ぴっつんつん 武鹿悦子/文 もろかおり/絵 くもん出版
「ぴっつん、ぴっつん、ぴっつんつん」
雨のおと
雨の中をあるくおと
歌うような
弾むような
心地よい言葉のくりかえし
雨の日も楽しく歩いていけそう
「ぴっつんつん」 か・・・
雨をそんな音でも 表現できるんだね。
小学校に隣接した職場へ向かう路には
赤、黄、青、緑と 色とりどりの子どもたちが
登校中。
なぜか、いわさきちひろの「雨の日の子どもたち」の絵が
あたまにうかんできた。
「ぴっつんつん」
「ぴっつんつん」
きょうは 雨の日
どんぐりと山ねこ 宮沢賢治 作 高畠 純 絵 岩崎書店
ある日、山ねこからはがきをうけとって、一郎は森の「さいばん」に
でかけた。 たくさんのどんぐりたちがだれがいちばんえらいかを
あらそっているというので、一郎は・・・。
大好きな宮沢賢治
とても素敵な本が多く出版されています。
この「どんぐりと山ねこ」も そのひとつ
高畠 純さんの絵が この話を親しみやすいものにしています。
もりのかくれんぼう 末吉暁子：作 林 明子：絵 偕成社
公園で遊んだ帰り道、けいこは見知らぬ森に迷い込みます。
けいこのまえに あらわれたのは「もりのかくれんぼう」という男の子
森のなかをみてごらん
どうぶつたちがかくれています。
書店の児童書コーナーは秋色の絵本でいっぱいでした。
おいも、つき、どんぐり・・・
絵本には 季節感があるんだね。
お土産でいただいたお菓子
どんぐりのチョコレート
リスとお月さま ゼバスティアン・メッシェンモーザー
コンセル
リスはびっくりして、目をさましました。
お月さまがリスのいえに おっこちてきたからです。
だれかがお月さまをとろうとして、おとしちゃったのかな？
（ 出版社からの内容紹介）
写実的な鉛筆画で色を押えているのだが
お月さまだけは鮮やかな黄色で とても引き立っています。
リスは落ちてきたお月さまをみて
自分がお月さまを 盗んだと思われたら牢屋に入れられちゃう！と
考えてお月さまを どこかにやろうと奮闘
ページいっぱいにお月さまを動かそうとするリスには笑います。
ああ、なんて素敵な絵本
１ページも見逃せません。
ついには本屋さんの床に 座り込んで何回も読んでしまいました。
欲しいなあ この絵本に惚れちゃた。
ご飯を一食抜けばいいか・・・
でも、そこで お腹がグーグー
朝から病院の検診で もうお昼はとっくに過ぎているもの
１６８０円の絵本と１０００円のパスタランチを天秤にかけて・・・
雨空に高層ビルは霞んでいました。
色彩をちりばめた街も
今日は霞んで灰色のそらに混ざり合う
そんな空をひとりでみつめた。
ここにいること
わたしだけの時
吉田修一のベストセラーを映画化
ベルリン映画祭では深津絵里が主演女優賞を獲得した作品
とても見応えのある映画だった。
長崎の寂れた漁村で祖父母と暮らす土木工が携帯の出会い系サイトで
知り合ったＯＬを怒りにまかせて殺してしまう
そんな男と逃避行をすることになるのは佐賀の洋品店で働く３０近い女で
出会いは同じく携帯サイト
彼女は男から自分は殺人犯だと告白されるが・・・
「悪人」というタイトル
悪人とよぶには あまりにも悲しい境遇の主人公に同情してしまう
この「悪人」という映画の中で、主人公は生きるということに
もがき苦しんでいる。
どのように生きていいか解らずに
刹那的な快楽を追い求めている姿が描かれてはいるが
心の奥底ではほんとうの愛を求めている。
あまりにも愛することに不器用なため騙されて、犯してしまう罪
が、そんな主人公を心から愛してくれる人と出会うのだが
＞ あなたともっと早く出会いたかった
心から自分の罪を悔いてもさまざまな人を巻き込んだ罪は消えない・・・
やるせない痛み
人間のどうしようもなさ
それでも、なお この二人に共感できる何かがあった。
「君について行こう」 向井万起男 講談社文庫
日本人初の女性宇宙飛行士・向井千秋と病理医の夫が
奏でる、ユーモアとペーソスあふれる愛の感動物語
そして誰もしらない宇宙の訓練風景
痛快無比におもしろい新しい夫婦のかたち
（ 出版社・ 内容説明より ）
映画を観終わってから
やるせない思いを引きずりながら寄った本屋には
向井万起男さんの「君について行こう」があった。
わあ、文庫になったんだ、この本！
たしか１０年ぐらい前に読んだ記憶がある。
内容はすっかり忘れたけど（笑）
とにかく面白かったことだけはよく覚えている。
ハイ、お買い上げ
明日は病院へ行かなくては・・・
きっと２、３時間待ち
持っていくのに最適な本だよ。
めぐろのさんま 川端 誠/ 作 クレヨンハウス
お城暮らしのお殿様
目黒へ鷹狩に出かけると、さんまを焼くにおいに気付きます。
農家に無理を言って食べたそのさんまのうまいこと！
お城に戻っても忘れられなくて・・・
落語絵本の６作目 （ビーケーワン内容説明より ）
この絵本を記事にしたのは2度目かも・・・まあ、いいか。
どこやらか いい匂いが漂ってきます。
そしてモウモウと煙
さんま ああ、 さんまだ！！
吉祥寺の街の片隅にある魚屋さん
さかなを おいしく焼いて売ってくれます。
炭火で焼くさんま
これがうまいんだなあ～
おうちキッチンでは こうは焼けません。
一緒に食べたいよね、ちび猫ちゃん。。。
さんまとあなたをウチに持ち帰れたら
どんなにしあわせかしら・・・
ひるまの おつきさま かがくのとも１０月号 福音館書店
月から手紙が届きました。
「ひるま ぼくを みつけてね」と書いてあります。
・・・
月は夜に見えるものという思い込みもあって
ひるまの月を意識してみることは少ないような気がする。
＞ おつきさまは ひるまも そらにいるんだね
どうして きがつかなかったんだろう？
ひるまは そらが あかるいから みつけにくいね
よるは そらが くらいから みつけやすいね
どちらも おなじ ぼく なんだけど
月からの手紙は なるほどねえ 素敵でした。
ひるまの月をきっかけにさまざまなものが見えてくる写真絵本
朝、 窓を開けて胸いっぱい 湿り気たっぷりの空気を吸い込んだ。
からだのすみずみまで ひんやりとして まるで生き返る心地
窓を閉じると風の音
まだ、台風の影響が残っているのか
どんよりとした鉛色の空
・・・
やがて すぐに青空になってきた。
さあ
ひるまのつきでも さがしにいこうか
でも、見つけたものは
数珠珊瑚 と ねこ
そして いま 夜空には 美しい月が出ている。
十二人の手紙 井上ひさし 中公文庫
手紙だけで綴られている
それぞれの主人公たち
手紙を通してみえてくる十二人の顔
とても良い本でした。
職場では「絵手紙」教室をやっている。
つまずいたり、笑ったり、泣いたり
それらは些細で当たり前の日常なのに
絵手紙にすると
なんとも、素敵なものに感じるから不思議
この間までの暑さが嘘のように
今日は涼しい
夏は突然に姿を消したみたい
台所でくつくつと大根を煮る。
気がつくと
ずいぶんと パソコンを開かなかった。
いろんなことがあったのだが
まとめる気力というか言葉にする気持ちが起きなかった。
外に開かれるはずの扉も閉じてしまっていた。
・・・
両親のお墓参りに行った。
暮れには父の一周忌になる。
月日の経つのは早い。
心の窓を外に向けて
歩き始めないと・・・
彼岸花が美しい
オカンの嫁入り （公式サイト）
宮あおいが可愛かったな、この映画
母親、陽子は妊娠中に夫を亡くし女手ひとつで娘を育ててきた。
２５歳になる娘はある事情から外で働かずひきこもり状態
親子の関係は
母は娘の一番であり
娘は母の一番なのだ。
濃密だからこそ厄介で
やがて、その関係に・・・
＞つるかめ つるかめ
おまじない そして前に
大阪が舞台なのだがコテコテ感はない。
母は癌で余命わずか
でも、最期の愁嘆場を見せたりしない。
ただ、ただ、家族がひとつになるときをあたたかくえがいている。
母が「おみやげ～」とつれてきたダッサイ研ちゃん
元板前
この映画では食の場面が多い
食って人と人をつなぐ役割を持っているんだなあ～
映画館の外にあった自販機には「ウルトラマン」飲料
バルタン星人とガラモンの缶が欲しくて・・・
一本目、ウルトラマン
二本目、ウインダム
三本目、エレキング
さすが、四本目は止めた。炭酸飲料は飲まないし・・・
髪を切りにいった。
美容師さんと犬とか猫の話になった。
となりに座っているお客さんが「猫がだめ」と言った。
特に子猫が一番だめだとか
あの柔らかい感じが嫌いだって
それで爬虫類が好きらしい
人の好みって、ワカラナイもんだね。
ゆめのゆき エリック・カール 偕成社
表紙にはタイトルとゆきを印刷した透明カバーがかかっている。
読む時にカバーは邪魔だけど・・・ これがすてき。
しかけ絵本なんですよ。最後には鐘の音も聞こえる。
ちいさな農場に住むおじいさんは
イチ、ニィ、サン、シィ、ゴーという５匹のどうぶつを飼っていて
納屋の窓からどうぶつがちらり
本文のなかにも雪の透明なシートがはさまれていて
気持ちはゆきのなかへ
猛暑日に読む季節はずれの絵本 いいかも
ツクツクボウシが鳴いていた。
コスモスだって、咲いている。
秋風は吹いていないけど・・・
空がね、とても高くなっている。
街のお店には秋色の洋服
すてきなマフラーやブーツがウインドーを飾っている。
そんなお店をぜんぶ通り抜けて
デパートの北海道物産展で 菓子のなまえに惹かれて 買ったのが
六花亭の「雪やこんこ」
ビターなビスケットに白いクリーム
でも、お外は暑い。。。わんちゃんもねこちゃんもぐったり
都心では、もう熱帯夜が２４日連続だとか
