アカデミーの施術院では十代の学生さんから御歳90を数える大正生まれの方もいらっしゃいます。年齢層はホント様々です。
実は青山地区は神泉地区よりご高齢の方が多い・・。70~80代の方は意外と多いんです。昔から長く住んでいらっしゃる方なんですね。
高齢者事業も兼務している為ご高齢の方から色々と昔話を聞くことが多いのですが、それらのお話を聞くことが大好きです。リアルな歴史だからです。
祖父も祖母も私が学生の頃他界しているので、ゆっくり話を聞く余裕が自分自身にもなく、その部分では後悔しています。小学生の頃から歴史、社会が何故か好きで、「二・二六事件の時は東京が騒然としてね・・」なんてお話を伺うと「おおー」と興奮してしまいます。
こういう史実、特に昭和史はただ、学校で習う授業ではぴんとこないもので、生き証人のお話を伺うことで当時の悲惨さが目に浮かぶように理解できるわけです。よく映画にあるように、陸軍なんて本当偉そうに町を闊歩していたそうです(笑)。
そして今のいわゆる高齢者といわれる方達の大変な苦労と努力、悲しみなどの上に今日の日本が連綿として成り立っているわけです。沖縄戦なんて本当悲惨でしたよね。
そして更にその前の時代に大正があり、明治の大変革期があり、江戸があり、戦国時代があり・・と人の歴史の積み重ねなんですね。当時の人たちにしかわかりえない感情や情勢があるわけです。現代の人たちは既に結果を知っているから歴史上の出来事、人物を指して評論する。考察することは勿論必要ですが、歴史上の決断を結果論でよかったわるかったとか、あの人物の決断は間違っていたとかの「批評」をする権利は現代人にはないはずです。
リスペクトこそしても。何を言いたいかって言うと、要は今の学校の社会や歴史の授業のあり方はかなり問題あると思います。歴史好きの自分でも授業つまらなかった・・。まして興味が無い人が興味を持てる内容じゃないし、先生達もその大切さおそらくわかっていないんでしょうがそういう工夫が少ない。
ちゃんと教育していないから高齢者をリスペクトしない人間も出てくるといったら言い過ぎでしょうか?
正直言わせてもらうと、施設や病院なんかで関係者が高齢者に対して子どもに話すようにコミュニケーションとる方に対して人間性を疑います。お仕事は素晴らしいかもしれませんが、どんな状態でもそのような口調は人生の先輩に対して失礼です。
もし、自分の身内がそのような口調で話し掛けられていたらどういう気持ちになるでしょうか・・。年齢に関わらず、人に対しては誰にでも品格を持って接するべきかもしれませんが、特にご高齢の方達には敬意を持って臨むべきだと思います。
医療、介護関係者なら尚更です。と、考える師走の今日この頃です。