「とん ことり」の音がして

暮らしの中で 絵本と私

『 ベーコン わすれちゃだめよ !』

2008-02-29 23:02:01 | 書籍・絵本


           
 
              ベーコン わすれちゃ だめよ!

                          パット ハッチンス 作
                          わたなべしげお   絵
                                   偕成社

      お母さんから
       「 うみたて玉子6個、お茶にいただくケーキ、なしをひとやま
       それからベーコンおねがいね。」 と おつかいをたのまれた男の子
      忘れないように くりかえし くりかえし 唱えながら
       買い物へいくのですが 何かを目にするたびに変わっていてしまう。
       大根6本、せんたくばさみ6個 ・・・ 
      すごいオチがあるんですよ、 この絵本 ワハハ 


      子どもが小学校の1年生だったかな
      保護者会で子ども達と「伝言ゲーム」をしたことがありました。
      たしか、いろんなお店に行って買い物をする。という伝言
       とんでもないことになって大笑いした記憶があります。

      最近、もの忘れが多くなった。
      私もスーパーで つい「 たまごに、パンに、ベーコンに、」
      なんてつぶやいてしまう。
             男の子みたいに いつしか変わってしまうことがあったりして
          笑えます。いや、笑えません 

      先日、ラーメンを食べたばかりなのを 忘れて・・・
      行列が出来ているラーメン店を見つけると 
        すぐに 列の後ろにいる私  

     
    
     もう2時を過ぎているのに・・・  にさわちゃだめ!と書いてあった。
                                                       には触ってもいい? 

         

           最近、自宅ちかくに「つけめん」屋さんが
           2店もオープン。。流行なのかな?

         


    
      

    

          


『 西の魔女が死んだ 』

2008-02-29 00:31:15 | 書籍・絵本

     『 西の魔女が死んだ』 梨木香歩 (新潮文庫)

    
      

    昨日、行った映画館で 『西の魔女が死んだ』 が映画化される事を知った。
        私はこの小説が大好きだ。
    映画のチラシがとてもきれいで 素敵だったので2枚も貰ってきてしまった。

         「 おばあちゃん
           人は死んだらどうなるの?」

         「 そうですね。
           おばあちゃんが信じている
           話をしましょう」

     中学に進んでまもない夏のはじめに、
        どうしても学校へ足が向かなくなった私は、
    西の魔女のもとで過した。
    西の魔女とはママのママ
    つまり大好きなおばあちゃんから、
    魔女の手ほどきを受けるのだけど、
    魔女修行の肝心かなめは、
    何でも自分で決める、ということだった。
    喜びも、希望も、もちろん幸せもー。
                               ( 文・映画のチラシより )

     すごいな。
     これだけの文章で、こんなに この物語を表現している。
         もちろんプロだからだけど・・・
     文章が書ける人にいつも憧れる。 

              ♦    ♦    ♦ 

          
         

        『 お父さん・お母さんが がんになってしまったら 』

                            アン・コールドリック 文
                            わたなべじゅんこ  絵

      親が病気になってしまったとき、子どものケアをどうするかが
      テーマの絵本
      癌を告知された時、最初はまず子どもに黙っていると思う。
      でも、子どもだって不安に怯え、何も聞けずに苦しんでいる・・・
      
      私が30年前ぐらいに子どもに絵本を読んでいた頃には
      こういった本はおそらくなかったと思う。
      最近、本屋さんに行くと <こんなに絵本の新刊があるの!>と驚く。
      そしてその内容も以前は絵本では 「ありえないだろう」 と思うものに
      出会うことが多くなった。
      時代は変わったなあ~と実感する。( もちろんいい意味で )
      時間があったら、ぜひ本屋さんで絵本・児童書を観て欲しい。
      きっと、興奮する。いいですよー 最近の絵本
      
      

    
       

『 潜水服は蝶の夢を見る 』

2008-02-27 20:51:04 | 映画

          

       「潜水服は蝶の夢を見る」という映画を観てきた。

      ジャン=ドミニク・ボビー   ELLE編集長 42歳が
      ある日、突然 脳梗塞で倒れる。
      意識はもとのままなのに 身体の自由をすべて奪われた状態の
             ロックト・インシンドロームになる。
             瞬きの合図でアルファベットを綴るという会話方法で自伝を書き上げる
       というストーリー
      映像も美しく、カメラワークも見事で 見応えのある映画だった。

      『 身体は”潜水服”を着たように重くても、
       ぼくの想像力と記憶は、”蝶”のようにはばたくー。』
    
  この言葉が生きていくうえで どれほど意味があることだったか
       と感じた。 重いテーマなのにラストシーンまで温かい気持ちで
        観ることができた。
             主演のマチュー・アマルリックが凄い!!
       左目だけでこんな演技が可能なのだろうか。
    
           主演 マチューが語る


       
         

          言語療法士の女性がとにかく美しかった。 

『 ぐりとぐらのおおそうじ 』

2008-02-25 18:34:21 | 書籍・絵本


             

              ぐりとぐらのおおそうじ

                      中川季枝子 作
                      山脇百合子 絵
                         福音館書店

       春がやってきた。
       のねずみの「ぐりとぐら」 が部屋のカーテンを開けると
       冬のあいだにたまった ほこりが家の中にいっぱい。
       窓をあけて お日様をあびて
       おおそうじすることになったのだが
       ほうきやぞうきんがボロボロで使い物にならない。
       そこで考えたのは・・・・

              ::   ::  ::  ::   

       春一番が吹き荒れた後
       家の中は ほこり、ほこり、ほこりだらけ 
       サアーと雑巾で拭くと びっくりするほどの汚れ 
       今日はひたすら掃除となる。

        『 3日で運がよくなるそうじ力 』
          本屋で立ち読み・・・
          きれいな部屋は幸運を呼び込む宝箱、だそうだ。
                     掃除をして運がよくなる? 
          風水みたい感じがした。
          「そうじ力」ねえ~    

             
        

『 どこまでOK?迷ったときのネット著作権 』

2008-02-24 16:16:32 | 書籍・絵本
 
               

            どこまでOK?迷ったときのネット著作権
                  ハンドブック

                               中村俊介
                               植村元雄弁護士(監修)
         

      第1章 あなたの著作権に関する常識/非常識をチェック
      第2章 26のキーワードでパパッとわかる著作権のキホン
      第3章 イラストや写真、画像の使用方法に関するQ&A
      第4章 ウェブサイト運営と著作権に関するQ&A
      第5章 ネット関連の著作権そのものに関するQ&A
      第6章 文書やデータの著作権に関するQ&A
      第7章 音楽・映像の著作権に関するQ&A

      第8章 まじめなあなたのための、ちょっと本気の著作権講座

          どこまでOK?迷ったときのネット著作権

                 ♦  ♦  ♦  ♦

     地域施設内にある図書室の委員会議があった。
     図書室の「おはなし会」などイベントのチラシやポスター
     「図書室だより」などに絵本のイラストなどをどこまで使えるか?
     書籍を紹介する場合に「本の帯などの文」の引用がOKなのか?
     など「著作権」の事が問題になった。

     私の「著作権」や「肖像権」の認識はとても低いもので・・・  
     他人のものを商業的(営利)目的で使ってはいけない。
      他人のものを自分のものとして、使ったり発表してはいけない、ぐらい・・・

     ブログをやるようになってから気になっていたのが この「著作権」
     ・本の紹介にしろ (引用はどこまで)
     ・お店の紹介にしろ(店内の画像は?)
     ・新聞記事の引用やリンクにしろ
     どこまで個人のブログに投稿することが許されるのだろうか?

     無責任なことに自分のものとしなければ「まあ~いいか」と甘い判断を
     している私  
     はたして、それでいいのだろうか?
     この本を読んで少し勉強することにした。
      この投稿はOK ? その答えは・・・ 
     
             

               今日も強風  ねこちゃんも寒いかな       
     
     

『 風の星 』

2008-02-23 20:59:54 | 書籍・絵本


                

                     風の星

                          新宮晋 作・絵
                             福音館書店


       あたたかい光の中で生まれた風が飛び出して旅に出る。

       海へ  砂漠へ 草原へ ・・・    
       
          
             
      風と一緒に美しい地球を旅します。

             ***   ***   ***

      関東には「春一番」が吹いたそうです。
      最大瞬間風速が15.9メートルだったとか。 
      午前中は暖かったのに  午後から冷たい強風がビュービュー
      犬の散歩で歩いていると
      木がザワ~ザワ~としていて しばらく、それを眺めていた。
      風と木のハーモニー 

               ♦  ♦  ♦

           木は黙っているから好きだ
           木は歩いたり走ったりしないから好きだ
           木は愛とか正義とかわめかないから好きだ

           ほんとうにそうか
           ほんとうにそうなのか

           見る人が見たら
           木は囁いているのだ ゆったりと静かな声で
           木は歩いているのだ 空に向かって
           木は稲妻のごとく走っているのだ 地の下へ
           木はたしかにわめかないが
           木は愛そのものだ それでなかったら
           小鳥が飛んできて 枝にとまるはずがない


           若木 老木 
           ひとつとして同じ木がない
           ひとつとして同じ星の光の中で
           目ざめている木はない
           木 ぼくは君のことが大好きだ

                      ( 田村隆一 ・詩集 『 木 』より )
     


『 ラーメンのかわ 』

2008-02-22 21:14:08 | 書籍・絵本


                

                   ラーメンのかわ

                         赤川 明 作・絵
                                講談社

         みそ味! しお味! しょうゆ味!とんこつ味!
         「ラーメンのかわ」があったら みんなはどうする?
         うれしいに決まってるよね。

                ♦   ♦   ♦   ♦  

         今日は「新横浜ラーメン博物館」へ行った。

              新横浜ラーメン博物館HP

        昭和33年の街並みをイメージした館内はまるで映画の
        セットみたい!
        夕日に染まった下町の街並みには 駄菓子屋、コッペパンを
        売るべーカリー、キャバレーのネオンがキラキラ
        おまわりさんや紙芝居のおじさんに扮したスタッフまでいる。


           

           

       そんな街並みの中に各地の名店といわれるラーメン店が
        溶け込むように点在している。
       ハシゴできるように 小さい丼の 「ミニラーメン」 があったので
       私は2店に入った。 ( 両方とも醤油ラーメン )    

                                        
          
          旭川 蜂屋                 支那そば

       ラーメンを食べてほっとしたところで カフェバー 「35ノット」へ
       入ってみた。お酒が飲めないのでコーヒーをオーダーする。
       50年代のレコードが聴けるようだ。(リクエストも可)
       今日はビートルズの名盤が流れていた。
       ガロや南沙織などのレコードもあった。(私、知っているんだよ。 )
       ノスタルジーに浸る。
       その時代が青春だったわけでもないのに・・・
       ラーメンを食べに来ただけなのに セピア色の私。 

                 
 
      「35ノット」にあったレコードや本          お土産   


『 わたしたちもジャックもガイも みんなホームレス 』

2008-02-20 16:37:45 | 書籍・絵本

          

         わたしたちも ジャックも ガイも みんな ホームレス

                         モーリス・センダック 作
                         じんぐうてるお     訳
                                    冨山房 


        ジャックとガイはニューヨークの路上で暮らすホームレス
        『 マザーグース 』のうたにのせて物語は展開します。
        ホームレス・病気・飢饉・エイズ・誘拐などの社会問題に
        目を向けています。

        表紙と裏表紙を逆にしてあり見返しにダンボールの紙を
        使ってある装丁には思わず唸ってしまいました。
        そしてセンダックの謎めいた絵
        そこには何か喪失感があるのですが
        それを救うのがジャックとガイという子どもの未来の夢
        この絵本は難解で子ども向けでないと言われていますが
        私はそう思いませんでした。
           
               ♦    ♦   ♦   ♦ 

               
        

           チキンラーメンが50周年だそうです。
           水をいれて電子レンジで5分間
           実を言えば私は一度もチキンラーメンを食べた事が
           ありません。
           でも、なんとなくカワイイので買ってしまった。
        
              東アジア選手権サッカー   
             日本が中国を下す。 よくアウェージャッジに耐えたね。
        
           

『 はるかぜのたいこ 』

2008-02-19 20:17:34 | 書籍・絵本

              

                 はるかぜのたいこ

                       安房直子 作
                       葉  祥明 絵
                            金の星社


        まだまだ、風が冷たく寒い日が続いています。
        春が待ち遠しい、そんな気候にぴったりの絵本です。

        風邪を引いたうさぎさんに くまの楽器屋さんが薦めてくれた
        不思議な「たいこ」
        ど~んと力いっぱい叩いて 目をつぶると
        ふうっーと暖かい風が吹いてきました。
        もっと、叩くと・・・

        葉祥明さんの淡い色合いの絵が春の風景にぴったりで
        とても素敵です。

        ↓は 作者の安房直子さんの言葉ですが

        『 どんよりとした雲の多い日に こんな たいこがひとつ
         あったら どんなにたのしいでしょう。枯がれの冬の野原の
         まんなかで わたしは おもいきり はるかぜのたいこを
         たたいてみたいのです。
         そうすると 心が明るくなってきて なにかすてきなことが
         はじまる気がします。 』

          なんか、たいこの音が聴こえそうです。
         <どーん どーん >っ と。   
       

『 おばあちゃんのはこぶね 』

2008-02-15 18:15:50 | 書籍・絵本

               

                  おばあちゃんのはこぶね

                    M・B ゴフスタイン 作・絵
                    谷川俊太郎      訳
                            すえもりブックス


       90才になるおばあちゃんは子どもの頃にお父さんが
       作ってくれたノアの方舟と木の人形を大切にしています。
       旧訳聖書にテーマを借りて、年をとった人も
       ずっと前は子どもだったことをユーモラスに描いています。
       説明はいらない。こころがあたたかくなる絵本です。

          
          

              みんながいなくなってしまったいま、
              はこぶねはおもいででいっぱい
              よろこびとかなしみは
              にじのよう、

              それがわたしをあたためてくれる
              おひさまのように。

                            

        母のベットのそばで時をすごす
        時間だけが流れていく
        母はもう以前のように体も心も回復しないだろう
        と感じた。
        それを言葉に発してしまえば・・・・
        その言葉に脅迫されそうで  発するまえに呑み込む。
        
        心臓も 肺も 脳も 胃も 腸も 耳も 目も 口も 手も 足も
        すべて自分のものなのに
        それらが 心にも体にも 繋がらない母
        若いころ、健康であったころには
        意識すらしなかった体のことだけど
        体感覚の重さが 
        いま、ずしり ずしりと迫ってくる。
        時の流れの残酷さを思う。

        でもねえ~
        まだまだ・・・  がんばろ、出来る事をやろ。