「とん ことり」の音がして

暮らしの中で 絵本と私

日曜日たち

2011-02-26 21:45:56 | 書籍・絵本

 


 日曜日たち 吉田修一  講談社文庫

  別々に東京で生きる5人を結ぶ「日曜日」

  ありふれた「日曜日」
  だが、5人の若者にとっては、特別な日曜日だった。
  都会の喧騒と鬱屈した毎日のなかで、疲れながら
  もがきながらも生きていく男女の姿を描いた5つのストーリー
  そしてそれぞれの過去をつなぐ不思議な小学生の兄弟
  ふたりに秘められた真実とは
                    ( 内容紹介文より )


   表紙のイケメンさんに惹かれて買った文庫本
   なにを見上げているのだろう。
   「パレード」「最後の息子」など吉田修一作品を読んでいたので
   ハズレはないかな、と。
   いま、読書中・・・

  

   買い物へ行ったスーパーでは駅弁大会
   で、5種類しかなかったけど、その中から豚丼をセレクトする。
   通りみちの公園で親子がお弁当を広げていたので
   私も、公園で食べることにした。
   旅する機会がほとんどない私だけど
   駅弁っていいなあ  北海道か、行きたいなあ
   
   ネットで駅弁を検索したら
   「ヨネスケの駅弁・空弁・食べて答弁!」というブログ発見
   東京駅でいろいろ買えるのね。


シャガール・空にふわり

2011-02-25 12:17:45 | 書籍・絵本


 

  シャガールの絵本 空にふわり  小学館あーとぶっく

  バイオリン弾き 曲芸師 動物たちが自由に飛びまわるシャガールの絵
  愛妻べラとの恋物語を軸にして、代表作「私と村」などを紹介する画集絵本。
                     (BOOKデータより)


  空にふわり
  シャガールの幻夢の世界
  いいな

 

  きょうは 快晴
  暖かいし 空も青くて
  あたまのなかで 空にふわり
  自由な空に
  あぁ、なのに
  浮かんできたのは・・・

  吉田拓郎さんの歌   ( 1972年 )
  「たどり着いたらいつも雨ふり」

  ♪ 今日という日が そんなにも
       大きな1日とは  思わないが
       それでも やっぱり考えてしまう
       アー このけだるさは何だ

   東京では「春一番」が吹き、気温は20度となった。
   NZ地震4日目、安否不明の方の無事を祈る。


ブランケット・キャッツ

2011-02-23 11:14:10 | 書籍・絵本

  

  ブランケット・キャッツ   重松 清  朝日新聞出版

  2泊3日、毛布付き
  我が家にレンタル猫がやってきた。

  昨日、本屋さんに行くと 猫本コーナーがあった。
  2月22日?
  ほぅー 「猫の日」なんだ。
  で、手に取った本がこれ
  馴染んだ毛布とともに、2泊3日でレンタルされる
  ブランケット・キャッツ
  子どもの出来ない夫婦
  いじめに直面した息子と両親など
  短いお話を七遍集めたもの
  重松 清さんらしい温もりがいっぱい

 

  作者のあとがきによると「ブランケット・キャッツ」は おとぎ話だという。
  >「桃太郎」や「かぐや姫」と実は同じ設定で日常生活のなかに
     突然、異物 が入ってきてドラマが生まれる。
 
 私は「愛玩犬」といわれている、ぬいぐるみのような犬と暮らしている。
  だが 玩(がんぐ)には 程遠い
  一緒に暮らしていれば、「かわいい」だけの存在ではない。
  手もかかるし、おもいどうりにはならない。
  でも、それが 「異物」的であっても  「家族」的であっても・・・
  どうぶつたちがあたえてくれる時間は「 ドラマ」的なのだ。
  わが愛犬とも 道ゆく猫とも 「共存」時間が楽しい。

 

   読売新聞に掲載されていた「ヤミーさんのレシピ」
   「塩鶏」 鶏もも肉に塩をもみ込んで焼くだけ
   ママレードと白ワインを加えてソースをつくればオシャレ
   ヤミーさんのmyレシピ

   

    ヤミーさんが料理されたものと 同じ料理とはおもえないのはご愛嬌として・・・
    ヤミーさんのmyレシピ、なかなかです。

     ↓ は 我が家の「海鮮トマト鍋」 ひとり用
       キャベツや豆腐、鮭や鱈、帆立、にチーズ
       そろそろ、鍋の季節もおわり
       でも、まだまだ いけますね、鍋

   


佐野洋子・対談集

2011-02-22 11:06:08 | 書籍・絵本

   

   佐野洋子 対談集 人生のきほん
          西原理恵子・リリー・フランキー  講談社


   佐野洋子さんと西原理恵子さん・リリー・フランキーさんの対談集
      佐野さんは昨年11月に亡くなり、これは最後の対談集となる。
      3人とも武蔵野美術大学の卒業生
      佐野さんは自分の人生観を
      西原さんは夫との結婚生活を
      リリーさんは母に抱く思いを
      それぞれ、抱腹絶倒のトーク
      それでも
      いずれも 生命力ある、いい人生だなぁ

      リリーさんとの対談は 佐野さんの体調を考慮して二回に分けて行う
      予定だったそうだが、それが叶わず・・・
      リリーさんが佐野さん宛てに手紙を書いている。
      それが辛気臭くなく とてもよかった。

      

      今日の空は青くて高い。
      風はヒンヤリ冷たいですけど お日様はキラキラ

       私も、ね。
       何もない人間だけど 佐野さんの「老け方」を目指して頑張ります。


いせひでこ展

2011-02-21 12:05:17 | 書籍・絵本


  

  旅する絵描き 「いせひでこ」展

   ルリユールおじさん、大きな木のような人、あの路をはじめとする
   創作絵本や宮沢賢治作品に取り組んだ「よだかの星」などで
   知られるいせひでこさんの展覧会に行った。
   (世田谷文学館・2/11~3/31)
   出迎えてくれたのは本に顔をうずめる少女、 
   わぁ、きっと これ、タイムスリップした いせさんね。
   

  

    私は いつもいつも 白い紙に顔をうずめてきたが
    それは 喋らなくてもすむ世界だったから
    絵が上手いとか好きとか以前に
    気持ちの言語化が ひどく苦手な子どもの
    生きる手段だったのだ。
                                記憶/ 再生より

   

   歩いて感じて
     思いめぐらし過ぎているうちに
     風景に次々と わき道に ひきずり込まれる
     より道の より道の果て
     スケッチ帖は 名前もわからない摘み草と予期せぬ風景で
     いっぱいになる
     時刻表や地図も全くあてにならない
                    記憶/再生より

    

      「七つめの絵の具」  いせひでこ 平凡社

      保育園のかたすみに誰も見向きもされなくなった
      ボロボロの絵本やキンダーブックやコドモノクニが
      もう本とはいえない形で積み重ねられていた。
      毎日そこにひとりで座り込むと
      一枚一枚ばらし好きな絵にはさみを入れ
      気に入った主人公たちをつなぎ合わせては
      勝手な物語をしたてて遊んだ。
      絵本はこわすものであり再構築するものだった。
                                   ( 書籍・本文より )

      原画の前に佇んでいると
      風景を感じ 風を感じ
      透明な時間の中にいるような錯覚を感じた。
      空の色や風の匂い
      なんの変哲のない、ごく普通の日常のシーンであっても
      すべての移ろいは1回限りのもの
      2度と同じことは戻らない。
      そんな時間の切なさを愛おしいほど いせさんの絵で思う。
      この空間に出会えて幸せだった。
      人の心を知ることは・・・人の心とは
      あなたのつぶやきが聞こえてくる


うそうさぎ

2011-02-15 14:35:55 | 書籍・絵本
 

  うそうさぎ  こどものとも(2007年・8月号) 谷川晃一

  うさぎひょう、しましまうさぎ、うさぎとら
  本のなかには うそっぽいうさぎが たくさん
  あ^^^いいなあ
  わたしも「 うそ○○」に なりたいよ。
  ときどきは こんな想像力と自由さが 欲しいんだな

 

 

  え?
  昨夜、降りだした雨が 雪に変わり
  窓の外は雪景色
  こりゃ、積もる

  通勤の電車が遅れたり
  駅前の坂道で車がスリップしたり
  それでも、微妙に
  みんな、雪が積もっていく状況を楽しんでいる。

  朝、起きてみると
  ポトポトと さわがしいほどの音で
  すごい勢いで雪解けが進む

  暖かいお日様に
  ちょっと、待ってよ
  子どもたちが ゆきだるまを作るんだから
  ・・・
 

   昨日から ガーリック・しょうゆに漬け込んだスペアリブを焼き
   あとはクラムチャウダーを作ったりしてから
   長靴をはいてワンコの散歩へ行こうとしたら
   もう、雪は消えていた。
   長靴は必要ないか・・・

ふがいない僕は空をみた

2011-02-14 15:08:05 | 書籍・絵本
 

 ふがいない僕は 空をみた  窪 美澄 新潮社

  悪い人もいい人も出てこない。
  どの登場人物にも愛すべきところがあり、憎むべきところがある。
  不妊。性癖。貧困。家族。世間。友達。愛。
  戦うのも守るものが容易ではないから、ときどき彼らは混乱し
  戦うべきものと守るべきものを間違えもする。
  その滑稽さと切なさと愛おしさ
  そうしてこの小説が描くのは生きていくことへの圧倒的な肯定である。
                                       ( 書籍・おび より )

   第8回「女による女のためのR-18文学賞」大賞
   というからに、性描写が濃く、ちょっとたじろぎながら読み始めたのだが
   ・・・
   なんで、こんなに感動するんだ。
   よい新人作家が現れたものだなあ
   全部で5話 入っているのだが 読み進めるごとに
   面白さが増していく
   「人」をみる目があたたかくて
   世界を肯定するやさしさに満ちている。

   いまにも雪が降ってきそうな空模様
   どうしょうもなく悲しいとき つらいとき
   私、 ふがいないなあ~と。
   自分のみている世界が狭すぎるせいかな
   うゎ さらさらと 雪 
   空を見上げる。
   
   > この窓からの風景が一瞬で消えるようなことが起こっても
       私はこの世界に生まれてこようとする赤んぼうを助けるだろう
       だから、生まれておいで

  

    娘からのプレゼント・チョコ
    可愛くて、なかなか食べられないよ。
   
  

毎日かあさん

2011-02-12 20:54:14 | 映画


  

  映画・ 『 毎日かあさん 』

  わんぱくな6歳の息子と4歳にして女の武器を使う娘の母にして
    漫画家のサイバラ
    予想もつかない行動に出る子供たちに振り回されながらも
    悲しいことや辛いことは笑い飛ばす、たくましい毎日を送っていた。
    一方、元戦場カメラマンの夫・カモシダは、アルコール依存症と
    格闘中で、同じ失敗ばかり繰り返す。
    やがてふたりは離婚することに・・・
    カモシダは失った家族の大切さを痛いほど知り
    懸命に治療を続けるが、今度は癌に侵されてことが発覚する。
    もう長くはないと知りながら、サイバラは再び家族として
    カモシダを受け入れる決意をする。
    そして、家族4人の束の間のしあわせな日々が始まった。
                  ( 毎日かあさん、映画チラシより )

    同じ夫婦を描いた映画・「酔いがさめたら、うちに帰ろう」が
    夫の視点、特にアルコール依存症の克服を中心に描かれていたのに対して
    こちらはその妻の視点で 家庭の日常が描かれている。
    同じ話なのにまったく雰囲気が違う
    どちらも基本的には同じ時が流れているのに
    自分の立ち位置で、こんなにも映画が変わってくるんだ。
    ・・・
    心がくじけそうになったり
    病気になったり
    悲しい別れがあったり
    とことん人に迷惑をかけたり

    きっと
    人生って いろいろある。
    それを
    普通でないとか、不幸とか思ったら たちまち日常はつまらないものに
    なってしまうだろう。

    何でもない平凡な、昨日と変わらないような1日の中に
    どれだけすばらしいものが眠っているのか考えてみよう、と
    そんなことを映画を観ながら思った。

   

   冷たい雪まじりの雨
   あちこちに特設のチョコ売り場がある。
   2月になってから、チョコ売り場で試食ばかりしている。
   高級チョコをこんなに食せるナンテ
   バレンタイン月って、いいよ。(笑)
   


視覚ミステリー

2011-02-08 16:03:03 | 書籍・絵本
       

    視覚ミステリー  ウォルター・クィック/作 林田康一/訳 あすなろ書房

     錯覚の世界にようこそ
      そんなバカな!
        自分の目にだまされている。
        う~ん
        頭のなかに別の世界が・・・

  

     ふしぎなお金  赤瀬川原平 (こどもの哲学 大人の絵本)
                                   毎日新聞社

        何なのだ
        いったいお金というものは
        答えのない大切な問い
             (「BOOK」データベースより)


        しばらくぶりに図書館へ行って読んだ本。。。
        視覚も
        お金も
        なんで、なんで・・・
        私の現実も ミステリーみたいもんだけど
       
   


よあけ

2011-02-07 17:36:52 | 書籍・絵本
 

  よあけ ユリー・シュルヴィッツ:作・画 瀬田貞二:訳  福音館書店

  静まり返った夜明け前の湖のほとり。と一瞬さざ波がたち、すべてが動きだす
  コールデコット賞受賞作家が、時の推移と音の世界を絵で再現した絵本
                                    ( 出版社内容紹介より )

  生きているといろいろなことがおこります。

  よあけ
  暗くて寂しい夜も、必ずやってくる朝の光
  その一瞬を
  美しく描いている。
  瀬田貞二さんの訳は とても感動的です。

 

  少しあたたかくなった、と思ったら
  午後から冷たい風がびゅー
  それでもモクレンのつぼみが膨らんでいたり
  梅のはなもほころんで
  季節がかわる気配があちこちにある。
  なんか
  そんな一瞬を見逃すのが惜しくて
  ねこさんのあとをつけた。
  ・・・
  ねこさん
  あなたはもう、春がそこいらじゅうにあるのを感じているようだね。