「実況プレイ動画」関連のことを更にだらだらと書いてしまおうかという気になりました。
「実況プレイ動画」を巡る<世代>について、なんとなく。
(1)再生数的観点からの基準?
私の中で発端となった、ネット上で気になったレスを、改変して参照。
226 名無しさん@お腹いっぱい。 sageDATE:2008/12/03(水) 01:40:06 ID:甲 (PC)さんのレスで
まとめると、
第1世代:ヒャドや蘭たん →07年3月、07年7月(?)
第2世代:しんすけ達 →07年10月
第3世代:イボーンhacchi →08年3月、08年4月・08年6月
第4世代:最近伸びてるもの
てな感じ
そうすると、「実況者」の世代区分としては
第1世代:~07年9月
第2世代:07年10月~08年2月
第3世代:08年3月~
という感じでしょうか?年月日だけの区切りを抽出すれば。荒っぽいですけど。
ここで、第3世代と第4世代の区別は、「最近伸びてるもの」という言葉からは、
<以前>に再生回数が多かったものと<最近>再生回数が多いものとの違いは何かという問題になる。
これは、再生回数に関することだけを念頭に置いて考えるならば、
再生回数の伸びやすさの違いが両者の違いになるということになりそうである。
つまり、とりあえずは第4世代は08年8月1日を境界として第3世代と区別されるだろうと考えられます。
これは、08年8月1日にランキング制度が変更され、週間ランキングがデフォルトになったためです
ニコニコニュース:ランキングをリニューアル!
端的に言うと、ランキングのスパンが長くなったことにより、
一つの動画が長期間ランキングに載るようになり、それはより多くの人の目にふれるということを意味する。
そのため、動画の再生数の水準の基礎が大きく変わってしまった。
つまり、以前に比べて極めて伸びやすくなった。
そうすると、再生数の基礎・環境が変わり、再生数が伸びやすくなった08年8月以降に登場し、
(結果的に)再生数が延びた動画を投稿している「実況者」が、「最近伸びてるもの」=第4世代となりそう。
(2)再生数的観点からの基準のみであるとした場合の問題
しかし、実は、環境の変化と実況者の世代区分を直結させて良いのかというのは問題です。
ランキング変更前に登場した実況者でも、新しい環境の元で動画を上げれば、
「伸びやすい」という環境の恩恵を受けることがでるからです。
(次のエントリの数字を参照)
そうすると、世代がもっぱら再生数の観点から年月日で区分されるとするならば、
「実況者」の世代というよりも、むしろ「動画」の世代を考えた方が適切なのではないかと思われる。
もっとも、それでは第1~第3世代それぞれについて、最初に提示されたような区分を導くことが翻って困難になる。
第1~第3世代の区分については、
「動画」ではなく「実況者」に着目して区分がされたはずであり、
個々の動画の再生数に焦点をあてた区分ではなかったはずである。
(3)「実況者」に主眼を置いた実質的基準?
では、「実況者」の第1~第3世代の区分についてID:甲さんは何を実質的に考慮していたのかというと、
推測するに、
①「主要な」実況者が(初めて)(重要な)動画を上げた年月日と共に、
②上げる動画から想像されるところの、実況者が有する(当初の)「実況動画の傾向」の違い
(上げた「動画」の傾向から帰納的に想像される、「実況者」の傾向)
を基準としていたものと考えられる。
まず、①「主要な実況者」という部分については、
上記のような個々の動画の再生数に焦点を当てていないとはいえ、
「実況プレイ動画」業界全体の動向・潮流が読み込まれていることは否定できないように思われる。
つまり、「実況プレイ動画」業界のターニングポイントとなるような、
「主要な実況者」の登場というのが世代を区別する基準になっているのかな…?と。
そうすると、かかるターニングポイントの外部的要因として、
上述した08年8月1日を世代区分の基準に取り込むことができるのかもしれない(①’)。
また、②「傾向」の部分については、実況動画を<一昔前>と<最近>の2つに区分する見解ではあるが、
下記の乙さんの指摘からも読み取ることができる。
217 名無しさん@お腹いっぱい。 sageDATE:2008/12/03(水) 01:32:24 ID:乙 (PC)
でもまぁ実際問題、最近一昔前の実況動画とは
違うスタイルの実況動画がランキングを賑わせてるよな
(当初の)とされるのは、
実況者の方達も日々進化し続けられ、新しい世代に追いつき・追い越し得るからです。
そうすると、①「主要な実況者」の登場という観点+①’からは、例えば
第1世代:ニコニコへの「実況プレイ動画」の進出、
第2世代:「実況プレイ動画」の認知度の拡大、
第3世代:「実況プレイ動画」の新規視聴者の開拓
第4世代:「実況プレイ動画」を巡る環境の変化に応じた更なる開拓・拡大
という局面を生み出した人/適応した人の登場が世代の区分の基準になるのでしょうか?
そして、②実況者の(当初の)「傾向」については、例えば
第1世代:素朴な実況
第2世代:娯楽性の高まり、方向性の試行錯誤
第3世代:試行錯誤の到達点、(編集技術の高まり)
第4世代:第3世代の到達点を超える/異なる新たな到達点
といった感じで、それぞれの「傾向」に応じて世代が区別・分配される。
で、これらの基準が総合的に選択・組み合わされて、世代区分の基準になる。……のかな?
つまり、世代区分を語る目的・文脈に応じて使うべき基準が選択され、
複数の基準を使うべき場合は、複数の基準のバランスを調整しつつ、
結局は総合考慮ということになるんでしょう。
かなり曖昧な結論ですが、
そもそも、それぞれの基準を構成する要素自体がファジーですからねw
文系的な線引き問題では、究極的には回避できないような気がします。
(それにしても酷いかもしれませんが)
「実況プレイ動画」を巡る<世代>について、なんとなく。
(1)再生数的観点からの基準?
私の中で発端となった、ネット上で気になったレスを、改変して参照。
226 名無しさん@お腹いっぱい。 sageDATE:2008/12/03(水) 01:40:06 ID:甲 (PC)さんのレスで
まとめると、
第1世代:ヒャドや蘭たん →07年3月、07年7月(?)
第2世代:しんすけ達 →07年10月
第3世代:イボーンhacchi →08年3月、08年4月・08年6月
第4世代:最近伸びてるもの
てな感じ
そうすると、「実況者」の世代区分としては
第1世代:~07年9月
第2世代:07年10月~08年2月
第3世代:08年3月~
という感じでしょうか?年月日だけの区切りを抽出すれば。荒っぽいですけど。
ここで、第3世代と第4世代の区別は、「最近伸びてるもの」という言葉からは、
<以前>に再生回数が多かったものと<最近>再生回数が多いものとの違いは何かという問題になる。
これは、再生回数に関することだけを念頭に置いて考えるならば、
再生回数の伸びやすさの違いが両者の違いになるということになりそうである。
つまり、とりあえずは第4世代は08年8月1日を境界として第3世代と区別されるだろうと考えられます。
これは、08年8月1日にランキング制度が変更され、週間ランキングがデフォルトになったためです
ニコニコニュース:ランキングをリニューアル!
端的に言うと、ランキングのスパンが長くなったことにより、
一つの動画が長期間ランキングに載るようになり、それはより多くの人の目にふれるということを意味する。
そのため、動画の再生数の水準の基礎が大きく変わってしまった。
つまり、以前に比べて極めて伸びやすくなった。
そうすると、再生数の基礎・環境が変わり、再生数が伸びやすくなった08年8月以降に登場し、
(結果的に)再生数が延びた動画を投稿している「実況者」が、「最近伸びてるもの」=第4世代となりそう。
(2)再生数的観点からの基準のみであるとした場合の問題
しかし、実は、環境の変化と実況者の世代区分を直結させて良いのかというのは問題です。
ランキング変更前に登場した実況者でも、新しい環境の元で動画を上げれば、
「伸びやすい」という環境の恩恵を受けることがでるからです。
(次のエントリの数字を参照)
そうすると、世代がもっぱら再生数の観点から年月日で区分されるとするならば、
「実況者」の世代というよりも、むしろ「動画」の世代を考えた方が適切なのではないかと思われる。
もっとも、それでは第1~第3世代それぞれについて、最初に提示されたような区分を導くことが翻って困難になる。
第1~第3世代の区分については、
「動画」ではなく「実況者」に着目して区分がされたはずであり、
個々の動画の再生数に焦点をあてた区分ではなかったはずである。
(3)「実況者」に主眼を置いた実質的基準?
では、「実況者」の第1~第3世代の区分についてID:甲さんは何を実質的に考慮していたのかというと、
推測するに、
①「主要な」実況者が(初めて)(重要な)動画を上げた年月日と共に、
②上げる動画から想像されるところの、実況者が有する(当初の)「実況動画の傾向」の違い
(上げた「動画」の傾向から帰納的に想像される、「実況者」の傾向)
を基準としていたものと考えられる。
まず、①「主要な実況者」という部分については、
上記のような個々の動画の再生数に焦点を当てていないとはいえ、
「実況プレイ動画」業界全体の動向・潮流が読み込まれていることは否定できないように思われる。
つまり、「実況プレイ動画」業界のターニングポイントとなるような、
「主要な実況者」の登場というのが世代を区別する基準になっているのかな…?と。
そうすると、かかるターニングポイントの外部的要因として、
上述した08年8月1日を世代区分の基準に取り込むことができるのかもしれない(①’)。
また、②「傾向」の部分については、実況動画を<一昔前>と<最近>の2つに区分する見解ではあるが、
下記の乙さんの指摘からも読み取ることができる。
217 名無しさん@お腹いっぱい。 sageDATE:2008/12/03(水) 01:32:24 ID:乙 (PC)
でもまぁ実際問題、最近一昔前の実況動画とは
違うスタイルの実況動画がランキングを賑わせてるよな
(当初の)とされるのは、
実況者の方達も日々進化し続けられ、新しい世代に追いつき・追い越し得るからです。
そうすると、①「主要な実況者」の登場という観点+①’からは、例えば
第1世代:ニコニコへの「実況プレイ動画」の進出、
第2世代:「実況プレイ動画」の認知度の拡大、
第3世代:「実況プレイ動画」の新規視聴者の開拓
第4世代:「実況プレイ動画」を巡る環境の変化に応じた更なる開拓・拡大
という局面を生み出した人/適応した人の登場が世代の区分の基準になるのでしょうか?
そして、②実況者の(当初の)「傾向」については、例えば
第1世代:素朴な実況
第2世代:娯楽性の高まり、方向性の試行錯誤
第3世代:試行錯誤の到達点、(編集技術の高まり)
第4世代:第3世代の到達点を超える/異なる新たな到達点
といった感じで、それぞれの「傾向」に応じて世代が区別・分配される。
で、これらの基準が総合的に選択・組み合わされて、世代区分の基準になる。……のかな?
つまり、世代区分を語る目的・文脈に応じて使うべき基準が選択され、
複数の基準を使うべき場合は、複数の基準のバランスを調整しつつ、
結局は総合考慮ということになるんでしょう。
かなり曖昧な結論ですが、
そもそも、それぞれの基準を構成する要素自体がファジーですからねw
文系的な線引き問題では、究極的には回避できないような気がします。
(それにしても酷いかもしれませんが)
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