癌と告知された日
病院の外へ出ると街はモノクロの世界に
変わっていた。
「5年生存率50% 10年は10%・・・
これからは生きることだけを考えて下さい。」
そんな医師の言葉を心の中で反芻しながら歩き続けてきた。
あれから数年が過ぎ、私は元気になり
葱や大根の葉をトートバックから覗かせながら
街を闊歩している。
当たり前の毎日が過ぎていき、何事もなかったかのように
今日を暮らす
それでも時折、街路樹が花を咲かせたり色づくと
妙に心がカサカサとざわめく
自分のまわりの風景が堪らなく愛しくなる。
歳を重ねる
そして見えてくる風景がある
本日の読書
「言葉のなかに風景が立ち上がる」川本三郎・新潮社
病院の外へ出ると街はモノクロの世界に
変わっていた。
「5年生存率50% 10年は10%・・・
これからは生きることだけを考えて下さい。」
そんな医師の言葉を心の中で反芻しながら歩き続けてきた。
あれから数年が過ぎ、私は元気になり
葱や大根の葉をトートバックから覗かせながら
街を闊歩している。
当たり前の毎日が過ぎていき、何事もなかったかのように
今日を暮らす
それでも時折、街路樹が花を咲かせたり色づくと
妙に心がカサカサとざわめく
自分のまわりの風景が堪らなく愛しくなる。
歳を重ねる
そして見えてくる風景がある
本日の読書
「言葉のなかに風景が立ち上がる」川本三郎・新潮社