「とん ことり」の音がして

暮らしの中で 絵本と私

永遠の僕たち

2011-12-30 19:08:20 | 映画


 

    映画 「永遠の僕たち」を観てきた。
   主婦なのに、この年の瀬に 掃除も放棄して・・・(笑 )
      
      物語は、列車の窓から街の風景が映し出される。
      ビートルズの「トゥー・オブ・アス」が流れて・・・
      それだけで、ピュアな感性の空間へ

      『 交通事故で両親を失い、臨死体験をした少年・イーノック。
      話し相手は、彼だけが見える死の世界から来た青年・ヒロシだけだった。
      他人の葬式をのぞいて歩くことを日常とする死に囚われた少年は
      そこで余命3ヶ月と告げられた少女・アナベルと出会う。
      ヒロシがそっと見守る中、死が結びつけた2人。
      生きるということは、愛するということは、いったいなんだろう?
      秋から冬へと向かう鮮やかな街の景色が、わずかな時間しか残されて
      いない2人をやさしく包み込んでいく。
      恋人たちとヒロシと世界が輝きはじめる。』
                                      ( 映画・チラシより )

      3人の主役たちが良かった。
      ヘンリー・ホッパー / ミア・ワシコウスカ/ 加瀬亮
      音楽、衣装、演出と 繊細に優しく描かれていた。
      字幕翻訳(寺尾次郎さん)の言葉も余韻を残した。

       あと、1日で2011年も終る。
       たくさんの光と影を残して・・・
       自分が 置かれた状況はなにも見えなかった。
       時間を取り戻すことも、季節を変えることも出来ない。

       空を見上げる ねこ に出会った。
       私も空をみるのが、好きなんだよ。
       前を向けそうもない時は 空を見上げる。
       少しだけ、なんとか なりそうな気持ちになる。
      
    
   


50/50

2011-12-01 14:58:56 | 映画


 

   映画 「50/50」 フィフティフィフティを観てきた。

   50/50

   酒もたばこもやらない”普通”の青年アダムに突然告げられた病気はガン
   27歳という若さで、5年生存率50%のまさかの余命宣告
   その日から、アダムの生活環境は一変
   よそよそしい会社の同僚たち、看病の重圧に負けそうな恋人
   同居を迫る世話焼きの母親・・・
   病気のアダムに気遣って誰も今までどおりに接してくれない、
   ただ一人女好きの親友カイルをのぞいては。
   カイルと一緒に病気をネタにナンパしたり、新米セラピストとの
   セラピーを通して”ガン”の日々を笑い飛ばそうとするアダム。
   しかし刻一刻と進行する病魔に、やがてアダムは平穏を装うことが
   出来なくなる・・・
                             ( 映画・チラシより )


    脚本のウィル・レイサーがガンになった体験に基づく物語だという。
    なるほど・・・
    ガン患者の心がよく描かれている。
    ガン宣告を受けて治療をしていく中でさまざまを感情、苦しみが
    とてもリアルだった。
    日本の俳優でいえば堺雅人みたいな主役のジョセフ・ゴードンの
    演技がとてもよかった。
    でも、重くなくて、切ないけど、ユーモラスなシーンもたくさん
    どんな時も 人を救えるのは人なんだ、と思った。

     私のガンも50/50だったのですよ。
     時計の振り子のように あっちの50%こっちの50%って
     心が揺れた。
     もう一昔前のことだけど、忘れられない出来事になっている。
     いまは、ね。
     別の病気で、また50%ぐらい ヤバイことになるかも。
     どうやら、私の人生
     50%に縁がある。
     50%が 希望なのか、絶望なのかはわからないけど
     この数字
     自分がなにをしたいのか
     考えるには、じつによい数字かも
     悲惨なことに直面してもその状況のなかで笑えることを探す。
     それも、出来れば少しだけでも幸福な気持ちで・・・

     もう今日から12月なんですね。
     朝は雨で すぐにあがったけど師走の寒い1日となった。
     映画を観に行った渋谷の街は忙しそうな人であふれていた。
     街角のスタンドに立ち寄り熱いコーヒーを飲む。
     紙コップから湯気がたち、街の空気のなかに消えていく




    


    

 


DOG×POLICE

2011-10-08 22:19:56 | 映画


  

    DOG×POLICE(純白の絆)
    映画「ドッグポリス」を観てきた。
    爆発物の捜査や災害救助、犯人制圧などの任務にあたる警察犬と警察官の
    固いきずなと、彼らが直面する連続爆破事件を、スリリングかつ感動的に描く
    エンターテイメント大作 (映画紹介文より)

    娯楽映画としては、そこそこ楽しめました。
    もう、つっこみどころ満載なんですが・・・
    だって、かなり大雑把(笑)な映画
    それはないでしょという場面が多いよ。

    「海猿」と「踊る大捜査線」をたして2で割ったような感じ
    ストーリーに意味を求めたら駄目で
    わあ~ドキドキ ハラハラ
    シロ(犬の名前)カッコイイ、可愛い~
    早川(市原隼人)熱いじゃん
    西村(カンニング竹山)よいスパイスになっていた。
    で、いいのかも
    気がつけば飽きもせずに104分、観たよ
    パチパチ (なんの余韻も残らなかったけど)
    私は犬が好きなので良かったかな
    警察犬ってすごいね。(ウチのワンコとは違いすぎる。)
    と、言いながら・・・
    さんぽみちでのねこちゃんたち
    キンモクセイのかおり 秋だねえ

    
  


エンディングノート

2011-10-06 16:10:09 | 映画


  


 映画・「エンディングノート」を観てきた。
  40年以上勤めた会社を67歳で退職
   第二の人生を歩み始めた矢先にガン宣告を受け
   残された家族と自分の人生を総括するために
   エンディングノートを実行していく姿を収めたドキュメンタリー
   実娘の砂田麻美さんが監督

   とても良い映画だった。
   「本日はお忙しいなか、ワタクシゴトでご足労いただき
    誠に有難うございます」という女性の口上から映画は始まる。
    「エンディングノート」では 亡き父に替わり娘が語りかけてくる。
    生前の父の声と父になりすました娘の声
    なんともユニークな試み
    悲しいはずが、
    何回も笑い、そして 涙腺がゆるゆるしてくる。
    なにげない日常をカメラが追っている。
    そこに大切なものの数々があって温かい。
    一生懸命に生きてきた人は一生懸命に死んでいけるのだな

    映画 主題歌のハナレグミの「天国さん」
     これで ついに 涙がこぼれてしまう いい曲でした。

   

    映画館で売っていた「エンディングノート」
    映画のパンフレッドではない。
    これは 残された者に対して遺言などを記しておくノート
    見本をパラパラと見たけど
    お金もないし
    葬儀の希望もないし
    死を知らせたい人もいない
    誰かに伝えたい言葉もない
    困ったヤツだな、私。(笑)
    ・・・
    映画が終って
    電車に揺られて
    つり革にぶらさがって
    映画のなかの何気ない会話が心に響いてくる。
    「ありがとうね。」「ごめんね。」「愛しているよ。」
    最期の言葉が切なく美しく、そして幸せ

    つまらない日々を過しているけど
  この日本では
    信じられないような出来事が
    次々と起こったりして
    日常なんてあっけなく崩壊するって
    思い知ったりもするけれど
    ・・・
  
    いまは まったく白紙の
    私のエンディングノート
    私の轍に明日を刻むことは私しか出来ない。
   

  
    
 


神様のカルテ

2011-09-02 18:22:45 | 映画


   


   映画・「神様のカルテ」を観てきた。
   夏川草介原作の同名小説の映画化
     地方医療の現実と患者の心に添った医療ヒューマン映画
     原作の小説はとても良かったし
     映画もよく出来ていたと思うが・・・ちょいと、「ベタ」すぎかしら

     加賀まりこさん演じる末期がんの患者さんの言葉が心に残った。
     『人は生きていると前へ前へと気持ちばかり急いてどんどん大切なものを
       置き去りにしていくでしょう。』
     前へ、前へは大切なことだけど、
     私、置き去りにしていることがあるようでちょっと考えさせられた。
          
     辻井伸行さんのピアノが美しかった。
     澄んでいて温かくて、その音色に落涙

     興業ランキングが現在1位ということなので混んでいるかな
     と思って行ったのだが台風の影響なのか空いていた。
     映画館にわざわざ足を運び、映画を観る。
     それが私の約束事、(出来たらの範囲だが)
     飲食禁止の映画館にいけばよかったのに
     つい近所の映画館に行ってしまって
     ・・・
     隣の人が お菓子をぽりぽり、飲み物の氷をシャリシャリ
     食べ続け、飲み続けていた。
     >おいおい、感動の場面だよ。(心の中の声です)
     一瞬、カッとなる。
     でも、そこでイラついたら映画が台無しになる。
     人それぞれの映画の楽しみ方があるのだろう、と
     諦める。
     これもひとつの身の処し方

     今夜はワールドカップアジア地区3次予選がある。
     日本×北朝鮮
     雨かしら? 風の影響は?
     せめて、その時間は台風には大人しくしていて欲しいな
    
     花屋でほおずきの朱色に惹きつけらて買った。
     映画とサッカーと本
     そしてリビングには ほおずきの朱色
     ふ・ふ・ふ  私の今日1日、ワルクナイ

    
    


英国王のスピーチ

2011-04-15 16:15:01 | 映画


  

    映画 「英国王のスピーチ」 を観てきた。

    現イギリス女王・エリザベス2世の父、ジョージ6世が主人公の歴史ドラマ
    吃音症を抱えながらも言語セラピストの助けをかりて障害を克服し
    第2次世界大戦開戦にあたって国民を勇気づけるスピーチを披露して
    人心を得るまでを描く

    映画では言語セラピストとの友情が中心に描かれていたけど
    ヒトラーによるポーランド侵略後 国王が対独戦線布告した際の
    スピーチに打たれた。

    『 わが国は歴史上最も重大で存亡のかかった危機に直面している。
      余はいま、一人一人の英国民の家を訪れ、自ら語りかけるつもりで話す。
      この試練の時にあたり、余は国民の冷静かつ断固たる連帯を望む
      今後、つらく暗い日々が待ち受けていよう
      戦争は戦場だけにおさまるまい。
    ・・・・ (このあたりまでしか スピーチを覚えられなかった。)
      必ずやいつの日か神のご加護により我々は勝利するだろう。』

   今回の震災後の天皇陛下のお言葉を思いだした。
      ひとに語るという事
      それはひとに寄り添うということなのだと思う。
      その言葉は希望になる。

   

      とても暖かくなってきた。
      ワンコの散歩で外を歩けば 雑草がいろんな花を咲かせている。
      保育園のこどもたちが楽しそうに遊ぶ公園
      陽射しのなかでのんびりと寝ている猫
      道ばたのあちこちに積もっている桜の花弁
       けやきの新緑 
       時間が過ぎていく

      東京ディズ二ーランドも再開だって
      スーパーには納豆もヨーグルトもあった。
      いろんなことが戻ってくる・・・


わたしを離さないで

2011-04-08 23:11:03 | 映画


  

   映画 「わたしを離さないで」 を観てきた。

     イギリス最高の文学賞、ブッカー賞受賞作家 カズオ・イシグロの
     同名小説の映画化
     小説を誠実に映画化していたと思う。
     独創的な話なのだが 過酷な現実を受け止めていく三人の姿には
     胸を締め付けられた。
     キャリー・マリガンの静ひつ演技がとても光っていた。

   * 寄宿学校へールシャムで、幼い頃から共に育ったキャシー、ルース、トミー
     学校には厳格な規則があったが、そこで育った3人はその環境に疑問を
           持つこともなかった。しかし成長とともに、3人には過酷な使命が
           あることを知る・・・

    まず小説を読んだ時、最初は「クローン」というモチーフに気をとられてしまった。
      だが、読み進んでいくに従い、この物語はべつにクローンの最先端技術が
      どこまで進んでいるかといった話ではなく、人間とは何か?ということを
      描いているのだと。
      時を経て過去に身を投じ、3人はやがて・・・

     

   

   満開の桜
     もう花びらが散りはじめてきた。
     風に舞う花びらはうつくしい。

     薄暗い駅を通り抜けて 止まっているエスカレーター
     を横目でみながら 階段を駆け上り
     映画を観るために行った渋谷・文化村
     スクランブル交差点も109ビルの通りも
     人波であふれていた。
     ふつうは すぐにやってくる
     ふつうに すぐ慣れる
     これからもふつうであるように・・・
     ふつうだと思うから、存在できる、気がする。

     映画館は混んでいた。
     混んでいたのは同じブースでも「英国王のスピーチ」だったけど・・・
     やっと、新聞などにも映画広告が載るようになったもの、ね。
     3、4人の主婦らしいグループがこのあと どこでお茶するかと
     盛り上がっている会話が聞こえてくる。
     映画が始まるまで ひとり、ロビーでコーヒーを飲む
     せめて、おつりは「義援金箱」
     
     
   
    

  


毎日かあさん

2011-02-12 20:54:14 | 映画


  

  映画・ 『 毎日かあさん 』

  わんぱくな6歳の息子と4歳にして女の武器を使う娘の母にして
    漫画家のサイバラ
    予想もつかない行動に出る子供たちに振り回されながらも
    悲しいことや辛いことは笑い飛ばす、たくましい毎日を送っていた。
    一方、元戦場カメラマンの夫・カモシダは、アルコール依存症と
    格闘中で、同じ失敗ばかり繰り返す。
    やがてふたりは離婚することに・・・
    カモシダは失った家族の大切さを痛いほど知り
    懸命に治療を続けるが、今度は癌に侵されてことが発覚する。
    もう長くはないと知りながら、サイバラは再び家族として
    カモシダを受け入れる決意をする。
    そして、家族4人の束の間のしあわせな日々が始まった。
                  ( 毎日かあさん、映画チラシより )

    同じ夫婦を描いた映画・「酔いがさめたら、うちに帰ろう」が
    夫の視点、特にアルコール依存症の克服を中心に描かれていたのに対して
    こちらはその妻の視点で 家庭の日常が描かれている。
    同じ話なのにまったく雰囲気が違う
    どちらも基本的には同じ時が流れているのに
    自分の立ち位置で、こんなにも映画が変わってくるんだ。
    ・・・
    心がくじけそうになったり
    病気になったり
    悲しい別れがあったり
    とことん人に迷惑をかけたり

    きっと
    人生って いろいろある。
    それを
    普通でないとか、不幸とか思ったら たちまち日常はつまらないものに
    なってしまうだろう。

    何でもない平凡な、昨日と変わらないような1日の中に
    どれだけすばらしいものが眠っているのか考えてみよう、と
    そんなことを映画を観ながら思った。

   

   冷たい雪まじりの雨
   あちこちに特設のチョコ売り場がある。
   2月になってから、チョコ売り場で試食ばかりしている。
   高級チョコをこんなに食せるナンテ
   バレンタイン月って、いいよ。(笑)
   


酔いがさめたら、うちに帰ろう

2010-12-13 22:03:52 | 映画
 

  映画 「酔いがさめたら、うちに帰ろう」

 原作は、2007年にがんでなくなった鴨志田譲による同名自伝小説
 戦場カメラマンでありフリージャーナリスト
 漫画家の西原理恵子の夫だった人
 その彼が、アルコール依存症で入院生活を経て克服した経験がもとに
 なっている映画

  

 どうしょうもないなあ~ カモちゃん
 そのどうしょうもない人間がなにを見て、なにを感じたか
 わかんないよ・・・

 断酒の治療を受けるため入院を決めた
 カモちゃん(安行)が家族と公園で会って、別れる時
 家族の後ろ姿を眺めながら

 >淋しい。淋しいを母音だけで言うと、”あ・い・い・い”。
    悲しい。だと、”あ・あ・い・い・・・。( ああ、良い)
 
 と口にするシーン。
 遅いんだよ。
 帰る場所に気付くのが・・・
 アルコール依存症
 わかっちゃいるけど、やめられない。
 なんと情けなく、いとおしく、リアルなこと
 病院食のカレーライスのシーンが面白い。
 まわりの人間の悲喜こもごも
 ・・・
 かなしくもあたたかい映画でした。

 主題歌は忌野清志朗の「誇り高く生きよう」

 わけもなく 涙ぐむのは
 君のこと 想っているから
 悲しい涙じゃない あったかい気持ち
 ・・・

 雨降りの寒い1日
 新宿の街、映画館を探しながら歩く
 一人であることをおもう。
 さっきまで読んでいた鷲田清一の文章があたまに浮かぶ
 >携帯電話にしろ、mixiにしろ
  常に誰かとつながっていることでバランスを保っている。
  それを「近代的な寂しさ」と呼ぶ。

  うん、うまいこと思うな!
  同じ場所にいるからといって
  人は同じものをみているわけではない。
  家族だからといって
  同じ風景を眺めているわけでもない。
  ・・・
  じっとものを思いながら
 一人で立っていることのできること
  別に強いとか、そういう意味ではなく
  一人で立っていることの楽しさもある。
  それでも、尚 人は
  誰かを想い うちに帰る。
 

海猿

2010-10-30 19:31:29 | 映画


   

    海猿 LAST MESSAGE
  
  映画・海猿 LAST MESSAGE を観てきました。
  最大級の天然ガスプラント「レガリア」で火災発生!
     台風が迫り、現場海域が暴風に入るなか
     関係者328名と救出に向かった「海猿」たちの運命とは?

  告白します。
    実はわたし、密かに 「海猿」ファンなんです。
    今回も 予想どおりの展開で (笑)
    起こる最悪の事態も その窮地における人間模様も・・・
    それも、シリーズもののよさ?で 夢中になって観てしまう。
    今回、服部拓也役で加わった三浦翔平さんもカッコイイし
    EXILE「もっと強く」の主題歌もいいな。♪
 
   映画でも台風が接近していたけど
   こちらでも台風14号の影響で朝から雨
   昨日、友人から電話があり、どうも体調が悪いようなので
   彼女が好きなバームクーヘンをお見舞いに送りたくなって
   「CLUB HARE」
   映画を観て、バームクーヘンを買って、そんな1日。。。