続き

前回の続きです。
ではどのように前屈可能になったのか。仙骨、腰椎、腸骨の関係が正常なら誰でも前屈ができるようです。なので、当然それぞれの骨の位置を整え、各関節の動きをだせば症状の度合にもよりますが前屈または後屈の可動域は広がります。
今回の場合骨盤矯正の手技の一つである筋膜バランスを整える方法です。主に腸骨が後方にねじれている側の大腿二頭筋をリリースします。
わかり易くいうと腿の裏が左右で硬いほうです。これは簡単にチェックできます。
片方の足を台の上に載せ膝の裏をしっかり伸ばします。そして上半身は前屈してストレッチ感を確認します。反対の脚も行い突っ張り感が強い方が筋膜も縮み、腸骨も後方回旋している可能性が強いです。
うつぶせになり、もう1人の施術者に片方の手は坐骨に置き、もう片方の手はそのとなりにおきます。圧は説明では難しいですが皮膚からゆっくり筋腹まで押して、またゆっくり戻し皮膚の圧になる手前といいましょうか。10秒ほどすると温まり拍動のようなものを感じたら少しずーつ圧を変えずに足先に向かって移動していきます。膝裏くらいまできたら完了です。
これで前屈は改善します。骨を直接触らなくても骨の位置が移動し、関節可動域も改善します。
このリリース法は応用できて仙骨や各脊椎に直接指先で触れながら歪みを正す方向に行なうと、やはり可動域が広がり痛みが改善することも分かってきました。おそらく数グラム単位で、数センチ移動させるだけです。この指先リリース法は当校のカリュキラムにはありませんので主に修了者を対象にワークショップ形式で指導していく予定です。出し惜しみはしませんよー。

ｉｎｆｏ２点
・12月8日土曜日午後2:30から3時間ほど1日骨盤矯正体験セミナーを行ないます。詳しくは当校サイトを御覧下さい。他のポータルサイトなどでは申込費用は当日渡しという記述になっていますが、申し訳ありません事前お振込みというかたちをとらせて頂きます。申し込みのご連絡を頂きましたらこちらから振込先をご連絡いたします。できるだけ当日キャンセルを回避する為です。費用は3000円です。

実際に愁訴がある方、まったく整体は初めてという方、既にセラピストの方、スクール選びで迷われておられる方等どなたでも御気軽にご参加ください。必ずお役に立つものを提供いたします。残り枠あと2名様まです。お早めに！

・12月12日水曜日、7時からのヨガレッスンは通常授業ではなく、ワークショップを開催することになりました。歪みを自覚し、矯正しながら整体的ヨガを体験してみませんか？ご自身の体調管理や患者様へのアドバイスは勿論、整体とヨガを深く理解するきっかけとなります。

授業を通じて思うこと

骨盤矯正の授業でのこと。私が思うに、骨盤を矯正してもすぐ戻る、痛みが戻る、またはとれない等よく聞かれますが、それは本当に骨盤を矯正できていないからにつきます。腸骨だけで数パターン、仙骨も数パターンの歪みのパターンがあるわけです。そして、腰椎5番目も3種類以上の歪みのパターンがあるのです。痛みが出るときはそれらが複合的に発現するわけですが、要はそれぞれのパターンを正確に診断し矯正していけばよいのです。でも、まず大抵は診断すらできていない。そして矯正方法も数パターン身につけていないとあらゆる症状に対処しきれません。カイロプラクティックのアジャストテクニックが有効の場合もあれば、オステオアパシーのカウンターストレインや筋膜リリースが有効の場合もあるのです。

そして矯正で何よりも肝要なのは順番です。まずは腰椎5番目→腸骨→仙骨の順です。これを間違えると急性期のとき等はむしろ痛みが増してしまう場合もあります。これらを正確に診断し、矯正するとすぐ痛みが戻ったりアンバランスが生じることは殆どありません。付随て下肢のアンバランスも勿論無視できませんが。

　だから、腰痛や坐骨神経痛で何度も通わなければいけないということは治療法に欠陥があると思って間違いありません。更にいうと、骨を引っ張っているのは筋肉ですがこれがそもそもアンバランスなので骨の位置をいくら瞬時に矯正してもすぐ戻るという現象が起きるのです。ただ、一生懸命ストレッチしても正直なところなかなか難しいところがあります。

ストレッチスタジオなるものが最近存在していますが、あれは個人的には表裏一体でリスクもかなあると思います。前後左右のバランスをその方のバランスを考慮しながらまんべんなく伸ばすのはほぼ無理でしょう。それなら捩り、伸張、前後にしならせるヨガでは各ポーズにまんべんなく網羅されているので、自分のウイークポイントも「気付ける」ので有効です。何も考えずにやれば極論するとストレッチと同じになってしまいますが。トップアスリートのコンディショニングもそこまで意識を向け頭を使っているから「違い」があるのでしょう。

　なので、筋肉に着眼するより、それを覆う筋膜に目を向けるほうが治療には向い
ているし、結果として骨格関節可動域の改善へと根本からアプローチできます。
矯正の練習で一通り行なうと生徒同士で行なってもその場で痛みが改善します。
左ハムストリングが筋肉痛という生徒がいました。矯正により腰の痛みはすっかり取れたが、深く前屈するとやはり筋肉痛の部位は残っているということなので、他の生徒にハムストリングの筋膜リリース法を教えてその場でやらせました。もう一度3～5分後の施術後に前屈テストを行なうと指先がかろうじてついていた可動域が両手がべったりつくまでに広がりました。一同感動！無論筋肉痛も大幅に軽減。結果として腸骨の後方回旋も矯正されるし、おそらく膀胱経絡も流れているだろうし、仙腸関節や腰仙関節も可動性が出たのでしょう。

筋肉痛も繊維破壊部位は時間が必要ですが二次的スパズムはとれたのでしょう。こういう考え方、アプローチの仕方もあるわけですね。そして身体のあらゆる部位に応用できるわけです。もっと一般向けに手軽に使えるマニュアル本出そうかな？次回は具体的にどのように手を使ったか書いていきます。

熱海

所属しているNPO法人手技療術指導協会の今年最後のセミナーに行って参りました。場所は熱海！当日は花火大会ということもあって何だか熱海が活気付いていた！あんな熱海見るの初めて。なんと九州からの参加者も数名いらっしゃって、広島や奈良、長野など遠方の方も少なくなく総勢30名ほどいらっしゃったでしょうか。

7月以来の再開だったのでうれしかったです。今後は関東以北の協会員も増えるといいですね。セミナーの原田先生の陰陽論における東洋的アプローチ、奥が深くて勉強になりました。当校とは違うアプローチも含まれるので生徒さんにも今後はどんどん参加してほしいと思います。

デモの途中また指名されてちょっとだけ僕がやることになりました。実はかなりトイレに行きたくて途中抜け出すかと思っていた矢先、協会員のY氏が先に行かれたので、仕方なく帰ってから次に行こうと思っていて原田先生とは目を合わさないようにしていたら見つかってしまいました。ちょっと違うことをやった方がいいのだろうな～と思いあえてオステオパシー系の矯正をちょこっとしてみました。何だか別の空間になって皆様引いていたような・・。場違いの重苦しい気まずい雰囲気にしてしまった気がします。とにかくトイレに行きたかったー。

その後は露天風呂に入り、メインの花火を部屋から見ました。日本人の芸術ですね。やっぱり癒されます。自分が癒されることってあまりないのでつくづく必要だな~と。そして忘年会で楽しいひと時を過ごせました。でも酒は飲んでも飲まれるなですね。わかっていてもやめられない。ご迷惑をおかけした皆様お詫びいたしまーす。

信長

近いうちやるのか、年末か年始のスペシャル番組なのかわかりませんが、俳優の玉木宏が織田信長を演じるそうですね。信長ファンとしてはようやくまともな人選をしたかと思いましたよ。舘ひろしとか他局でやってたよね・・。目力があって、声に張りがあって、そこそこ演技力もあるのっていったら玉木宏しか思い浮かばなかったところで、いつか彼にやらせてみたいと思っていましたが早くも実現。でもちょっとCMみたらあまりにあってなかったぞ。いやいや大丈夫だ、頼んだよ。でも脚本が全てだからね、それが一番怪しいがさてどうしたものか。

オシム監督

オシム監督が脳梗塞で倒れてから数日が過ぎました。

心より回復されることをお祈り申し上げます。夜遅くまでずーっとサッカーの試合を見て研究されていたそうですが、大丈夫かな~と思っていましたがこんなことになるなんて。いよいよ日本代表も形になってきたと思った矢先で、ファン、関係者、そして勿論当人も志半ばなのは間違いありません。

しかし、現実から目を背けてはいけないと思います。この状況が日本サッカー界には必要なことだったのかもしれない。オシム監督は方向性を間違いなく示してくれた。

あとはそれを継続しながら、オシム監督とは違った選手の組合せで進化することもありえるわけで・・。でも、今のJリーグの監督はまだ早いと思います。特に日本人監督は。やはり攻撃のピースを組み合わせることに意外性はなく、メンバーはいつも安全パイになるからね。西野さんや岡野さんも少しは実績残したが良いサッカーとはまだいえない。ましてや代表監督時代はカズをはずしたり、守備ばっかりだっだし。

日本人の個性を生かすという部分ではお話にならなかったわけで。オジェックも含めそういう連中の名前が候補に挙がる時点でサッカー協会は何も進歩していないと言わざるを得ない。正気か？といいたくなる。この場合早急に急ぐよりも、もう少しオシム監督の回復を待つか、他の監督の人選をコンセプトを持ってしっかり妥協なくえらんでほしいと切に思う。さて、オリンピック代表、スカッと決めてくれよ！