脳梗塞からの”再生”
免疫学者・多田富雄の闘い / 上田真理子 文藝春秋
NHKスペシャルのディレクターが描く
「鈍重な巨人」 多田富雄氏の壮絶な闘病と寛容で豊かな生き方
四月に世を去った多田氏の遺言となるドキュメント
( 書籍・おびより )
著者はNHKスペシャルで多田氏に密着取材したディレクター
亡くなるまでの5年間を迫った渾身のドキュメント
・・・・
多田氏の著作「寡黙なる巨人」を読んで、その凄い記録に
心が打たれたのだが、この本は 一夜にして半身不随になり
話す事も食べる事もままならない状態に陥って、なお
自らの身体を創造的と言い切れるものか
変わり果てた自分の身体のなかにいったいなにを発見したのか
どのように自分を奮い立たせ、前向きに生きていこうとするのか
・・・・
取材を続ける中で、著者は多田氏と向き合い
捉えた日常にさまざまな困惑を感じどう撮っていったらいいのか
わからなくなっていく
どうやって「番組」にするか
・・・・
- あのとき 倒れていなければ、と思うことはおありになりませんか?
「ときどき おもいます」
- やっぱり、悔しいと思われますか?
「はい」
「しかし 今のほうが良く生きていると思う」
:トーキングエイドでのインタビューより:
もう8月も終わりに
蝉が意地のように鳴いている。
夕方、日陰で吹く風は、ほんのすこし涼しくなった。
でも、でもでもでも 暑いよ。
ひとりなので
早い時間の食事
ふふふ ほんとに 夕ごはん
今夜は高いと言われている秋刀魚だよ。
スーパーで一尾250円だった。
やけに窓際が赤いと思ったら夕焼け
夕焼け、見ながらサンマを食べる。。。
サンマ好きだけど、ワタは苦手
朝夕のワンコの散歩で見かけるねこおばさん
おばさんがくると あちこちからねこが集まってくる。
非難ごうごう でも、へいきなねこおばさん。
わあ~ 15匹ぐらい来たよ。ねこ
原稿零枚日記 小川洋子 集英社
主人公は小説のあらすじを書くことを得意とする「あらすじ教室」も
つとめる女性作家。
だが、自身の小説はまったく進まない。
取材先でたべた苔料理
小学校の運動会の見学
出席した文学賞のパーティ
・・・
他愛ない日常を日記に綴る。
日常の記録のはずが
あらすじ名人の視点からは・・・。
日常の合い間に異界がある。
そもそも日常とは・・・
人間の不確かさ、かなしみ、おかしみ
原稿零枚日記
繊細でうつくしい文章に惹かれた。
カレーが食べたくなって街へ出た。
ガンガン照りつけるお日様を睨みながら
いろんなお店を通りすぎて
人のあいだも通り過ぎて
・・・
この街には何軒もカレー屋さんがある。
カレーを食べながら 本を読む
こんな時、何かを書けたらいいのだけど
夏ってカレーが美味しい
それしか出てこない。
うん、夏はカレーが美味しい!
「かよばあさんとクー」 かよりん ブクログ
ひとりぐらしのかよばあさんは 大のねこぎらい
そんな かよばあさんの身にある日、
突然 大変なことが・・・
ブログ友達の かよりんさんが 童話を書きました。
うん
なるほど
とても楽しく読ませていただきました。
私も ねこになりたいよ。。。
東京日和 荒木陽子・荒木経惟 ポプラ社
まず「東京日和」はご夫婦の街歩きから始まる。
陽子さんの文章にアラーキーの写真
つぎは逝ってしまった妻への思い
そして・・・
ふたりで歩いていた場所を
ひとりであるく
誰もが気に留めないような場所が写されている。
普通の風景
でも、壊れてしまった時間ではない。
そこにはあるのは 悲しい瞬間だけではない。
>ひとりで歩いて写した(東京日和)は、私がヨーコに捧げたのではなく
ヨーコが私に捧げてくれたのだ。これらは彼岸から比岸を見た写真かも
しれない。色景から光景へ
携帯が壊れてしまった。
私はべつに携帯がなくても・・・なのだけど買う。
可愛い赤色の携帯機種を選び
>これにしてください。
と言ったら
>これは海外のメーカーが作ったもので使い勝手がよくないと
みなさんがおしゃりますが・・
そのアドバイスに従い つぎに安くて使いやすそうな機種に変えた。
で、あとから気がついたのだけど
「使い勝手」私にはあまり意味がなかった。
どれにしたところで、慣れてしまえば同じ
慣れるまでは どれも同じように
私には「使い勝手」は悪いのだ。(笑)
それに ほとんどの機能を使わないわけだしね。
新しい携帯に メールが着信された。
返信はどうするのだろ?
前の携帯とはボタンが逆位置で ^^^マチガエテシマウ
やだね、まったく 携帯で老いを自覚するなんてさ
ガンガンと照りつける、猛暑日だ。
「携帯」と 「東京日和」を買ったから
はやくウチへ帰ろう。 暑すぎるよ。
あら
なんだろ? ひとが並んでいる。
新しくオープンしたお店みたいだ。
「とろなまドーナツ」
冷やして食べる新感覚!なのだそうだ。
ドーナツ好きの娘のお土産に買う。
ドーナツというよりムースみたいかな
オットー/ 戦火をくぐったテディベア トミー・ウンゲラー 評論社
ぼくはオットー
ドイツの工場で作られた、ほんもののテディベアです。
デビッドという男の子の誕生日のおくりものになって
デビッドの親友のオスカーと三人で楽しい日々を過していました。
ある日、ユダヤ人だったデビッドは、両親とともに
強制収容所に送られてしまい・・・
でも、数十年後、思いがけない幸せなときを迎えます。
この本は、ぼくたち三人のものがたりを書きのこそうと
ぼくが書いた自伝です。
( 紀伊国屋・BOOKWebより)
戦争で離散した友人がテディベアの導きで再会するお話
その数奇の運命
戦争が人の人生を変えてしまうこと
そして 戦争が人を引き裂くとこんなドラマを生むこともあるのだな、と。
本棚から 「野火」 大岡昇平 と 「火垂るの墓」 野坂昭如を取り出してみたが
こういう本と向き合うことがしんどくなってきた自分を感じます。
それでも せめて、終戦の日ぐらいは。。。
今日もあつい
今年みたいに暑くて、今年みたいに蝉のうるさい夏でも・・・
オミナエシがもう咲いている。
街でよく見かける
雑草や野草が よーくわかる本 岩槻秀明 著 秀和システム
都市部の公園や河原、林でよく見かける植物の名前と特徴が
すぐに探せる図鑑。
「雑草という名前の草はない」-とは昭和天皇のお言葉
どんな草にも名前があり、人間の都合で邪険に扱うような
呼び名にすべきではないという意味だとか
雑草という名前の草はない
という文章を見つけたときから
道ばたの雑草がみな誇らしげにみえた。
季節になれば緑の葉を茂らせ、可愛い花も咲かす。
東京みたいな緑の少ない街にだって
街路樹の根元など
いろんな場所に かわいい花をみつけることが出来る。
そんな時
少しだけ心が柔らかくなっている。
ワンコとの散歩みち
公園でおばあちゃんに声をかけられた。
> この花、知っている?
: アザミみたいな感じの 雑草ですよね?
> ううん
ちゃぁ~んと 名前があるのよ。
それが酷い名前なの
×○▲%&・・・と言うの。
: それは ちょっと、同情したくなる名前ですね。
> それでね、これが雑草だと すぐに 抜かれてしまわないように
まわりを綺麗にしているの
まわりを綺麗にしておくと可愛い花だと気付くでしょ
: なるほど
その時、突然の大雨。。。大急ぎで家に帰ると
なんと、もう、教えてもらった花(雑草)の名前を忘れていた。
図鑑で探せるといいのだけど・・・
今日はとうもろこしご飯を炊く
とうもろこしを包丁でざくざく削ってポィ!と炊飯器にいれて
あとは塩・酒を少々
香りづけにバターや醤油を落としてもいい
とうもろこしご飯は筍ごはんや松茸ごはんみたいに
豪華ではないけど、夏ごはんなのだ。
暑い・・・
MOMENT 本多 孝好 集英社文庫
死ぬ前にひとつ願いが叶うとしたら・・・
病院で掃除のバイトをする大学生の「僕」
ある末期患者の願いを叶えた事から、
彼の元には患者たちの最後の願いが寄せられるようになる。
恋心、家族への愛、死に対する恐怖、
そして癒えることのない深い悲しみ。
願いに込められた命の真実に彼の心は揺れ動く
ひとは人生の終わりに誰を想い、何を願うのか。
そこにある小さいけれど確かな希望ー。静かに胸を打つ物語
( 「BOOK」データベースより )
裏表紙に書いてあった内容説明文↑からは
感動、泣ける・・・小説かな?と思ったのだけど
イメージとは違い予想外!に 面白かった。
病院内で 巻き起こる死を前にした人々の嘘と真実
・・・
ちょっと、泥臭く、ちょっとドライな主人公の言葉が印象的だった。
> 価値のない人間なんていなくって、価値のない人生なんてなくって。
最終的にそれを判断するのは自分だから・・・
そんなわけじゃない。
自分の勝手な事情で、自分で勝手に死にたいのなら
自分が関わったすべての人の同意を取り付けるべきです。
なるほど なるほど 対談も そう、そう!!と共感した。
「本多孝好×是枝裕和」対談1
前作の「WILL」を読んでみようかな
死ぬ瞬間、なにを願い想うかしら、とこの本を読んで ふと、思った。
いつも、ぼちぼち生きてます。(笑)
きっと なにが起きても
逃れることも克服することも出来なくて・・・
やってきた苦しみは放っておいても
いつかどこかへ消えていくさ、みたいなさ
・・・
そんなことは ないか。
じっくりと、ぼちぼちと
苦しみにも 悲しみにも 向き合えばいい
そこに なにかあるはず
セミくん いよいよ こんやです 工藤ノリコ 教育画劇
長い間、地下で暮らしていたセミくんが いよいよ こんやを迎える。
朝方、セミくんがカブトムシに電話でそれを告げると
カブトムシからミツバチへ
ミツバチからアオムシへ
アオムシからスズムシへ
スズムシからホタルへ と電話リレー
みんなで さっそく、パーティーの準備が始まった。
月が昇りはじめると
いよいよ 地上に向かうのだ・・・
> いよいよ こんや?
ええ、そうです いよいよです
主人公はせみ
羽化して いきなり大人になる虫
絵本の
セミくんが ひとり家を出て地上に登っていく姿が愛おしい
おそらく、セミくんは自分の生涯の短さも知っているのかな
アブラゼミの声しか聞こえない。
じんじんと頭のなかに沁みこんでくるような蝉の声だ。
やはり、ね
セミくんの声は夏には必要かな?
暑い夏を さらに暑~くさせるような声でうるさいけどさ
映画 「トイ・ストーリー3 」
Disney.jp トイ・ストーリー公式サイト
トイ・ストーリー3を観てきた。
・・・
アンディがおもちゃで遊んでいたもの今は昔
アンディは大学に入学する年齢になり
カウボーイ人形のウッディたちおもちゃは託児施設に
寄付されることになった。
しかし、そこで待っていたのは乱暴な子どもたち
ウディたちは脱出に成功するもののアンディのもとに行くか
仲間たちを助けに行くかの究極の選択を迫られる。
( シネマトゥディ より )
シリーズものなんですね。
1・2は観ていなかったのだが 3 から観ても
面白かった、よく出来た映画だと思った。
おもちゃ
子どもが小さいころに遊んでいたおもちゃが
まだ、少しだけ残っている。
ちょっと、子どものかわりに遊んでみようかな
リカちゃんと バルタン星人と アンパンマン・・・
捨てませんよ。。。(おもちゃたちへ)
そうだ、映画の中のおもちゃに「トトロ」 がいたのが嬉しかった。
カフェで
自然と聞こえてくる会話を こっそりと聞いていたり
窓から その辺を通る人を見ているのも 楽しい。
そんな時間が好き
ちょっと、悪趣味でもあるけどね。
・・・
いつか大人になってしまう子ども
人は失くした風景をどこかに探そうとするのかな
さて、 ねこでも探しながらウチに帰ろう。
みず 長谷川摂子:文 英伸三:写真 福音館書店
> いろんなところに みず みず みず
かあさんのように やさしい みず
ともだちのように ゆかいな みず
かいぶつのように おそろしい みず
みず みず みず いろんな みず
長谷川摂子さんの軽快な文章
そして
いろんな水の さわやかな写真がいっぱいの
たのしい写真絵本。
夏まつりが花盛りなのかな
どこかの 花火の音が聞こえてくる。
夕暮れ時に ワンコと会場付近を通る。
その高齢者施設の庭には
まだずいぶんと陽が高いのに職員さんに介助されながら
車椅子に座った人たちが空を見上げていた。
かつてはきっと、家族で夏祭りを楽しんでいたのではないかな
いまは ひとり
いろんなものが欠けていって・・・
そんな寂しさを感じていると
>まあ~ かわいいワンちゃん。。。
ここを通るたびに 声をかけてもらえるので
ウチのワンコはきまって 愛想よく尻尾をふる。
人の人生を 勝手に寂しいなんて 想像したことが恥ずかしくなる。
夕方の風が少し涼しくなってきた。
そうか
立秋なんだね。
と言っても、30度を越す暑さが続いているけど
今日は曇り空
雨は降り出してはいない。
ゲリラ雨は困るけど
少し、ふれ、ふれ、あめ
・・・
空を見上げれば 夕焼け
誰かに 夕焼けが綺麗だよ。って 写メールをしたくなった。
でも、携帯はウチに・・・