日本の伝統芸術と伝統芸能
仏像と仏像彫刻・
青い目の人形と答礼人形
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雛人形特集
本日は「雛祭り」です。世界中で<子供のお祭り>は有るでしょうが、女の子と男の子を分けて祝う国は、何か国ほどあるのでしょうか。
社会主義の国は6月1日で、オーストラリア=7月の第1日曜日・カナダ=11月20日・アフリカ一部の各国=12月25日・中国=6月1日・インド=11月14日・・が<こどもの日>だそうです。日本のように男・女の日が別にあるのは、あまり例がないようですが??
そのような訳で今回は雛祭り特集を企画しました。
古今雛 (高砂・畠山家)
名だたる名家の所有する雛人形です。人形の顔立ち、衣装はなかなかのものです。顔立ちは人形店や地域によっていろいろな形態があるのでしょうが、この人形は京雛のように思います。顎の少しすぼまった形が特徴です。
享保雛 (畠山家)
同じ所蔵者の雛人形・享保雛ですが、時代によっても雛の頭の表情は違うものです。この人形は卵形ですね。
立姿・有職雛 (滴翠美術館)
上下の雛は滴翠美術館・兵庫県芦屋市の美術館所蔵のものです。
室町雛 (滴翠美術館)
下の二つの雛は頭が京都雛の形のようですが
古今雛 (諏訪・高島城)
資料から掲載してますので、見苦しい点もありますが、ご勘弁のほどを(^-^)
和琴 (諏訪・高島城)
雅楽五人囃子 (諏訪・高島城)
頭にしても、衣装にしても素晴らしいです。当時の最高の出来栄えの製品を取り寄せたか、特注で作らせたものなのでしょうね。
それでは、東京・三井家所蔵の雛壇飾りをどうぞ。
同じく東京・三井家所蔵の雛壇飾りです。
同じく東京・三井家所蔵の雛壇飾りです。
同じく東京・三井家所蔵の雛壇飾りです。
五人囃子
雛飾りには道具が付いております。答礼人形もそうでしたね。この辺りが日本の伝統人形の素晴らしいところ。外国で大変に評価される原因でしょう。人形自体も最高のレベルですから、尚のことです。
雛道具一揃え (彦根 井伊家)
雛道具は静岡県が有名な産地です。井伊家は徳川譜代ですから、恐らくこの雛揃えは駿河産だったと思います。
人形の産地は 京都、東京、吉浜(愛知)、岩槻(埼玉)が昔から有名です。それぞれ産地特有の特徴があるのでしょう。
では、次に造形形式の変わった雛人形。
極め込人形
立ち雛 (三井家)
享保雛 (旧津軽家)
本日はひな祭りということで、旧家所蔵の雛人形をご紹介しました。
<青い目の人形・答礼人形>は本日はお休みです。