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欧米の民主自由に幻滅し次々と帰国する中国留学生たち!

欧米の民主自由に幻滅し
    次々と帰国する中国留学生たち!

「中国式統治」を支持する若者たちのリアル クローズアップ現代✙(NHKテレビ7/1放送)」をみて知った驚きの中国の今!

 欧米に憧れて留学した中国の若者が次々と帰国している。2006年に31%だった帰国率は2019年には82%にのぼる。7/1放送のNHKテレビ番組「クローズアップ現代✙:『中国式統治』を支持する若者たちのリアル~中国共産党創立100年~」を見て知った驚きの事実だ。

 インタビューにこたえる張軼棟(チョウ イットウ)さん(21歳)もその一人だ。「アメリカの自由と民主主義を羨ましく感じていました」と張さんはアメリカ留学の動機を語る。ところがコロナ禍で状況は一変。トランプ大統領はコロナ対策よりも個人や経済の自由を優先。結局アメリカは有効なコロナ対策を打てずじまい。これに対し中国政府は強力な規制でコロナ克服に成功。張さんたち留学生も中国から送られてきたマスクを配りコロナ対策をとった。張さんは「コロナ対策を見て中国政府の指導力が唯一無二で最強」「アメリカは想像していたほどよくありませんでした」と今度は帰国の理由を語り始めた。

 「中国の言論統制をどう思いますか?」との問いに張さんは次のように答えた。「普通の人には大きな影響はないと思います」「中国では制限が多く民主的でない生活を強いられていると言われますがそんなことはありません」「今の生活に満足しています」「法が許す範囲で何だってできます」と。

 また、張さんたち留学生は学生団体を立ち上げて貧困をなくすという取り組みを始めた。カリフォルニア大学の友人は「中国の制度や経済状況が人々に利益をもたらしていることは明らかでしょう」と語り、ニューヨーク大学卒業の女性は「海外に長くいるほど祖国の良さが分かり誇りに思う気持ちが強くなります」と語った。
 
 張さんは、バイデン大統領の「中国は専制だ」という発言に反発し帰国を決意した動機をさらに詳しく語った。「アメリカには失望しました」「彼らは永遠に世界を主導できると思い込んでいますが時代は変わりました」「中国が世界中から尊敬される強い国になれるよう私たち若者は努力します」と。

 取材をしたルポライターの安田峰俊氏は番組で次のように述べた。「中国が監視社会だと聞くと、あらゆる行動ができないガチガチの社会だと想像しちゃいますが、政治以外は本当に自由です」「コロナ克服で住民の政府への信頼は上がっています」「信頼する政府に情報を握られても安心で便利になって良いと感じています」と。

 しかし、どうして欧米の民主自由に憧れて留学までした若者たちが幻滅して帰国していくのでしょうか。「Time is money:時は金なり」「金のないのは首が無いのと一緒」等の処世訓。資本主義社会に生きる私たち日本人なら一度ならず聞いたことがある文句です。でも中国の若者には馴染みのない文句なのでしょう。日本も含んで欧米社会では金が無ければ首が無いのと同じで民主も自由もへったくれも無いのです。貧乏学生には民主も自由も高嶺の花だったのでしょう。あれほど輝いていた欧米の民主自由はお金があってはじめて享受できるものだったことを知った留学生の幻滅はいかばかりだったでしょう。むしろ中国へ帰ったほうが成功のチャンスがあると気付いた留学生たち。中国の若者達の帰国ラッシュの真因はこの辺りにあるのではないでしょうか。 (伊関)

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