「とん ことり」の音がして

暮らしの中で 絵本と私

プレシャス

2010-04-30 17:58:10 | 映画

     

           映画・プレシャス公式サイト

    映画 『プレシャス』を観てきた。

    物語は1987年のニューヨーク ハレーム
        16歳の少女プレシャスは2度目の妊娠をして学校は退学となる。
        子どもの父親は自分の父、その父は行方をくらましている。
        家では母親から暴力を受け汚い言葉で毒づかれてばかりいる。
        >お前のような能無しはなんの役にもたたない
        家庭で母の虐待、学校ではいじめられる時、プレシャスは
        それらから逃避するかのように妄想の世界に浸る。
        だが、現実はひどい母親の元で生きるしか術がない。

    退学になった後 代替学校(フリースクール)へ送られる。
         そこでプレシャスはある教師と出会う。

         「あなたの得意なことは?」
       「あなたが どう感じるのかを話して」

        ・・・・

     つねに 両親から暴力を受けてきたプレシャスは妄想の世界で
         自分をかき消してしまうことでしか生きてこられなかったので
         教師の質問にとまどうが 「私は料理が得意」と言葉を放つ。
         それは妄想ではなく プレシャスが現実の自己をみつめる
         転機となっていく。
         読み書きを覚えて、それが言葉となり他者と繋がっていく

         そのプレシャスの言葉をすべて受け止める教師

    > 自分の言葉を持つことは、自分を取り戻していくこと

    

      性的虐待、暴力、貧困・教育・エイズ と重い映画なのだけど
        後味は決して悪くない。むしろ、さわやかな気持ちにさえなった。
        そこには光があったから・・・

        人を傷つけるのも人
        人を救うのも人
        そして人生に光を見い出すのは自分

       ソーシャルワーカー役をやっていた世界の歌姫、マライアー・キャリーには
       驚いたね。 最初は誰だか判らなかったぐらい。
       髪を黒く染めてノーメイクで出演していた。

      
       

       原作本を借りたいと図書館へ行ったら
       小学生ぐらいの子が「トトロ」折り紙をしていた。
        じっ~と見ていたら・・・
        「ほしいの?」と聞かれる。
        「うん、ほしい」 

        それから  お家で ジャム作り 
        マライア・キャリーの「MIMI」をしばらくぶりに聴きながら
        キッチンが甘い匂いでいっぱいになると
         とてもしあわせ 
         目に青葉 もう5月となるんだな
        
       
   
        
        
 
          
        

    

    

はるにれ

2010-04-29 09:50:52 | 書籍・絵本

    

      はるにれ    姉崎一馬   作・写真   福音館書店

     はるにれ
           はるにれ
           なんと美しい木なんだろう
           うっとりしながら この写真絵本をながめた。
           一本の木を写した言葉のない写真絵本
           言葉が必要のない凛とした美しい木

      

           GWの始まり
           娘は昨日の夜から 和歌山県へ出かけた。
           今日はそこでコブクロのライブ、明日は会社を休み
           あちこちと行って 5月3日に帰ってくるとか
           息子はまだ寝ている。
           私は朝の犬の散歩を 済ませてこれから仕事へ行く。
           散歩道は 八重桜がきれいだった。

     

           息子のお昼はどうするかな?
           冷蔵庫になにもないような・・・
           仕方ないので あるものでお弁当を作っておく。
           彩りがたらんけど、まあ~いいか。

     

     

ダンボールくん

2010-04-28 20:07:09 | 書籍・絵本

      
       ダンボールくん  ジェローム・リュイエ/作  しまだかんぞう/訳

           ひとりぼっちのダンボールくん
           いろんな形に変身して遊びます。
           でも、さみしい。
           ある日、やっぱりひとりぼっちのレオンと出会いました。
                         ( 出版社・紹介文より )

     道ばたに落っこちたダンボールくん
           誰にも見向きもされません。
           というわけで、とりあえずひとりでがんばってはみる。
           鳥のかたちになって空を飛ぶのは楽しかった。
           でもひとりで努力しても限界はきて・・・

     

     私は風にとばされているビニール袋や新聞紙をみると
           なぜか胸がキュンとするのだ。
           どうしょうもなく涙もろくなる。
           涙を浮かべればいいってもんじゃないんだよなあ
           お安く涙など浮かべず
           お安く感動などせず
           もっと静かに もっと深く もっと凛としていたい。
           なのにねえ~
           道ばたに落ちている紙袋やダンボールにさえ
           涙する。
           だから、「ダンボールくん」にグッときたね。
           ほんとうにねえ~ なんとかならないのか、お前
           って、感じだけど・・・。

     

      職場のお弁当/ 豚肉のウド巻き・ めだいの柚子こしょう焼き
                 うの花・ たけのこご飯・かぼちゃぷりん

        

       仕事帰りに寄った魚屋さんのねこちゃん
             かつおを買ったら にゃん  と言ったョ
             それだけで仕事疲れが飛んでいったニャン
 

よるのようちえん

2010-04-27 21:41:57 | 書籍・絵本

    

    よるの ようちえん  谷川俊太郎/ 文  中辻悦子/ 絵・写真

    子どもたちが帰ったあと、しずかになった夜の幼稚園に
         ちょっと変わった 不思議な人たちがたくさんやってきます。

        

         そっとさん すっとさん  さっとさんのほかに7名
         総勢10名の ゆめの子どもたち
         写真の夜のようちえんは 怖いような・・・
         でも、ページをめくるたびに
         そっとさんはいるかな
         さっとさんは?
         う~ん  ドキドキ
         やはりね。 谷川マジック
         音楽を聴いているような文の ここちよさ
         そこは 卓抜なファンタジーの世界で自由に遊べるのだ。
         
         いいなあ~と手に取った本をみると 
         それはいつも「谷川俊太郎」さんのものであることが多いのだ。
         谷川さんと同時代に生きていて良かったなあと思う。
  
      

     サッカー観戦疲れで ぼんやりとしていた昨日  
         友人が「お昼ご飯を作ったので遊びにおいで」とお宅に招いてくれた。
         そこで頂いたのが「ロールキャベツ」
         なまのトマト3個もド~ンと鍋に入れてコンソメで煮込んでいた。
         かくし味にケチャプとソースも少し入れる。
         私はいつもコンソメとベーコンで煮込むだけなので目からうろこ
         これは美味しそうだな  
         「いただきます」   期待どうり、それはとても美味しかった。
         で、さっそく 今夜、ウチでも作ることにした。
         これから煮込んでいきます。。。
         約20分後、出来上がりは上々
         でも、出来上がりの写真を撮る前に食べちゃたヮ 
         PS:水煮してあるトマトを使うより生トマトが断然いいそうだ。
                ロールキャベツにトマトを入れるのは定番だともいわれた。

     
         
         
       

サッカー観戦

2010-04-25 23:35:49 | サッカー

   

   

       ずっとず~と、行きたかった「フクダ電子アリーナ」
       その フクアリまで今日 初めて行った。
       良い天気だったけど 
       暖かいんだが寒いんだが微妙な温度で
       スタジアムではコートを着たり脱いだり、やはり寒かった。

   

     

       息子が同時刻・味の素スタジアムでのヴェルディの
       試合観戦に望遠のカメラを持って行ってしまったので
       残念ながらJEFの試合写真が撮れなかったョ。  
      そのぶん試合観戦に集中できたような気もする。
      あれだけチャンスがあっても 2点しか取れなかった決定力不足
      そして攻撃が単調になるのも課題だねえ~ JEFは。
      でも、勝利(JEF2-岐阜0)は嬉しい! 
      巻選手のゴールがなかったのは残念だけど・・・
      やはりホームでの観戦は楽しかった。!
      蘇我駅で 売っていた「のり巻き」 ワーイ  買うよ、買う!!!
      一緒にいった娘に「お母さん、ハイテンションすぎ~」と苦笑される。
      その娘を JEFのマフラーで グルグル巻にしてやった。(笑)

      

      

       その「ジェフ巻」 フツ~だった。  豚カツ が入っている。
       「勝つ」ように  その発想も  普通じゃん。。 (笑) 

   

       蘇我駅からスタジアムまでの道にある
       マンホールが  かわいい。ワーイ !テンション下がらず
        遠いと思っていた「フクアリ」だが
       東京駅から京葉線で41分  ナンダ~ 近いんだ。千葉  
      
     

クッキーを買いに

2010-04-24 18:12:42 | Weblog


    

      メッセージ・クッキー
           箱が可愛くて しかも その種類がたくさんある。
           娘が勤務先の所属部が移動になったため
           いままでの部の方へお礼としてクッキーを贈りたい!
           との事で  「西光亭」まで行く。
           お菓子も美味しいのだけど箱のメッセージが色々あって
           ちょっとうれしくなる。
           「おせわになりました」 「ありがとう」 「おめでとう」など。
           好きなスポーツとか、特技とか贈る人へのイメージで箱を
           選びながら どれにするかを娘は楽しそうに選んでいた。
           店内には「箱」がズラリ。いまは「母の日」用などもあった。
           ネット注文が中心のようだが、お菓子屋さんというより
           ギャラリーみたいでワクワクした。
    
    

     

          お店(西光亭)が駒場公園のそばにあったので
          ちょと辺りを散策
          東大・ 駒場公園・ 日本民藝館などもあって
          閑静な住宅路はハナミズキがとても美しかった。
          雰囲気のある街並みが素敵

    

      

      

           駒場公園/ 旧前田候邸洋館をあとにして

     

     坦々麺の「香家」へ  

           5月の連休は旅行で私は家にいないから・・・と
           娘がなぜか奢ってくれた「坦々麺」 
           母は もうGWがワクワクする年でもないョ
           と思ったけど ゴチになりました。
          

    
    

  


本のあいだのくにへ

2010-04-23 21:02:22 | 書籍・絵本


  

  ルフラン ルフラン2   荒井良二 

    ルフランがやってきたのは「本のあいだのくに」
    みんなが読む本は中がまっしろで何も書かれていないが
    なんでも詰っている。
    そこに必要なのは「想像力」
    まっしろな本に何を書き込めるかは自分の力

    今日は「サン・ジョルディの日」(子ども読書の日)
    幸せと喜びを願って 大切な人や子どもに本を贈る日
  
  

    本屋さんへ行ったら「本屋」の本コーナーがあった。
    書店経営者 ・書店員の話 ・ 本屋にまつわる書籍 等など
    ついつい そこから離れられなくなってしまった。

   

     で、まず2冊 
     沢木耕太郎さんの「シネマと書店とスタジアム」
     私が好きな 映画・本屋・サッカー=買わずにいられない!
     漫画「本屋の森のあかり」 >本は紙の塊ではないんです。
     このひとことで「お買い上げ」(自分のために)

      あとの3冊は「サン・ジョルディの日」に 息子&娘に贈る。(じつは私が読む?)

     


いそがなくてもいいんだよ

2010-04-22 10:38:17 | 書籍・絵本

    

        いそがなくてもいいんだよ    岸田衿子 童話屋


    とても良い詩集です。
      
       花のかず  岸田衿子

      ひとは行くところがないと
      花のそばにやってくる。
      花は 咲いているだけなのに
      水は 光っているだけなのに

      花のかずをかぞえるのは
      時をはかる方法
      ながれる 時の長さを

      ひとは 群からはなれると
      花のそばにやってくる
      花は 黙っているだけなのに
      水は みなぎっているだけなのに

   

      今朝の新聞で免疫学者でエッセイストの多田富雄さんの訃報を知った。
      多田氏の「寡黙なる巨人」の削り込んだ文章に驚くばかりだった。
      そして・・・
      いきざまに 感動した。 
      言葉でしか書けないものを 透き通った心でお書きになっている文章には
      涙がとまらなかった。
      お体がご不自由になられても活動された不屈の姿勢には尊敬するばかり。
      心の行き場を失ったあの日、「寡黙の巨人」を読んで 私は救われた。
      雨に打たれた木々の新緑と花を眺めながら・・
      今宵 「花供養」を読む   合掌

      
   

きらめくジャンクフード

2010-04-21 13:26:20 | 書籍・絵本


       

    きらめくジャンクフード     野中 柊  文春文庫

        理想のシチュエーションは、お肉屋さんで買ったコロッケを夕暮れ時に
        川辺の土手に座って、柴犬のポチと一緒に仲良く1個ずつ堪能すること
    ハンバーガー、ポップコーン、あんみつからたこ焼きまで
       「美味しくて楽しい」もの48種を厳選したエッセイ集
                                ( 書籍・紹介文より )


                

             48種のジャンクフード
             それぞれにまつわるエッセイは楽しい!

      > 私が思うに、食べ物には
            それぞれ一番美味しく感じられる時間帯というのがある。
         例えば、私にとっては
              目玉焼きは朝 納豆も朝
             おにぎりは昼  グラタンも昼
              お刺身は夜   焼肉も夜
        そういう意味では ポテトチップスが もっとも魅惑的な時間帯
              何といっても深夜である。          ( 本文より )
 
                 

            共感 ・きょうかん・キョウカンしたね。
      イラストも可愛いい
            それにしても ジャンクフードは   美味しいもの
            このエッセイ集はダイエット中の人には向きませんよ。
            だって、食べる幸せを感じるもの
      さて、今日は仕事帰りに「ポテチ」でも買うか。
           


あるげつようびのあさ

2010-04-20 16:30:47 | 書籍・絵本

    

    あるげつようびのあさ  ユリ・シュルヴィッツ 作 / 谷川俊太郎  訳

     > あるげつようびのあさ
             おうさまと じょうおうと おうじさまが、ぼくをたずねてきた。
             でも ぼくは るすだった。
             おうじさまはいった、
             それならかようびに またこよう

     小さな男の子の 語り口で始まる絵本
        ・・・
        最初のページは まず雨が窓をうっている。
        そして、男の子が雨降る外をながめている。

        

         いまの わたしも おなじ  雨降る外をながめている。
         
         でもね。 違うのは 男の子が
         心の底に抱く望みや空想の世界を描いていること。

         原書はもう40年も前に出版されているものだけど
         お話が まるで今日のことのように思える。

         私の本棚に この絵本がいつからあったのか
         まったく思い出せない。
         そして、何を思って この絵本を購入したのかも思い出せない。
         子どもが欲しがって買った本ではなさそうだし・・・
         はじめまして   「あるげつようびあさ」みたい感じだな
         「日常」と「空想」がページからページへ    結構、面白い!

        かようび、すいようび、もくようび きんようび・・・
       「ちょっと よってみただけさ」と 猫でも トトロでも おうさまでも
        ウチにたずねてこないかな~   でも、きっと るすナンダ、私。
         
          
        

     病院の眼科へ検診に行った。
          その帰りみちにあったのが「新宿の目」 新宿駅構内にある。
          眼球のところが 深い青でグルグル グルグルと動いている。
          この「新宿の目」は いったいなにを・・・
          毎日、みているのだろう。
          誰ひとりとして この「目」に足を止めないで通りすぎていく。
          寂しいよね、きっと。 だから携帯で  パチリ
          目と目が合った。
          そんな気がした。

         

          ついでに
          東郷精児美術館で「モーリス・ユトリロ展」を観てきた。
          アルコール依存症の治療のために絵画制作をはじめたらしい。
          「モンマニーの時代」から「白の時代」、「色彩の時代」まで
          90余点  ユトリロの絵の変遷が楽しめた。