「とん ことり」の音がして

暮らしの中で 絵本と私

でんでんむしのかなしみ

2011-11-29 17:37:46 | 書籍・絵本


  

    でんでんむしのかなしみ 新美南吉:作 かみやしん:絵 大日本図書

     新美南吉の作品が4作収録されています。
     ある日、でんでんむしは自分の背中の殻のなかにたくさんの悲しみが
     つまっていることに気づきます。
     でんでんむしは友達のところを訪ねて自分がいかに不幸で可哀想な
     存在かを嘆くのですが友達はこう言いました。
     「あなたばかりではありません。わたしの背中にもかなしみが
      いっぱいです。」
      ・・・
   でんでんむしのかなしみ

      悲しみを背負っているからこそ
      友達とあたたかな心の交感が生まれるのだと
      最近、わたしは考えるようになりました。
      悲しみは誰でも持っていることに気づき、でんでんむしが
      嘆くのをやめたように、私も!
      逃避するのではなく、現実に立ち向かう?
      あ~ぁ ため息。。ではなくて(笑) 深呼吸 ひとつ

   
    いちごが店先に売られる時期になりました。
       街のケーキ屋さんにもいちごを使ったお菓子が
       たくさんありました。
     
   
   

  


モンティー

2011-11-28 21:38:34 | 書籍・絵本


  

    モンティー  ジェイムズ・スティーブンソン 評論社

    ウサギのトム、アヒルのドリス、カエルのアーサーは学校に行く途中に
    ある川を渡るのにワニのモンティーを呼びつけて対岸までのせてもらう。
    でも文句ばかり・・・
    方向が違うだの、おそいだの、水がはねるだの、
    ある日、モンティーがいなくなり・・・

    とてもコミカルなタッチで
    大笑いできる絵本
    でも、わらったあとに う~んと考える。
    人の好意(行為でもいい)に文句ばかりつけていないか、と。

     秋の色づく街をあるく
     冷たい空の下でも
     見ているだけでも心がなごむ

   

   

   

    
   


あつあつを召し上がれ

2011-11-23 12:39:42 | 書籍・絵本


  
 
   あつあつを召し上がれ 小川 糸 新潮社

   一緒にご飯を食べる、
   その時間さえあれば、
   悲しいことも乗り越えられるー

   幸福な食卓、運命の料理との
   ふいの出会いを描き、深い感動を誘う、7つの物語
                                     ( 書籍おびより)

   「食堂かたつむり」は料理やお菓子の描写が魅力的だった。
   今回の「あつあつを召し上がれ」も食べ物にまつわる短編集
   日々の暮らしの中での食卓の風景
    人生の節目となった日の食べ物
    しみじみと人生と食べ物の関わりを感じて
    ほかほかした気持ちになった。
    なかでも「バーバのかき氷」は認知症が進んで施設にいる
    祖母にかき氷を食べさせようとする孫娘の話で涙がポトリ
    衰弱して何も食べられなくなっていく母を思い出した。
    そこから
    さらには亡き父が戦争中、北京で作ったという餃子を
    家で作ってくれたことも思い出した。
    餃子の皮も手作りで、茶筒のフタでまるい型をとり
    包み方にも、うるさかったとか、
    食べ物はさまざまな人との時間を甦らせる。
    幼い頃、父と作った餃子を再現してみる。
    来月はその父の三回忌となる。
   
   

    THANK YOU YERDY MATCH  11、20

   

     11月20日の日曜日
     前日の大雨の寒い日が信じられないような穏やかな天気で
     ポカポカのなか、味の素スタジアムでサッカー観戦をした。
     ヴェルディレジェンドスターズ VS 芸能人チーム
     エキシビジョンマッチ。。
   往年の懐かしい選手に拍手
     そして
     東京ヴェルディ VS ジェフユナイテッド千葉の試合!
     どちらのチームも「J1昇格なし」の、消化試合だったが
     それでも、巻選手のゴールが観られたので嬉しかった。
     巻のゴールでヴェルデイの勝利
     ・・・ つまり、緑のサポーターになってしまったよ、私。
     
    
 

    

   


珈琲屋の人々

2011-11-10 15:14:55 | 書籍・絵本

  

    珈琲屋の人々 池永 陽 双葉社

    商店街に暮らす人々が『珈琲屋』で語った人間ドラマを7編収録。
    読み終わると、
    あなたもきっと熱い珈琲が飲みたくなる・・・。
                             ( 書籍・おびより) 

    カフェではなく・・・昔ながらの商店街に昔ながらの喫茶店
    マスターの行介は殺人の罪で服役して、この街へ戻ってきた。
    喫茶店『珈琲屋』に訪れる人々の抱える事情は・・・・
    う~ん 期待はずれ
    私は常連客がいつもいて濃密な人間関係がある店は苦手かな

   

    ひとりで珈琲屋によく行く。
    若い頃はJAZZ喫茶に好んで行った。
    他人の視線が届かない薄暗い店で他人の会話が耳に
    入ってこないような空間で本を読むのが好きだった。
    店から外に出ると日常に引き戻されたような
    感覚があってクラクラとした。   
  ・・・
    最近は明るいカフェが多くなった。
    セルフサービスで 店員もマニアルどうりの接客
    店内はひとり客が多いのだけど
    ノートパソコンを開いていたり
    勉強をしていたり、明るくて 日常的な空間になっている。
    昔、私が好きだったJAZZ喫茶も この本の『珈琲屋』のような
    お店は少なくなった気がする。
    そんなことを思いながら・・・
    熱い珈琲が飲みたくなった。


東京バラード、それから

2011-11-08 15:54:04 | 書籍・絵本


 

  東京バラード、それから 谷川俊太郎 幻戯書房

  詩も写真も、
  物語と違って
  時間に沿って
  進むのではなく、
  むしろ時間を
  一瞬止めることで
  時間を越えようと
  するものなのかもしれません
                 ー あとがきより

  まず、見開きページに
  
  東京では 空は
  しっかり目をつむっていなければ 見えない

  東京では 夢は
  しっかりと目をあいていなければ 見えない

  ここから、はじまる ・・・「東京バラード、それから」

 

  40年ほど前に 書いた連作「東京バラード」と 現在をつなげた本だという。
  詩集には1950年代、60年代に 撮った写真がちりばめられている。
  街を想う。 人を想う。
  谷川俊太郎の言葉 (詩) いつも感動する。

  私は その「東京バラード」の なかにすっぱりと体を埋めて
  いま ここ、に いることを確かめてみる。
  憂いだって 孤独だって、そのなかでは大切に出来るから・・・
  
 


にんじんさんがあかいわけ

2011-11-05 15:51:09 | 書籍・絵本


    


 にんじんさんがあかいわけ 松谷みよ子/作 ひらやまえいぞう/絵  童心社

  にんじんさんとだいこんさん、それからごぼうさんの三人はなかよく
  お風呂へでかけます。
  お風呂の入り方はみんな別々
  にんじんさんがあかいのは、そこに”わけ”があって・・・

  あ~、カワイイ にんじんさん
  じつはわたしは大のにんじん嫌い
  でも、かぞくのために「にんじんサラダ」を作りますよ。
  だって、とてもきれいなサラダになるもの

     

    季節はずれのような暖かい日が続いている。
    コートもいらない。
    街にはクリスマスの飾りつけが目につくようになった。
    でも・・・
    今年、あったことが堂々巡りしている。

   

    春を恨んだりはしない 池澤夏樹 中央公論新社

    被災地に足を運んで人と対話して考えてきたことを綴っている。
    「作家になって長いが、こんな風に本を書いたことはなかった。」と
    著者が言っているようにあの日、あの後の日々は
    誰にとっても背負いきれないほど重い。
    悲しみの深さについて考えればきりがなく
    原発の問題は途方なく大きい。

   「今もこれからも我々の背後には死者たちがいる。」
   このどうしようもない思いを抱えて
   その先に向かって歩いていかなければならない。とある。

   ヴィスワヴァ・シンボルスカ 「眺めとの別れ」

   またやって来たからといって
   春を恨んだりしない
   例年のように自分の義務を
   果たしているからといって
   春を責めたりはしない

   わかっている わたしがいくら悲しくても
   そのせいで緑の萌えるのが止まったりはしないと
   ・・・
               ( 書籍・引用から )


いえめん。

2011-11-04 23:25:26 | 書籍・絵本

 

    いえめん。 門脇宏 徳間書店

     インスタントラーメン”魔法の132杯”
     塩ラーメン=めんたいとマヨネーズ
     醤油ラーメン=ささがきごぼうとつみれ
     オゥーーー
     なるほど。。。

   

    !!!カップヌードルミュージアム へ行く。

     世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」を発明した
     安藤百福発明記念館
     百福シアター「MOMOFUKUTV」創造的思考・・・
     アニメで楽しく観ました。なるほど

    

    

     インスタントラーメンヒストリーキューブ
     3000展の数は圧巻

    

     

      クリエイティブシンキング ボックスはなかなか面白い。
      プロデュースの佐藤可士和さんのセンスに感動

      あと、オリジナルのカップヌードルがつくれたりして
      こどもたちは楽しそうだった。
      普段はカップ麺、インスタントラーメンはあまり食べないのだけど
      今日はちょっと食べてみたくなって、ね。
      ラーメンが美味しい季節になった。
      横浜みなとみらい駅から横浜中華街へ 
      小龍包がおいしくて、何個もたべてしまった。