新聞 谷川俊太郎質問箱



    
         

           ( 母が入院した病院のテラスから )

     母が心筋梗塞で救命救急病棟に入院した。
     昨日、「あと数時間でしょう」との連絡を受けて駆けつけた。
     何時間か経過・・・
     小康状態になったのでとりあえず帰宅して
     また、今日病院へ
           同じく小康状態を保っていた。

     昨日は余裕がなくって何も見えなかった救命病棟
     TVのERをイメージしていたが違っていた。
     音楽が流れ、ベットはエアー 壁には絵があり・・・・
     スパゲティー状態も本人(あるいは家族)の希望により減らすこともできる。
     でも、それはとても難しいことだ。
     なにかをすれば心停止する。

     ICU入院家族控え室にはベットも毛布もお茶も用意されていた。
          カーテンを引く事もできた。 ありがたい。
 
      そこに、この「質問箱」があった。誰か家族が読んでいたのだろう。
     ココロカラダを使って・・・ 
     母が回復するにせよ、「その時」がくるにせよ
     私は 「ぎゅーっ」 とまだ、温かい母の手をにぎっている。


『 ちいさなもみのき 』

2007-12-10 00:09:40 | 書籍・絵本


               

               ちいさなもみのき
                     マーガレット・ワイズ・ブラウン さく
                     バーバラ・クーニー        え
                                  福音館書店


    森のはずれに、小さなもみの木が、ひとりぼっちで立っていました。
    ある冬の日、男の人がやってきて、そのもみの木を掘って足の悪い
    息子のもとへ運んでいきました。

 「ここまで、やってこられない わたしのむすこといっしょに大きくなっておくれ」

   
          

      クリスマスのお祝いをしたあと、もみの木は 春になると
      もといた森にもどされました。
      季節はめぐり、つぎの冬になると、また男の子のもとへ
      運ばれ、春になると森にもどされました。
      そのつぎの冬がきて
      でも、この年はいつまで待っても男の人はきません。
      もみの木はさみしく立っていました。 すると・・・・
                             (出版社・紹介文より)


      街はだんだんクリスマスの華やかさが増してきている。
             プレゼント商品がお店のウインドーを飾っている。
      キラキラとしたクリスマスツリーが美しい。
      ふっと、バーバラ・クーニーの絵を思い出した。
      あの「ちいさなもみの木」はどんなに大きくなっているのだろうと。

          いつも拝読している海さんのブログ「平穏な日々」
      クリスマスツリーの投稿があった。
      とても素敵だったよ。
                  



 


『 おもいでのクリスマスツリー 』

2007-12-08 22:56:35 | 書籍・絵本

                

             おもいでのクリスマスツリー
                        グロイア・ヒューストン ぶん
                        バーバラ・クーニー   え
                        よしだしんいち     やく
                                  ほるぷ出版

       ルーシーの村では 村の教会にたてるクリスマスツリーを
       その年の当番が選ぶことになっています。
       今年はルーシーの家が当番です。
       冬にはまだ早いその年の春 ルーシーはおとうさんと一緒に
       山へ行ってバルサムモミの木に印をつけました。

           

       クリスマスになったら 大きくなったこの木をおとうさんが
       教会まで運ぶことになります。
       ところが おとうさんは戦場に赴くことになってしまいます。

       戦地から赴いた夫の代わり 村のツリーを子どもたちのために
       用意する母
       平和とは何かを教えてくれます。
       バーバラ・クーニーの絵が素晴らしい。
      コールデコット賞を2度も受賞しています。


      今日は母の施設に行きました。
       1日中、落ち葉が舞い落ちるのを一緒に眺めました。
      CDカセットに美空ひばりの曲をいれて持っていきました。
      「りんご追分」って曲をしみじみ聴きました。
      嫌いだったんだけどなあ~ 私はこの曲が・・・
      でも、いい曲だったんだね。
      母はコップでお茶を飲むことができなくなっていました。
      <吸い飲み >   赤ちゃんが使う可愛いものでした。
      素敵な友達も出来たようでした。
       ホラ、 母に語りかけてくれているでしょ 


            

ジョン・レノン忌

2007-12-08 01:34:29 | Weblog


               

         今日はジョン・レノン忌
         1980年12月8日 アメリカ、ニューヨークの自宅前で
          凶弾に倒れた。
         
         イマジンを聴く
         もう、真夜中だ。
         朝になったら母の施設に行かなくてならないのに
         眠れない夜
                   なにをしようかな・・・

         来週 図書室の  クリスマスイベントがある。
         読み聞かせ  (おはなし会)にくる子どものために
         だから、 100個のお菓子プレゼントを用意する。  
         ひとり50円の予算しかない。 それで何が買えるか・・・
                  昼間 街を歩き回ってお菓子を探した。

        


         

         

          やっと 100個 出来た。   

               買ってきたお菓子を袋詰め、モールで とじてシールを貼る
           夜中に内職  みたい作業を 
           ジョン・レノンを聴きながらやった。