崖っぷちロー

チラ裏的ブログ。ここは「崖っぷち」シリーズ・あん○ーそん様とは関係ありません。レイアウト変更でいろいろ崩れ中

信長の野望[天道」北見プロデューサーインタビューが酷い

2009-08-29 21:21:12 | その他・趣味
先日、コーエーの新作シミュレーションゲーム「信長の野望・天道」のプロデューサーである、
北見健氏のインタビューが公開された。
http://game.watch.impress.co.jp/docs/review/20090828_311565.html

なかなかのボリュームで、読み応えがある。
ユーザーの気持ちを代弁したようなインタビュアーの皮肉や批判がおもしろい。
が、北見氏の返答はかなり酷い。

既に上げられている他の人の指摘とかなり被りますが、感想としては↓みたいな感じでしょうか。

***
編:天道」のターゲットは何歳くらいを考えているのでしょうか。
北見氏:メインターゲットとしては、20代後半くらいです。
編: 20代後半というのは予想より高い数字でした。

なんて、あの内容はどう考えても子ども向けだよねと言うインタビュアーの気持ちが読み取れる。

編:「革新」ではお城の数が少なかったという印象を持っているのですが、「天道」ではどのようになりますか?
北見氏:城の数に関しては、史実重視と言うよりも、どちらかといえばゲーム的な部分を考えて、
    このゲームにはこのくらい城があるのが適切だよねというところからスタートしています。
    200や300といった城の数が書かれているものも作ることはできるのですが、
    200も城を落とすゲームにして面白くなるとは思えませんでした。

これはもうポカーンとするしかない。
特に「200も城を落とすゲームにして」という部分が酷い。
プロデューサーの頭の中には戦いで城を攻め落とすという発想しかないように読める。
しかし、本来は、調略や外交などで落とすという回路が当然あるべきだし、
小さな勢力は自家の存亡を掛けて大大名の元へ下るということがあるべきである。
また、戦をするにしても、方面軍を作って家臣にあたらせるということを適切にシステム化すれば、
プレイヤー自身の負担はさほど大きいものにはならないはずである。
最終的には、自動戦闘で決着をつけるという省略の方法もありうる。
上記プロデューサーの発言は、思考停止にしか思えない。


今回、全く新たに、支城はどういう物なのかというところから改めて考えた時に、
「あればありがたいけど、状況が変われば要らなくなる城」が支城ではないかと思いました。
日本の歴史を考えてみてもやはりそうです。

もう、何を言っているんだという感じ。
というか、そういう発想であれば、本城を固定することは誤り。
まぁ、地勢や人・物・カネの流通などの要素によって城の要不要をシミュレーション
できるというなら、やってみたい気もしますがね。

戦法を大量に作ったりしなかった理由としては、極端な話ですが、
槍衾と槍車とどっちが強いですかというのを暗記しなければならないゲームだと、
プレーヤーにとってものすごく辛いと考えました。
槍の強い武将を連れて行こうとしたときに、槍の1、2、3、4となっていれば見たら分かりますよね。
数字が大きければ強いわけです。


ん?メインターゲットは、20代後半なんですよね?
というか、取り込みたいという中高生や女性を念頭に置いたとしても、人を馬鹿にしすぎていませんか?
小学生でさえ、複数のRPG等のゲームをやっていて、
それに応じた複数の体系の魔法や技を使いこなしていますよ。

編:「革新」では一地方を統一し終えるゲーム中盤以降は、
  兵力があっという間に数十万まで膨れ上がってしまい、兵站のバランスが取れていませんでしたが、
この点はどのようになっていますか?
北見氏: まず、兵力の単位は「何人」ではありません。
    「革新」でも終盤になると10万の兵力などが出てきますが、
    それは10万人の兵が集まっているという意味ではありません。
    兵力について言うと、例えば島津でスタートしたら九州から出て行くところで、兵力が集中するポイントが発生します。
    そのあたりは「革新」と変わらないと思います。


よくぞ聞いてくれた!ユーザーの思いを代弁してくれたという質問。
対するプロデューサーの答えは酷すぎる。
兵力の単位は「人」ではないと。なら何ですか?
兵力に応じて消費される馬や鉄砲の単位はなんですか?
「兵力が集中するポイントが発生」というのは、一つの城に30万人、もとい30万パワーが集まると言うことですか?
で、兵站とのバランスという質問については答えないのですか?

編:前作では外交コマンドで従属がなく、小大名でスタートするとすぐに隣の大大名に飲み込まれることが多かったですが、
   今回の外交はいかがですか?
北見氏:外交交渉は今回も同じです。あまり複雑にしすぎるとわけが分からなくなるのであえてシンプルにしています。
   この決定にも非常に紆余曲折がありました。

これまた、よくぞ聞いてくれたという質問。
「従属」があるくらいで訳が分からなくなるほど複雑になるということはないでしょ。
CIVシリーズをやってみろよ。

編: 「信長の野望」シリーズ最新作のプロデューサーとして、「信長の野望」とはどういったエンターテイメントコンテンツだと考えていますか。
北見氏: 自分のお気に入りの戦国武将を活躍させて、日本を自分の色に塗りつぶすところが「信長」の原点だと考えています。

なんというか、「キャラゲー宣言」みたいなものでしょうか。
決して歴史をシミュレーションしたゲームではないということなのか。
「日本を自分の色に塗りつぶす」というのも、一つの家紋一色にするという意味なら、
根本からズレていると言わざるを得ない。


***
地方の人たちがコーエーに働き掛けているという話は、いい話でしたね。
そこらへんのバランスは難しいと思いますが、頑張って欲しいものです。

イベントの強化も、アリな話ではあると思います。
もちろん、根本のゲーム部分をちゃんと作った上でやってほしいのですけどね。

ルーツ氏実況動画削除騒動/アニメ「するめいか」

2009-08-20 18:00:24 | ニコニコ動画・ネットとか
ニコニコ動画上でなにかと有名なルーツ氏がこの度UPした動画が話題になっている。
発売前のゲームを実況プレイしたら売れねぇだろ【開発者自演】 part1

この動画は、「ディシプリン*帝国の誕生」という新作ゲームを、
ルーツ氏らとゲーム開発者の飯田和敏と共に実況プレイをするというもの。
開発者と共にするという意味で、「公認」の動画だとされていた。
 (制作者側の許可を得るという形、制作者自らがやるという形とは異なる、
  第三の形であるとも言える。)

しかし、これがニコニコ動画の「公認」動画であるとも受け取れると言うことで、
ニコニコ動画の運営側から注意が入ったという次第。
 宣伝目的の動画利用について(←営利目的だから理由での削除でないことに注意)

詳しいことは↓が大きく取り上げて説明している。
日々是遊戯:実況? 宣伝? 「ディシプリン」実況プレイ動画が、「ニコニコ動画」から「zoome」へと“お引っ越し”したワケ (1/2)

***
ただ、面白いのはニコニコ動画運営側がアナウンスしたこの文章。
・ 宣伝目的で企業が動画を投稿する事は、原則自由にします。
これは、従来の利用規約-禁止事項ではアウトだった部分が明文で認められたということだろう。
(但し、なお運営側には禁止する余地がある。)

と同時に、
・ アフィリエイト目的など、おもしろくないと我々が判断した動画は別途禁止させていただくことがございます。
という一文が波紋を呼ぶかもしれない。

というのも、ゲーム実況プレイ動画をUPしている実況主の中には自分のブログを持っている人が多く、
その中でもそれなりの数の人がブログにアフィリエイト機能をつけているという現状からすると、
これらの人も運営の判断次第でこの禁止事項に引っかかることになりかねないからである。

ということで、今後の運営の動きに注目するのもおもしろいかもしれない。


***
関係のないことだが、
ルーツ氏が現在UPしている自主制作アニメシリーズ「するめいか」が面白い。
自分で作った原作漫画を、自分でアニメ化してしまうというもの。
しかも、週一UPで1クールという意欲作。

大手のニュースサイトでも取り上げられ、以前から話題になっていたが、
書く機会を失っていた。

黒歴史動画に関するエントリでも触れたが、
ルーツ氏の作品を楽しむキーワードは「作家性」ではないかと、勝手に思っている。
 (以前書いたエントリ:ルーツ実況動画は黒歴史?)

このシリーズは、女子学生2人のたわいもない会話を題材にしたもの。
内容的にも、映像的にも、ほぼこの二人の世界だけを淡々と流すものである。
そうだとすると、一般的には「空気系アニメ」ということになるのではないか。
そして、従来、「空気系アニメ」作品群にあっては、カメラ=観察者=視聴者=男という存在以外には、
男の存在その他は意識されないようになっている。

しかし、本作品では、作者=ルーツ=男が、積極的に作品世界に介入し、
キャラクターとルーツ氏が併存するという構造になっている……云々。
 (キャラクターとルーツ氏の「会話」すら存在する)

でもまぁ、こういうことを書かれるのは、ルーツ氏としては心外なのかもしれない。

***20090914追記
このルーツ氏製作のアニメ「するめいか」が、テレビ東京のニュース番組、
「ワールドビジネスサテライト(通称WBS)」内の「トレンドたまご(通称トレたま)」内で紹介されたようだ。
http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/trend_tamago/

流れとしては、アニメーションソフトの「Live2D(ライブツーディー)」を紹介するのがメインで、
その使用例として「するめいか」の映像が使われたという感じ。

私が最も好きなニュース番組で取り上げられたと言うことで、個人的にはかなり大きいニュースです。

狼と香辛料第12巻読了

2009-08-16 22:49:29 | 小説・本
発売日からちょっと間が空いてしまったが、ようやく狼と香辛料第12巻を読むことができた。

本巻は、北方の地図を手に入れるために、
北方に詳しいという銀細工師に協力して、とある鄙びた農村へロレンス一行が調査にいくという話。

ウルー・ミュラーやヴィノ達農村の面々の描写については、あいかわらずの魅力。
ロレンス達が来たおかげで作業から解放されたヴィノなどは、
普段の労働のきつさや、にもかかわらず陽気さを保つ農民のたくましさなどが表れているように思われる。

賢羊(?)のハスキンズさんから紹介された絵画商ユーグも、いかにもな商人らしさ。
人ならぬ身ではあるけれども、極めて人間くさいキャラクターではないだろうか。
多くの商人が出てくるこのシリーズの中でも、上位に入るキャラクターかもしれない。

ただ、肝心の銀細工師フラン・ヴォネリの設定は、ややしっくり来ない気がする。
個人的には、魔女といわれる老婆と騎士団長、従軍し続けた老婆(←フランの代わり)の話にしてもよかった。
まぁ、ただでさえ今回は薄味だと言われているので、そんなことをすると地味すぎるのかも知れない。

ともあれ、本巻はこれから向かうクライマックスの前の一休みといったところではないだろうか。
執筆ペースも危うさはないし、次巻以降が楽しみである。


***
気になる小ネタとしては、42頁あたりで書かれている絵画の値段の話。
大きさで値段がきまるというのは、たしかに有りそうな話に思える。
少し調べてみたくなった。

手回しの石臼の話は、「これは…」と思っていたらやはり領主のバナリテの話につがった。
 「中世ヨーロッパを生きる」を買ってみた

あとは、「奇跡」に対してかなり冷静で客観的な農民達とか。
商人のロレンスが合理的なのは分かるが……。
まぁ、案外そういうものなのかも知れませんね。

<<前:「狼と香辛料」第11巻読了 狼と香辛料13巻読了:次>>

信長の野望「天道」最新情報第3弾公開

2009-08-09 00:21:31 | その他・趣味
信長の野望シリーズ最新作「天道」の情報の第3弾が公開された。
公式サイトの更新がかなり遅れたようで、一足先に4gamerの記事が公開され、
それが直ぐに取り消されるなど、公開当日は混乱があったもよう。

公式サイトの更新が遅れたのは、おそらくリニューアル作業に手間取ったせいでしょう。
かなり手の込んだ公式サイトに生まれ変わっています。
が、どうやらIE専用らしく、Firefoxでは見られないというダメっぷり。
しかも、かなり重い。
細かい点ですが、企業の価値観が垣間見える気もします……。
 (追記:いや、firefoxでも見られますね。多分クッキー関係が悪さをしているのでしょう。
    無意味に重いことに変わりはないですが)

***
更新内容的には、
「技術」、「諸勢力」、「シナリオ」の三つ。

技術については、新技術を開発するのにリソース(匠町と資源)を投入する必要がある
という点が、上手くいけば面白い要素になりそう。
「旋条砲」(ライフリングのことでしょう)、「炸裂弾」、「破魔矢」など、
かなりアレな技術も有りますが、これもまた一興なのかもしれません。

お抱え衆=諸勢力というのも、大方の予想通り。
残念といえば残念だが、まぁ、順当でしょう。

シナリオとしては、信長元服シナリオがあることに一定の評価がある模様。
ただ、尾張統一(後)シナリオがあるのはいいのですが、
これをあの城数でやられても……という気も。
支城に独立大名が配置されるのでなければ、元から統一状態ですからね。

城数ということで言えば、
発表された全国MAPなんかを見ると中国地方がかなりスカスカになっており、
これを嘆くファンの方が多数という状況。

結局、今のマシンスペックで「全国一枚マップでのリアルタイムプレイ」をするなら、
こういう部分は切り捨てざるを得ないということなのでしょう。

***
公式サイトの方では、上記情報に加えて、主な大名のグラフィックも発表された。

某所では伊達政宗のイケメンっぷりに批判が集まっているようですが、
私個人としては、女性ユーザー獲得という戦略もありだと思います。 
女性ユーザーをターゲットにするとゲームがおかしくなるという意見もありますが、
それをいうなら、そもそも中高生をターゲットにした(であろう)革新がどうなのか?
ってことになってしまいますので……

女性ユーザーはグラフィックとイベントで釣り、
ゲームシステム自体はしっかり作るというのがベストでしょう。
中途半端かもしれませんが。

***
というか、いっそのこと「衆道イベント」があってもいいかもしれない。
某所では非難囂々ですが。
その場合、武将個人プレイ+室・子の充実+優秀なイベコン とセットである必要がありそうですけど。