「とん ことり」の音がして

暮らしの中で 絵本と私

ポッチのかんがえてること

2011-05-21 11:16:02 | 書籍・絵本


  

   ポッチのかんがえてること  牛窪良太 教育画劇

   イヌのポッチは12歳 ぼくは人間の7歳
   ぼくとポッチはいつも一緒
   ぼくが嫌な気持のときも、ポッチのぶんぶんとふられるしっぽは
   ぼくの嫌な気持を消してくれる。

   黒い目でぼくだけを見つめてる時
   公園でイヌ友達にあった時
   年老いて階段がのぼれなくなってきたとき
   ポッチはなにを考えてるのかな?
                   ( 出版社からの内容紹介より)

   

   「いま、ポッチはなにを考えてるのかな」
   繰り返されるぼくのフレーズ
   そして ポッチの瞳が見ている景色が描かれている。
   イヌの視点で描かれているのが面白い。。。
   我家のワンコも今年で8歳となった。
   そろそろ老犬の仲間入り

   ボール投げだって、もう5 回 ぐらいでいいか。
   でも 散歩はいいね。
   歩くだけでいい。
   どこにでもいけるし どこにもいかなくてもいいし
   特に楽しくもないし 別に悲しくもないから
   安心する。

   ニンゲンだって イヌだって
   自分の中に その時 その時の 自分がいて
   納得したり、反発したりしながら 暮らしている。
   犬と共に暮らす老後もよかろう・・・

   向こうから犬がくるよ、うるさいから道を曲がってしまおうか
   あっ そう そう そんな気持ち
   
  
  


まる まる まるのほん

2011-05-17 15:52:32 | 書籍・絵本


  

     まる まる まるのほん エルヴエ・テュレ:作 たにがわしゅんたろう:訳 ポプラ社

     ほんを ひらいて ○をおして こすって くりっくして ごらん・・・

     う~~ん、
     種 や しかけがあるわけで ないのに
     黄色と青と赤のまるたちが 増えたり 動いたり
     新感覚の絵本です。
    
     >わざと紙に置きかえた電子ブック?
        タッチパネルに慣れた人ならすぐにエルヴエさんの面白いたくらみに
        気づくでしょう。アナログからデジタルへというのが
        いまの時代の大きな流れです。
        それにつれて子どもたちの目も手も、心も変化していってると思います。
        それに逆らうのではなく、それを利用しながら伝統的な絵本の形を
        よみがえらせようというのが、多分エルヴエさんの考えなのでしょう。
        これもまた遊び心が生み出した、ひとつの新しい試みだと思います。
                   ( 訳者のことば・たにがわしゅんたろう)

        タッチパネルに馴染みのない私
        本屋さんでこの本をぱらぱらと開いて触ってみた。
        アナログ人間、危うし ワカンナイ
        と、そこへ お母さんに連れられてきた2歳ぐらいの男の子
        本を手に取り ○をくりっくしては
        オゥー  感嘆の声
        ・・・(なんで?)
        そんな2歳児に 対抗意識まるだしの私
        たにがわしゅんたろう の> うまい! すごいぞ!すばらしい!の文に
        後押しされて(笑)
        オトナゲナク、再度 ○を押し ○をこすり  本をゆすり 本をかたむけて
        この絵本の 遊び心をやっと理解してのだった。(笑)

    

        今日はワンコと獣医さんへ
        狂犬病やワクチン注射、犬フィラリアの薬など
        毎年のことながらウン万円の支払い・・・
        2駅ほど歩いたので 途中 公園で休憩

          

         公園のベンチで指圧が出来る。(笑)
         おもわず背中のばし
         ねこさんにしっかり見られていました。
         窓の外とフェンスの間に板で作ってある猫ちゃん用スペースに
         脱帽!

        


エネルギー

2011-05-16 09:40:43 | 書籍・絵本


 

  エネルギー/ たくさんのふしぎ6月号 福音館書店

  お湯をわかす。電気をつける。物を持ち上げる・・・
  そんなとき「エネルギーをつかう」といいますが
  エネルギーとはなんでしょう?
  エネルギーは見えないけど、エネルギーが「していること」は
  見えます。いろいろな形であらわれるエネルギーの源をたどっていくと
  そこには宇宙のはじまりが・・・
  科学の思考方法を平易に説く池内了さんの文章をスズキコージさんの
 エネルギッシュな絵が彩ります。  (出版社・内容紹介より)

  吉祥寺のトムズ・ボックスで「スズキコージ展」を開催していたので
  のぞいてきました。

 

   いま、エネルギーとはなんだろう・・・
   震災や源発事故を機に日本人につきつけられている問題だと思う。
   で、この絵本を読んでエネルギーが少し整理できた気がします。

   エネルギーのほとんどが太陽からやってきていること
   その起源も大宇宙に起源があることにたどり着きます。
   エネルギーとのかかわり
   ちょっと考えてみようと思いました。

  


かげ

2011-05-12 13:10:45 | 書籍・絵本


 

    かげ   スージー・リー  講談社

    横長の絵本
    左に開くのではなく、上に持ち上げて開きます。
    流れの美しい絵本
    絵がまるで動いているような錯覚を起こします。

    女の子がいる物置
    そこで繰り広げられるイマジネーシャンの世界
    かげはとても不思議
    かげは猛獣になり、ジャングルになり
    バレリーナにもなる。
    
    自分が子どもだったころ、絵本は読んでいると
    どこか違う世界に 連れていってくれるようでわくわく
   したものです。
    この絵本は そんなわくわくした気持ちを与えてくれた。

   

   

    街路樹の緑の色が日々、変化していく
    道端には母子草

    母が亡くなって今日で まる三年となった。
    人の死は、その人と二度と逢えないだけで
    それ以上でもそれ以下でもない気が するようになった。
    どんなかたちであれ
    人との関係や別れこそが 自分の生をみつめることになる。

    雨だよ、お母さん
    あなたが逝った日も 雨が降っていて五月にしては寒く
    そして、新緑が濃くなっていて 雨に濡れて綺麗だった。
    そちらでは お父さんと 仲良くやっているのかな(笑)
   


おおきなけやき

2011-05-06 21:50:58 | 書籍・絵本


 

  おおきな けやき  林 木林:作 広野多珂子:絵

   森で一番 年をとっていた一本のけやきの木が倒れました。
   まわりの動物たちはそのけやきの木に育てられたことを
   思い出します。
   生命の連なりを謳う絵本

 

  欅の葉が光の中に揺れる。
   ツツジも満開が過ぎた。
   五月だなぁと思う。