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自閉症の子に言葉のクイズを解かせるコツ

2007-11-18 19:33:44 | 自閉症児の親子レッスン
4歳の知的障害のある自閉症の☆ちゃんのレッスンで
簡単な言葉の問題を学んでもらいました。

お家での療育のおかげで
言葉をかなり覚えていますし
一人遊びも上手なかわいい女の子です。

うまく教えてあげれば
さまざまなことを 学んでいける力は十分ありそうなのに
ネックとなるのは次の2点です。

目と目が合うことが少なく
目が合う時間がとても短い。
声をかけても聞いていない場合がよくあり
集中して人の話を聞く力も弱い。

無理に子どもをコントロールしようとすると
勝手にひとりごとを言いながら 一人遊びをはじめて
うろうろするばかりになります。

そこで☆ちゃんの注意を私の言葉に集中させて
学習に取り組みやすくする工夫を
することにしました。

写真は 人形劇の舞台です。
(ダンボールをくりぬいただけでもOKです。)
人形劇の舞台から お人形や小物を見せると
☆ちゃん テレビでも見ているように
喜んでみています。
お魚のおもちゃを見せるときに
「お水の中を泳いでいるよ。さ のつくもの
なあに?」と聞くと
「しゃかなー」と元気な答え。
ハンバーガーをちらりと見せながら
「は のつく食べ物です。」
と言うと
「ハンバーガー!!」
こんな具合に コップ プーさん
なども当てることができました。

こうした穴から 顔をのぞかせると
向こうものぞきこんでにっこり!
少し長い時間目が合いました。

こうした人形劇の舞台(テレビの枠を作ってもいいですね。)
で教える他に
☆ちゃんが 繰り返し触れたがるものを使って
触れるたびに学びにつながるように
カードを作りました。

長いジャラジャラいう音のするひもを
箱から引っ張り出す遊びを何度でもしたがるので
次のものを準備しました。

短いひも
「長い」と「短い」の漢字カード(手作り)

そして長いひもを引き出すときに
「長い」のカードを見せて
「長い!ながーいね」と言い
短いひもを触っているときは
「短い」のカードを見せて「短い!みじかーい!」
と言いました。
☆ちゃんは 何度もその遊びを繰り返し
「短い」のカードをちゃんと見分けている様子でした。
ひもを首にかけると危ないので
「ブッブーあぶない!」と言いながら派手なジェスチャーを
すると くびにひもをかけてみては
お母さんの表情と私の表情をうかがいます。
それから
「ブッブーあぶない!」と言って
ニコニコ笑っていました。

最後にお人形のプーさんが
「ねむいなあ!」と言ったら
おふとんをかけてあげ
「おなかすいたなあ」と言ったら
食べさせてあげ
「靴を履いてお散歩に行きたい!」と言ったら
靴(赤ちゃん用室内履き)をはかせて
連れ歩く遊びをしました。

少しずつ コミュニケーションをとりながら遊ぶことを
楽しめるようになってきた☆ちゃんです。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
楽しそう!すごいです (ひろママ)
2007-11-19 16:35:32
こんにちは。いつもながらすばらしい指導法だと思います。人形劇の舞台の方法は、大人の私でもすごく楽しくて夢中になりそうに思いました。

そこからのぞくと目が合うというの、ひろにも試してみたいです。投薬前はほとんど目が合わなかったので、いつか薬を抜いたらきっとまた合わないんだろうなあ。。。って思っていたので。

問題は手先の不器用な私に作れるかどうか…、ということですが、作ってみたいです。数のお勉強にもいいかもしれませんネ。ありがとうございました。
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ひろママさんへ (なおみ)
2007-11-19 20:40:36
コメントありがとうございます。ひろくんに うまくいくとうれしいです♪ 投薬って やっぱりすごいんですね。親子レッスンの☆ちゃんも 投薬をするともっと効果があるのでしょうか? 能力は とてもある子のように思えるのです。自閉症のために 外から取り入れられる刺激が限られるので どうしても進歩がゆっくりです。良いお医者さん 正しい情報などについて もっと学びたいです。またひろママさんのブログを参考にさせてくださいね。
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