「とん ことり」の音がして

暮らしの中で 絵本と私

駄菓子 ついでに 『おまたせクッキー』

2007-06-28 14:01:00 | 書籍・絵本

  

   《子どもの頃、食べたお菓子で懐かしいのは・・・》 と大学で
     娘は友達と話が盛り上がり 『駄菓子バー』 とやらに行ったとか。

   

    チャージ料500円で店内にある駄菓子が食べ放題なんですって。


    


          
         <これは大学近くのスーパーで買ったもの>で
          娘の中では これらが懐かしいお菓子なんだそうです。
          でも、なにも買わなくても と思いますが・・・
            確かに 幼稚園の遠足に持たせた記憶ありました。

       


   『おまたせクッキー』 パット・ハッチンス  

  

  お菓子といえば この絵本が好きです。
    おかあさんは2人の子どもにクッキーを12枚焼いてあげます。
  2人で分けようとすると、玄関のベルがなり2人の友達がきます。
  それで4人でクッキーを分けて食べようとすると、またベルがなり
  分けまえがどんどん減っていきます。
   とうとう1枚ずつに・・・。また、ベルがなりました。
     <読み聞かせ>では ベルがなる繰り返しに笑い
     えーどうするの 分けられないよお  と子ども達は
     困りながらも楽しんでいました。

    ちなみに私の懐かしいお菓子は「不二家のチョコボール」なんです。
  透明でプラスチックの犬型の入れ物に入っていました。

 


『 おひさま あはは 』

2007-06-27 19:06:43 | 書籍・絵本


      『おひさま あはは』 前川かずお
                                 こぐま社

      あかちゃん向けの絵本です。
       ブック スタートに最適!!

   おひさま あはは  大きな木も あはは

   笑うって  いいな   おひさまも いいな

       梅雨の晴れ間
   太陽が顔を出したので  洗濯物・布団などを干した。
   おひさまは いいなあ

    気持ちよく乾いた洗濯物を取り込んでいると
      夕刊が届く

         突き刺さる紫外線

    オゾン層の減少の記事が出ていた。
        もはや、紫外線は、「見えない敵」なのかな。

        私が子どもの頃は紫外線がどうのなんて誰も言わなかった。
        知らなかっただけなのかも知れないが・・・・。
        夏にいっぱい太陽を浴びると冬に風邪を引かないと信じていた。
        母子手帖にだって
    「日光浴」なんてあった気がする。

    子どもの頃、おひさまを浴びて 喜んでいた自分がいる。
        もう、「おひさま あはは 」とは いかないわけか 
    なんか、悲しい現実
        散歩には 帽子を忘れないようにしなくては。

  
   


ねこはエライ!

2007-06-26 14:03:44 | 書籍・絵本

 

   『 トンちゃんってそういうネコ 』         MAYA  MAXX / 文・絵
                                        角川書店


           
   

      この絵本の主人公 ねこのトンちゃん
      彼には足がひとつない
      けれど、それがトンちゃんを不自由にはしていない。
      
      ないものはないけど・・・・
      今、あるものに喜びを感じて あるものはあるさ と
      風のニオイをかいだり 蝶を追いかけたり
      「トンちゃんって そういうネコ」なんです。
  
     自由に生きるトンちゃんの姿に
      ネコ(トンちゃん)はえらい!!と叫んでしまいました。


      私が読んできた猫の絵本・書籍は数知れず・・・
      うん、うん 猫はずうっと 好きだった私。
      たまたま、今日 会った人達が偶然に猫にまつわる<ことわざ>
      <慣用句>をひとつ、ふたつ、みっつ・・・と使った。
    
     
            ことわざに見る猫
   

     「  私は猫舌なの 」と
       ランチを食べながら言った友人
       
      「 我が家の猫の額ほどの庭で採れた野菜ですが・・・ 」と
    収穫した茄子をくれたご近所さん

      「 家の子(犬だったが)、外では猫かぶりするの 」と
       散歩中、出会った おとなしい犬の飼い主さん
      

     面白かったので、「 猫のことわざ・慣用句 」で検索してみた。
       ほおー、こんなにあったんだ。

       友達が今日、借してくれた本まで猫が主人公だった。

       『猫はシェクスピアを知っている』 リリアン・J・ブラウン
                        早川書房
     

      シャム猫ココが難事件を解決するミステリー小説
       シリーズものです。

      『猫は殺しをかぎつける』
       『猫は手がかりを読む』
       『猫はスイッチを入れる』など20作以上あります。
        猫が事件を解決する?なんて馬鹿に出来ない!!本なのです。

         野良猫ちゃんを観察
     <猫耳をあらうと雨がふる>
    これから、雨が降る?
     1日中、猫のことを想う
 
       
      
   
      

 
      

                                                                



    


『 流星ワゴン 』

2007-06-24 19:21:18 | 書籍・絵本



    誰もいない休日の午後
         外は雨
         キャロル・キングの 『 つづれおり 』  TAPESTRY
         というアルバムを聴く
         いいな いいなぁ
         『つづれおり』 がリリースされたのが1971年というから
       もう30年以上前のもの
         イーグルス ジミ・ヘンドリックス  ジム・モリソン・・・
    そんな時代だ。
         今、聴いていると 現在の濃い音楽が溢れる中では
         このアルバムは空気のように澄んでいて心地良い

        

       さて、タイトルは流星ワゴンだった。
        音楽が<時空>へと私を誘ってしまった。
       
            『流星ワゴン』
                        重松清  講談社

   <著者の言葉から>

       死んじゃってもいいかなあ、もう・・・・。
       38歳、秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る
       不思議なワゴンに拾われた。
       そして・・自分と同じ歳の父親に出会った。
       時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。
       やり直しは、叶えられるのか・・・?

   読後、「私にとって人生の岐路になった場所」って考えてしまった。
    「やり直しがきかないのが人生だよ。」とも つぶやいてみる。
       でも
       「たった1日、タイムマーシンに乗っていいよ」 と言われたら
   私は<どの1日>に行くのだろうか。
    あの人のいた時間へ・・・・
   
     重松清さんという作家
      心の琴線に触れる物語を巧みに書く
      「ビタミンF」 でも 「卒業 」 ・ 「その日のまえに」 でも
     わかっているのに、やっぱり、読めば・・・涙 
      涙腺の弱いこと、嫌だね。

  
   
   


『 停電の夜に 』

2007-06-22 19:07:19 | 書籍・絵本


        『 停電の夜に 』 
                      ジュンパ・ラヒリ/著
                                小川高義/訳   新潮社

    昨夜
       なかなか寝付けなかったので 深夜に犬と散歩に出た。
        そんな真夜中でも 外で なにやら楽しそうに話している人がいる。
        相手の顔がはっきりと見えない暗闇で
        話をするのは 心がそそられる楽しさがあるのかな
        なぜだか、暗闇では なんでも 話ができそうな気がする。

    『 停電の夜に』 主人公はアパートに住む若い夫婦
        妻は少し前に子どもを死産して、その悲しみから抜け出せずに
        いて夫との関係は冷えている。
        ところが5日間だけ「午後8時から1時間停電」になったことから
        冷えていた夫婦の心に微妙な変化が生まれる。

   それまでは別々に食べていた食事も停電になる前に済ませるために
       一緒に摂るようにして停電になるとろうそくの灯の前で
    共に時間を過ごす。

   暗闇の中で 妻が突然、提案する。
      「何か言いっこするのよ、暗い中で」
      「たとえば?おれはジョークなんてもの持ち合わせていないよ」
      「そういうのではなくて・・・
        いままで黙ってたことを言うなんてのはどうかしら?」

   つまり今まで隠していたことを打ち明けようというのだ。
       停電の夜は特別な日となった。
       ものが言えるようになったのだ。

   アメリカの文学賞を総なめにした短編集です。
     


バスの停留所で・・・

2007-06-21 13:35:19 | Weblog


     今日、バスを待っていた時でした。
      バスの時刻表の前でおじいさんが停留所に立っています。
      そこに若い女性が自転車で その前を通り過ぎようとしました。
    停留所のある歩道は狭く、そのおじいさんが動かなければ
      自転車はすんなり通ることができません。
      女性は自転車から降りておじいさんが動くのを待ちました。
      おじいさんは動きません。
      そして次の瞬間大きな声で怒鳴ったのです。

      「 わしは時刻表を見ているんだ。
        自転車なら車道を走れ、車道を!!! 」

       女性はびくっとして
      「 すいません 」と言ってから車道に出ました。
    すると、今度は車がクラクションを鳴らし
      「 あぶないだろー、馬鹿もん 」と捨て台詞を残し走り去りました。
       女性は今度は無言で自転車をこいでいきました。

       狭い日本の道路で ほとんどの人は
       悪くもないのに「すいません」と謝って
       通ったり、通らせたりしてうまくやっています。
     おじいさんは交通ルールの上では正論
    でも、それは中国とかヨーロッパならいいのですが・・・。
       狭い道でみんなが無理難題をふっかけているようで
      なんとも 
    
    「自転車道がほしいなあ」という息子の気持ちに納得した
    瞬間でした。
      

      

    家に帰ると、息子が また自転車を組み立てている。
        これを 部屋だよ 部屋の中に駐輪する。何台目だよ~
       まるで 駐輪所と化した室内  やれ、やれ
        私は自転車道より広い部屋がほしくなった。 
      どうやら、自転車が組み立てられたようです。
         

   
     

『 木のぼり入門 』

2007-06-20 12:13:01 | 書籍・絵本


       『 たくさんのふしぎ  』 1988年10月号
                             木のぼり入門 児玉芳郎 ・福音館書店

    散歩道 メタセコイアの木がまっすぐ空に伸びていて、見上げる。

             

       

    まだ息子が幼いころ
    彼は木のぼりが好きな子どもでした。
         木にのぼりたくて 毎日うずうずしていました。

    特にメタセコイアに木がお気に入りでした。
    杉のような木肌の少しけばだった手触り
    太い枝にまたがって木をゆすった時の振動
         簡単にぽろぽろと取れてしまう葉っぱ
    その間から見える風景

    息子が木から落ちてしまわないかとハラハラしながら
      それでも、一緒に木に抱きついていたことを
         もう20年近くたった今でもリアルに思いだします。

    もう大人になってしまった息子は木にのぼりません。
         大人になると、木にのぼるには理由がいります。
         下手にのぼったら、怪しい人って通報されそうだし・・・

    大人って不自由なんですね。
                     


『 わすれられない おくりもの 』

2007-06-19 16:04:18 | 書籍・絵本


           
         わすれられないおくりもの 立ち読みページ

       『 わすれられない おくりもの 』  
                     スーザン・バーレイ   評論社


    どうして逝ってしまったのだろう
         突然の別れ
         もう 会えない 悲しみ
       もっと 話したかったのに
         もっと 教えてほしかったのに

        娘が恩師のお葬式から帰ってきた。
        先生はクモ膜下出血で倒れ、意識が戻らないまま亡くなった。
        家庭科の教師をされていて、娘たちに生活の知恵や技術を
        たくさん教えてくださった。
    
       お葬式で 教え子達は ひとひきり悲しんだ後
       そういえば、
       先生がある日、保育の授業で
       『 わすれられない おくりもの 』の絵本を<読み聞かせ>して
       くれたことを みんなで思い出したという
       そして、読み終わってから 先生は こう言われたとか

       『 アナグマは逝ってしまったけど・・・・
       亡くなったのは体だけ 教えられたことはみんなの中で
       生きるのです。
       誰かから教わったことを自分のものとして会得して
    また、誰かに伝えなさい。』 と。

       もし、今 貴女が誰かと悲しい別れをしたのなら
      悲しみを  <出会った感謝> に変えて
       『 わすれられない おくりもの 』 を探してみて
       きっと、あたたかい気持ちを取り戻せるから・・・。
     
            
     


   


『 頭がいい人、 悪い人の話し方 』

2007-06-18 16:05:51 | 書籍・絵本

    『 頭のいい人、悪い人の話し方』
                   樋口裕一 PHP新書・305

   ものごころ ついてから ずっーと 頭のいい人に憧れている。
     「頭がいい」とは どういうことなのか
     私には よく わからないけど・・・・。

   『 頭がいい人、悪い人の話し方』
       ちょっと 気になる書名かも
     ベストセラーになった本らしい
     書店でパラパラとページめくってみたら
         知ったかぶり
     矛盾だらけ
      繰り返しが多い
        説教が多い   等など悪い例
     どうやら、私は「頭の悪い人」に分類されるようだ。 
   で、落ち込みそうなので 本を元の書棚にもどして
   で、やっぱり 手に取り直して スタスタとレジに差し出す
       <話し方>の実用書を読んで、今日も誰とも話さない1日を過す

   
        
        <画像・日刊スポーツより>    <ネットで試合をみる>
     執念の2ゴールを挙げた千葉FW巻選手 
   千葉3-2甲府 2か月ぶりの勝利
      良かったよー    
      

『 夏の庭 』

2007-06-16 22:24:41 | 書籍・絵本


     『 夏の庭 』 
                   湯本香樹実   新潮社

    梅雨入りした・・・
    が、この2、3日 カラリとした快晴 
    やけに夏空が美しい 

    夏が来る度に 思い出す本が 『 夏の庭 』 
    子どもが中学・高校で<夏休みの課題図書>になった本
        中学・高校の入試問題によく出される本らしい。

    主人公の<ぼく>こと キュウリの木山
    肉屋の息子でデブの山下
   エキセントリックな性格で父親がいないメガネの河辺
   この小学6年生の3人が
   「人の死ぬところをみよう」と話し合い
   あるボロ屋に住む一人暮らしの老人の見張りを
   するところから物語が始まる。
   
   夏なのに<こたつ>をいれてぼんやりとTVばかりみていた
   おじいさんは3人の<見張り>の存在に気付き
   それが刺激となり死ぬどころが、だんだん元気になっていく
   
   そして、いつしか 3人は おじいさんの<庭>で
   楽しい時間を過ごしはじめる。

   しかし
      3人がサッカーの合宿から戻ると
      一緒に食べようと思っていた ぶどうが 残されていた・・・・

  

      『 西の魔女が死んだ 』
                   梨木香歩  新潮文庫

   こちらも同じく 「老い」や「死」を扱った物語ですが
      とてもさわやかで温かい

   中学1年になった<まい>は学校へいけなくなる。
      そこで、「西の魔女」こと ママのママ
      つまり、祖母の家にしばらく「魔女の修行」に行く事に・・・
      自然の中で 規則正しい日常を繰り返すなかで
      <まい>の心が再生されていく様が
   じんわりと胸に沁みてくる。

     魔女とは「自分の意思で 考えて 生きる」そういう人の事