上司殿! それは、パワハラです
岡田 康子
日本経済新聞社
パワハラということばを最近よく耳にするようになりましたが
特に職場で行われる人権侵害行為として認識されるように
なりました。
パワーハラスメントの定義は、
「職場において、地位や人間関係で弱い立場の労働者に対して
精神的または身体的な苦痛を与えることにより、結果として
労働者の働く権利を侵害し、職場環境を悪化させる行為 」
具体的には、
① その業務命令が、業務上の必要性にもとづいた合理的なものかどうか
② その命令が不当な目的や動機にもとづいたものかどうか
③ その命令が労働者に与える不利益が、いちじるしく耐え難いものに
なっていないかどうか
( 本書内容より )
まさか、私がこういう本を読む事になるとは・・・
私の知らない世界がそこにはあった。
それで、私はブログに書いていいのかどうか判断できないまま
娘におきている事を パソコンの前に座ってカチャカチャと書く
今春の内定者20名が入社前に15人も辞退していく状況の中で
入社した5名の新入社員の様子が尋常でないと 娘たちを
心配して先輩社員数人が声をかけてくれたという。
休日のはずの土曜日
AM7時に出勤して夜遅くまで研修があった娘たちには
何種類ものテストがあり、「全員が100点を取れるまで帰宅をさせない。
連帯責任だ」と言われている中でB君が発熱をしたらしく体調が悪いので
4名で「 彼を帰宅させてほしい。」と上司に懇願していた。
たまたま、その日に休日出勤して その様子を見ていた先輩社員から
娘の携帯にメールが入ったのは、その直後だったという。
「 あなたたちに なにが おきているの?
はなしを 聞かせてほしい。 どうか僕等を信じて・・・」
その夜、発熱で帰宅したB君を除く、4人でメールをくれた先輩宅に行く。
女の子は娘1人なので女性社員をわざわざ呼んでくれていたという。
観ていてくれる社員がいた。判ってくれる人がいた。
内定が決まってから入社するまでの研修内容
そして、入社してからの1ヶ月の勤務時間・研修について打ち明ける。
娘は連日15時間勤務
男の子たちは帰宅できない日がほとんどだった。
仕事のほかに研修として1日1冊、指定された本を読みレポート提出
仕事のための資料作りが毎日の課題
平均睡眠時間3、4時間
月末〆翌月末支払いとかで今月は給与も交通費もないから生活が苦しいし
さらに 5月の連休も夏休みもなしといわれている。 等など
また、内定辞退をした女の子は
研修中、体調を崩して課題が未提出になった時
深夜、ひとり暮らしのアパートに男性社員2名がきて
「いま、この場で課題をやりなさい。」と言われたそうだ。あまりの出来事に
彼女はすぐに家族に電話をして 親から社員2人には帰っていただくように
言ってもらい翌日、内定を辞退した。
同じく内定辞退した男の子
課題未提出のために「ぼうず」にされた。など辞退者からの
メールもその夜に 数件届いたという。
先輩社員たちは驚き、 困惑していたという。
昨年までは まったくそんな事がなかったとショックで言葉を失ったらしい。
娘には
「あとの事など考えなくていいから、いますぐに退職しなさい。」 と
言ったけど それですべて 終わりにしても いいのだろうか?
きょうのさんぽ・・・
お母さんは元気をなくして考えごとばかり 何も目に入らないようだ。
わあ、筍だよ。ワンワン しっかりせい! お母さん ワンワン。