ADD?先生の発達障害児 教育応援サイト

ADD?傾向のある塾教師がADHDやアスペルガー症候群の子にどうかかわり教えたらいいのか模索していくブログです。

番外  同じ屋根の下で… 2

2008-12-05 13:46:11 | 番外
少し話が前後しますが、
父は大型トレーラーの運転手をしていました。
一晩中、トラックの運転をした後で、朝から夕方までの仕事をこなすようなハードな勤務体制で、睡眠不足は命取りでした。
ですから、昼夜問わずかかってくる無言電話は、
他のどんな嫌がらせよりも父を激怒させるものでした。もともと衝動的で、
粗暴な性格ですから、思わず手がでてしまったわけです…

父が無言電話の相手のご主人からもらった服を
何度も着ていたのは、
セーターをお詫びに届けてもらった時点で、

好きで病気になったわけでなし…と、

相手を犯罪者としてではなく
痛ましい人生に翻弄される家族もあるひとりの人

として、受け入れることができたからではないかな? と思っています。

私の父の物言いや考え方は、「北野たけし」にとてもよく似ています。
冗談だか嫌味だか、ブラックユーモアだかわからない…
本心なんだか、うそなんだか、からかいなんだか、優しさなんだか…
毎日顔を合わしているものにも皆目検討がつかないのです。

その後、父の冗談には、この無言電話のご近所さんの話が登場しましたが、
見下しや憎しみは含まれない…
どこか親しみのこもった口調でした。


ここで、母と下の階の奥さんの話に戻ります。

下の階の奥さんというのは、気づかれている方もいるでしょうが、
ADHD風の人です。
そして母はというと、これも気づかれている人があるでしょうが、
ADD風の人です。
ADHDやADDの人がいる周辺にありがちなことですが、
このふたりのとっぴょうしもないアイデアや行動が、この団地周辺の
流行をリードしているところがありました。

ストライキで電車が止まってしまう日に、下の階の奥さんは
突然、「お弁当を持って線路の上をあるいていきましょうよ」と提案しました。
そこで母ははりきって弁当を作り、私と妹にサスペンダーつきのチェックのスカートという…おそろいの手作り服を着せ、
近所の仲良しに声をかけてまわりました。
団地中の人がこぞって、弁当を手にぞろぞろと、
線路とごつごつした線路のまわりの石を踏んで、
終点の北千里の方向に歩いていきました。
今では考えられないことですが、ストとなると、阪急電車の駅にも周辺にも駅員さんの姿はひとりもなく、とんでもないピクニックの集団をとがめる人は
だれもいませんでした。

長くなったので次回に続きます。


にほんブログ村 教育ブログへ


web拍手を送る